最近、メールでご相談をお受けする機会…というか相談が寄せられることが増えています。
メールでコンタクトしていただくのは構わないのですが、一方でメールのみで相談解決すべてを求める方が多くなっているということがとても気になります。
私は、普段からご相談をお受けする際には、よほどの事情がない限り、初回は現地で面談を原則とさせていただいています。
(最近はコロナ下で気を使うことが多いですが…)
もちろんそれぞれご事情がありますので、お聞きした上で、柔軟に対応させていただいています。
私がそうしているのは、いただくご相談の多くが込み入った内容のものが多く、一見それほど複雑でないように感じるものでも、時間をかけながらよく話を聞いてみると、問題の本質が実は別のところにあって本人の全く意識していなかったところに問題の本質が隠れていたりする場合がよくあるからです。ですから、いくらその事象が解決したとしても、問題の本質が解決したわけではないからです。
またその人となりを理解しやすくなるからでもありす。
医師をしている知人が、まちのお医者さんはいわゆる“病気”だけではなく、その人の家庭の事情もよく知っていて、その方の“訴え”が病気なのかそれとも別のところにあるのかもみているんだよと話していたことがありますが、それと同じで、ご相談はそういうものだと私は思っています。
その事象だけを見ていても解決にはならない、実はそういう事例はこれまでに多くありました。それに気づいて以降、そのようなスタンスで対応させていただいています。
近年、スピードや合理性をもとめるきらいが強まっていますが、相談は決してそういうものではないということを体感しています。
もちろん、答えを出すのは私ではありません。解決へいっしょにこたえを見つけることもあれば、ヒントとなる糸口をお示しすることができるときもあります。
社会について、ついては私の知らない世界ばかりです。ご相談をお受けすることで私自身の勉強にもなっています。とてもありがたいことだと思っています。
ぜひご理解いただきましたら幸いです。