北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

改めてご冥福をお祈りします。

2015年03月11日 | 日記
あれからちょうど4年が経ちました。

亡くなられた方々、いまだ行方不明の方々、被災者として様々な御苦労をされている方々に、改めて哀悼の意を表します。

東日本大震災発生から一ヵ月半ほど経ってから、南相馬市へ災害復旧の手伝いで一週間ほど赴きました。

相馬市の旅館に泊り毎日隣りの南相馬市の現場まで通いましたが、行き帰りのクルマの中から見た光景を今でも忘れることができません。

また、南相馬市の現場作業中にも目を覆いたくなるような街の様子に遭遇し何度も絶句しました。

60年の人生の中で、あれほど凄まじいものを目の当たりにしたことはありません。

あの時に思ったことは、「これから自分に何ができるだろうか?」ということでした。

自分の専門(農業土木事業・地域活性化事業)を通して復旧・復興に関わって行くことは言うまでもありませんが、自分の生き方として何かできないものかと考えて来ました。

そして得た結論は、自分自身も退路を断ち前に進むしか生きる道は無いという状況に身を置く、ということでした。

そうすることによって、多くの被災者の方々が抱えている困難な状況を共有できるのではないか、と考えています。

1年前、59歳でサラリーマンを卒業し、今は個人事業主としてその日暮らしに近い生活をしています。

サラリーマン時代とは違い、何から何まで自分でやらなければ食っていけない状況です。

仕事が取れなければアウトです。

転職を重ねてきたので退職金もほとんどありません。

頼りは、自分の技術と人脈と経験だけです。

でも、被災者の方々のご苦労に比べればたいしたものではないと思います。

先日、南相馬で土木設計の仕事をしている友人と会う機会があり、いろいろな話を聞かせて貰いました。

友人に自分の今の状況と気持ちを伝えると、「現地ではそんな綺麗事ばかりではなく補償金の絡んだ生々しい問題が多々あるんだぞ」とその実態を教えてくれました。

確かに、友人が言うように綺麗事ばかりではないかもしれないけれど、多かれ少なかれ苦しい状況を抱えていることに変わりはありません。

大切なことは「意識の共有」です。

友人のように、住民票を東京からわざわざ南相馬に移して復興支援をしているのも、結局のところ「意識の共有」です。

東京に戻らないかという誘いを蹴って南相馬に残る決心をした、という友人の話を聞いて何か誇らしい気持ちになりました。

これからも、東日本大震災と福島第一原発事故のことを忘れずに生きようと思います。



メルケル独首相来日

2015年03月10日 | 原発問題
ドイツのメルケル首相が昨日(9日)来日し、明日(11日)までの三日間の日程で滞在します。

メルケル首相の来日は2008年の洞爺湖サミット以来で、単独で来られたのはおそらく初めてではないでしょうか?

ウクライナ問題やテロ事件など国際情勢が緊迫している最中、東日本大震災発生からちょうど丸4年の明日3月11日に合わせたような日程での来日。

日本に何かを訴えるために来たのではないか、と感じるのは私だけではないでしょう。

実際、昨日行われた首脳会談では、国際問題や経済問題、環境問題のほかに福島第一原発事故にも言及されたとか。

このブログでも再三取り上げているように、ドイツは東日本大震災と福島第一原発事故の発生を契機に、それまでの原発依存のエネルギー需給システムから、再生エネルギーなどの利用による原発に依存しないエネルギー政策に舵を切りました。

その大きな理由は、原発が倫理に反するシステムだからです。

事故さえ起きなければ原発は優れたシステムだ、とする日本政府の考え方とは全く正反対の路線にドイツはシフトしました。

仮にこれから未来永劫、原発を無事故で安全に稼働させ続けたとしても、核のゴミと言われる使用済み核燃料は増え続け、しかも今だに処理方法が確立されていない訳ですから、メルケル首相が言う通り原発は「倫理に反した」エネルギー需給システムと言えます。

日本政府は、これまでも使用済み核燃料の処理については、目をつぶり、頬かむりして来ました。

そして、四年前に事故が起きてからも原発にこれからも依存する姿勢を崩していません。

なぜ日本は原発をやめようとしないのか?

原発事故が起きた当事国なのに、なぜ日本人は原発廃止を訴えないのか? 

とドイツでは言われているそうです。

ドイツ流に言えば日本人は「倫理無き民族」です。

先日ある人気番組の討論会で、出演者に原発再稼働の是非を問うたら、過半数が再稼働を容認するという回答でした。

しかもその理由が、「電気料金が安くなる」とか、「安全性が確認されたら稼働させても良い」とか、「再稼働させなければエネルギーが足りなくなる」とかで、見識の高そうな人達の言葉に唖然としてしまいました。

まず、電気料金は再稼働させてもそれほど安くならないでしょう。

次に、いくら安全性が確認されても稼働させること自体が誤りです。倫理に反しているんだから。

そして、現時点で全ての原発が停止しているにもかかわらず電力は足りていることを直視していない。

結局は、政府と電力会社、関連企業などのご都合主義です。

倫理じゃメシは食えないとばかりに、原発事故がまだほとんど解決していないのに再稼働させようとする姿勢は、ドイツ人でなくても心ある人であれば間違っていると思うはずです。

メルケル首相には、このことをもっともっと訴えて戴きたいと真に思います。

明日11日は、日本人にとっても、世界の人々にとっても、特別な日です。

明日は、これからの地球人にとって何が一番大切なのかを、沢山の人達に思い起こしてもらいたいと思います。




還暦

2015年03月02日 | 日記
今月で満60歳になるので、今日は還暦について考えてみました。

還暦とは、「60年で干支が一回りして再び生まれた年の干支に帰る」ことから、 元の暦に戻るという意味です。

干支というと【ね・うし・とら・うー ... 】を思い浮かべると思いますが、 正確には十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせて形成されていて、全部で60通りの組み合わせがあります。

干支(えと)の「支」は「十二支」のことで、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類。

また、干支(えと)の「干」は「十干」のことで、 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類。

還暦とはこの組み合わせが一回りするのに60年かかるので、生まれた年の干支から60年目の年が還暦となります。

満60歳の誕生日を迎えなくても、その年の元旦で生まれた年の歴に戻るので、私は今年のお正月を過ぎてから「還暦を迎えました」と公言してます。

今年の干支は「乙未(きのとひつじ)」です。

ところで、私が生まれた1955(昭和30)年に流行した物として「三種の神器(電気冷蔵庫、電気洗濯機、テレビジョン)」が挙げられます。

当時、三種の神器が揃っていた家庭はかなり裕福で、私が幼い頃は近所でテレビのある家庭はわずかでした。

自分の家に三種の神器が全部揃ったのは、小学生になってからです。

あれから50有余年、世の中は本当に便利で快適になり、物質的にはかなり豊かになりました。

お金さえあれば、便利さも、快適さも、好きなだけ手に入れることができるようになり、物質的な豊かさを求めることが生きる目的になってしまった人も多いのではないでしょうか。

私が生まれた頃は日本全体がまだ貧しく、何とか欧米並みの豊かさを手に入れようと誰もが必死に働き生きて来ました。

ですから、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を手に入れたときの歓び、感動は、今の人達には想像もできないほど大きなものだったと思います。

60年前に比べると、街並みも、建物も、道路も、橋も、交通網(鉄道・地下鉄・自動車・飛行機・船舶等)も、何もかもが立派で、便利で、快適です。

これ以上、立派に、便利に、快適になる必要があるのだろうか、と思うほど進歩・発展しました。

しかし...人間の心はどうなんでしょう。

子供のころに比べたら、いろんな事件や事故が格段に多くなったと思います。

全てが人間の心に起因するものとは言いませんが、心を正しくしないと、事件や事故を起こしたり、巻き込まれたりする確率が高くなって来ているのは間違いないでしょう。

つまり、「物の豊かさ」に「心の豊かさ」が伴ってないんじゃないか...

物質的な繁栄ばかりに目が奪われて、人との絆を大切にする心や自然を愛する心など、人が本来持っている大切なものがどんどん失われて行っているのではないか...

今さら60年前の世の中に戻れるわけではないですが、物の豊かさは進歩・発展しても、心の豊かさは本来不変なはずです。

世の中がどんなに変化しても、せめて「心」だけはいつも「豊か」でありたいと思う今日この頃です。

しらぬか!まるごと体験マルシェ

2015年02月27日 | 地域ブランド
昨日(26日)、今日(27日)と北海道新聞社一階の道新プラザで「しらぬか!まるごと体験マルシェ」が行われてます。



昨日の午後ちょっと覗いてみましたが、会場には白糠産特産物の直売コーナーが設けられたくさんの人で賑わってました。



ちょうど白糠酪恵舎の井ノ口代表と茶路めん羊牧場の武藤代表のトークショーが始まるところで、拝聴してきました。





白糠酪恵舎には「宮の森アイス」の製造を委託しており、茶路めん羊牧場の「ラム肉」商品も扱っていたので、白糠町とは縁があります。

というか2人とも大学の同窓生で、その繋がりでお付き合いしてます。

白糠町は釧路市の隣にある山と海に囲まれた酪農地帯で、漁業も盛んです。

特産品はチーズ、ラム肉、エゾシカ肉、ゴボウ、シシャモ、ヤナギダコなどバラエティに富んでます。

3月下旬には道東高速道の白糠ICが開通するので、今回はそれに合わせたイベントでした。

お米の話

2015年02月22日 | 農業問題
私が農業に関わりを持ちはじめてから40年以上が経ちます。

平均的なサラリーマン家庭に生まれ育ち、都会で暮らす期間が長かったわりには、子供のころから実家では家庭菜園をしていたこともあって、わりと農業を身近に感じてました。

農薬や化学肥料を使わないで作った自家製のしかも採れたての新鮮な野菜を食べる機会が多かったせいか、今でも安心・安全・新鮮な食品にこだわり続けてます。

最近はこだわりの農産物を求める消費者が多くなり、生産者もそれに応えるために、農協や市場に出荷する分とは別に減農薬や減化学肥料で作った農産物や畜産物を、直売所やインターネットなどで販売するケースが増え続けてます。

5年ほど前から、こだわりのお米を作っている生産者と組んで安心・安全・新鮮で美味しいお米の直販に取り組んでますが、固定客いわゆるお得意様も徐々に増えて来ました。

お客様のお米に対するニーズは、まず「美味しいこと」です。

特にお米はほぼ毎日食べる主食ですから、美味しいことは絶対条件ですね。

幸い、どのお客様からも「美味しい!」という評価を戴いており、中には「このお米を食べ続けたらもうほかのお米は食べられない」と言って下さり毎月必ず注文して下さるお客様もいます。

あと「価格」と「品質」も重要です。

価格はスーパーなどの小売価格より若干安く設定しているのと、「品質」は減農薬・減化学肥料・今摺米なので付加価値も相当高いと自負してます。

それに加えて、10kg以上ご注文の場合は自宅まで無料で配達しているので、コストパフォーマンスもかなり高いと思います。

ところで話は変わりますが、生産者米価が今までにないほど下落しており、全国各地の稲作農家から悲鳴が上がってます。

生産者米価とはお米を買い上げている農協や市場が稲作農家に支払うお米の値段のことですが、ほとんどの生産者は農協や市場に出荷しているため、生産者米価が下がると当然収入も下がることになります。

今までも生産者米価が下がったことは幾度もありましたが、2014年度は、コシヒカリ60kg(1俵)の価格が10000円を割り込むなど過去最低の米価となりました。

稲作農家が他産業並みの労賃を得て米作りをするには、農水省の調査によると平均で玄米60キロ16000円が必要となっています。

ですから、現在の生産者米価では稲作農家はまったくやっていけないということになります。

実際、一緒にやっている生産者も「本当にまいった。先が見えない。」と言ってました。

原因は「米余り」と「米離れ」です。

豊作が続いているお蔭で余剰米が増え、在庫を減らすために安い価格で余剰米を放出せざるを得ないことが大きな要因で、さらにお米の消費量が減少していることがそれに拍車をかけてます。

このままいくと米作りをやめる農家が増えることは目に見えてます。(もっとも政府はそれを目論んでるんでしょうが)

本州に多い第二種兼業農家(たとえばサラリーマンをしながらお米を作っている農家)であれば、まだ他にも手立てはありますが、北海道や東北のようにお米だけしか作っていない米作専業農家にとっては、まさに死活問題です。

我々の生き残る道は、農協や市場に頼らない適正な価格での販売ルートの確立です。

今の消費者への直販量をあと数倍に増やさなければやっていけなくなるのが実情ですが、幸い、我々には少ないながらも先立って直販をやってきた実績とノウハウがあるので、この正念場をなんとか乗り切って行く所存です。

石炭ガス化複合発電(IGCC)

2015年02月14日 | 原発問題
原子力発電に替わる発電システムとして、「石炭ガス化複合発電」(以下、IGCC)が注目されている。

従来の石炭火力発電では、石炭を燃やした熱で蒸気を作りその蒸気でタービンを回して発電を行うが、IGCCは、細かい粉にした石炭を高温でガスに変えそのガスを燃やしてガスタービンを回し、次にガスタービンの排熱で蒸気を作り蒸気タービンを回す。

このように2段階で発電することで従来よりも高い発電効率になるとともに、石炭の消費量は約2割減らせることができる。

しかも、IGCCは石炭火力発電の熱効率を大幅に上昇させるので、二酸化炭素排出量を減少させることもできる。

福島第一原発事故後の日本では、エネルギー政策の根本的な見直しが進み、それを通じて「Sプラス3E」の重要性が強く認識されるようになった。

Sは安全性(Safety)であり、3Eは環境性(Environment)、経済性(Economy)、エネルギーセキュリティ(Energy Security)をさす。

IGCCはまさに「Sプラス3E」の申し子のようなもので、安全性、環境性、経済性、エネルギーセキュリテイのどれをとっても原子力発電より優っていることは言うまでもない。

たとえば経済性。

IGCCの利点の一つに、価格の安い低品位炭を利用できることが上げられる。

現在発電用に使われている石炭は主に輸入物の高品位炭だが、これが国内でも産出する低品位炭に置き換わることで電力料金を下げることにも一役買うだろう。

今、日本の全ての原子力発電が稼働を停止している中で、電力量の約9割は化石燃料が担っており、さらに3割を石炭が占めていると言われている。

一昔前には、大気汚染と二酸化炭素の排出源のトップに挙げられていた石炭だが、IGCCにおいて安全でクリーンなエネルギーが安価に得られるわけだから、低品位炭を有効に活用し原子力に替わるエネルギー源の一つとして、自然エネルギーや再生エネルギーなどとも有機的に組み合わせて行くべきだと思う。

幸い、北海道には8か所の炭鉱があり、これから低品位炭の採炭も可能という話も聞いているので、まず北海道が率先してIGCCに取り組むべきである。

たとえば苫小牧や砂川の石炭火力発電所施設を利用してIGCCに取り組むことは、決して不可能な話ではないと思う。

あとは北海道電力が積極的に取り組むかどうか...にかかっている。

水素社会

2015年02月11日 | 未来構想
道北の苫前町が「風力から水素をつくる」事業へ本格的に乗り出すことが、今朝の道新一面トップで報じられてます。

水素から電力や動力を生み出す燃料電池の開発は以前から行われ、燃料電池車や家庭用の燃料電池などは既に実用化されてますが、地方自治体が水素エネルギーの実用化に踏み出すのは道内では初めてのことだそうです。

風力や太陽光などの再生エネルギーでつくった水素を各種のエネルギー源に活用することは、二酸化炭素を排出しない「究極のエコ」と言われてますが、課題はコストを既存のエネルギー並みに下げることです。

そのような中、苫前町は自前の風力発電施設を活用して水素を製造・貯蔵・利用するシステムの実用化と低コスト化に挑みます。

苫前町は道内の自治体の中でもいち早く自前で風力発電に取り組んだ町として知られており、そのフロンティアスピリットがこのたびの事業化にもいかんなく発揮されていると言えるでしょう。

苫前町の森町長は、以前、役場の風力発電推進室長をやっておられて、15年ほど前に風力発電のお話を伺いに役場を訪ねた時に熱心に説明して下さりました。

当時とてもハートの熱い方だという印象を持ちましたが、町長になられてからもその熱いハートは変わらず、苫前町が元気なのは森町長のお人柄に因るものが大きいと感じます。

トヨタのハイブリット車や燃料電池車にしてもそうですが、誰かがまず先導役として道を切り開いて行かないと新しい事はなかなか前に進みません。

水素エネルギーの開発もかなり以前から理論化され研究されて来ましたが、課題はコストがかかり過ぎることで、それがなかなか解決されず実用化にまで至らなかった経緯があります。

ですから、途中であきらめてしまった企業や自治体も多いのではないかと思いますが、自前で大風車群を建設し維持している苫前町なので、「風力から水素をつくる」事業を必ず実用化までもって行くと思います。

そして将来、日本の電力の大半が水素で賄えるようになれば原発は必要なくなります。

本来は電力会社が率先して取り組むべき課題だと思うんですが...

そうならないのがまさに日本という国の特質です。

原発が必要なのは他に理由があるからでしょう。核兵器の製造とかね...

それはさておき、私も以前から家庭用の燃料電池が欲しいと思ってます。

ただ、今はまだ高くてちょっと手が出ません。

生きている間に導入できればいいかな(笑い)

節分...春よ来い

2015年02月03日 | 日記
今日は節分です。

仕事に行く前に家内を孫の所へ送り届け孫と豆まきをしてきました。

子供が小さい時には鬼のお面をかぶって豆をぶつけられてましたが、今では孫と一緒に鬼の絵をめがけて豆まきです。

今年は福がたくさん内に来るでしょう、きっと。

ところで...

ちょうど2年前にこのブログを始めました。

昨年の夏頃までは頻繁にブログを書いてましたが、ここ数か月は頻度も少なくなり最近はとんとご無沙汰してました。

べつに孫と遊ぶのに夢中で忘れていた...という訳でありません(笑い)。

確かに仕事は相変わらず忙しいですが、ブログを書く暇がないほどではありません。

自分でもよく分かりませんが、あまり書く気がしなくなってきたということかもしれません。

ここのところは、前回のブログの件があまりにも重たい内容だったので後が続きませんでした。

最悪の結果となったようですが、真実が本当に伝えられているのかどうか定かではありません。

国家機密保護法のなせる術と言うのか、政府からの核心に触れた情報は国民には明らかにされないままです。

言いたいことは山ほどありますが、今はここまでに留めておきたいと思います。

2人の日本人が本当に殺害されたのであれば、ただただご冥福をお祈りするだけです。

我々日本人は、少なくても国内に居る限りは今のところ安心・安全は保障されています。

そのことを幸せに思うとともに、我々1人ひとりが今回の事件の顛末を自分のことと捉えて考えることが必要だと思います。

俯瞰的に見れば、今世界はテロ集団に立ち向かうことで、国籍も、人種も、宗教も超えて一つになろうとしてます。

これはとても重要な事です。

節分は、お正月と並んで、新しい時の始まりです。

そして明日は立春です。

世界全体に平和と安定という春が早く来ることを願って止みません。

シリアの日本人誘拐事件

2015年01月22日 | 国際問題
またまた衝撃的な事件が起こった。

シリア北部でイスラム国が関与していると思われる日本人誘拐事件だ。

日本政府に要求している身代金はなんと2億ドル(約235億円)という巨額なもの。

先に日本政府がエジプトにおいて中東への経済支援として提示した金額と同額を要求して来た。

中東支援に2億ドルも払うのなら我々にも同じ額を支払えということか...。

日本政府にも、テロ組織にも、いろいろな思惑が感じ取れる今回の事件だが、もし日本政府が今回のような事件を想定できなかったのであれば、ほとんど外交感覚に欠けていると言わざるを得ない。

わずか二週間前にフランスでテロ事件が起きたばかりだというのに、この時期、テロ組織の本拠地がある中東への経済支援を行うなどと公言したらどんな結果になるのか考えなかったのか...。

あるいは、わざとテロ組織を刺激するようなことを公言して事件を起こさせ、その報復として自衛隊の戦闘参加を正当化しようとしたのか...。

いづれにしても真相はまだ分からないが、誘拐された2人の日本人にはたいへん気の毒な話である。

ある報道によると、テロ組織の資金源である石油密売ビジネスが、原油価格の急激な下落と度重なる連合国の油田空爆により収入が激減しているため、新たな資金源として外国人の誘拐が横行していてビジネス化しているそうだ。

これではまるで、麻薬や覚せい剤などの密売からオレオレ詐欺などに資金源の調達方法が変わって来ている、どこかの国の暴力組織と同じである。

それはさておき、日本政府はテロ組織の要求に対してどのように対処するのだろうか?

そして、対処の仕方によって日本政府の本音が分かるだろうし、今後の世界の動き方も予想できるような気がする。

期限の72時間までそう多くの時間は残されていない...。

ただただ2人の無事を祈り、元気な姿で戻って来ることを願うのみである。



フランスのテロ事件

2015年01月12日 | 国際問題
新年早々パリで起きた連続テロ事件は、フランスのみならず全世界に衝撃を与えた。

犠牲となった方々には哀悼の意を申し述べたい。

言論の自由をテロという卑劣な手段で封殺しようとした行為に対して、フランスだけでも数百万人規模の抗議デモが行われ世界各地に広がっている。

しかし問題の根は深く、今後どういう展開になるのかは予断を許さない。

幸い、現時点では犠牲者を追悼しテロ事件に抗議するデモだけで済んでいるが、これまでのように復讐、報復という形が続くのであればまさにエンドレス。

相手に悔い改める気持ちがあれば犠牲になった人達も少しは浮かばれるだろうが、テロリストにそんな気はさらさらないだろう。

これでは、いつまでたっても世界の平和は実現しない。

いったいどうしたら良いのか...?

ただ、今回の抗議デモが、国籍や宗教を超えた全人類的な見地で行われているところに一条の光が見い出せる。

特に、パリに終結した各国首脳の中にイスラエルの首相とパレスチナの指導者が含まれているという事実は、世界平和を実現する上で大いなる力となるように感じる。

テロリストやそれを支援する国・組織・団体などに属する人間は、70億人余りの地球人類からすればほんの一握り。

しかし、ほんの一握りによって人命が危険に晒され、世界平和が危機に陥っている現実...。

排除することは簡単。

でもそれだけじゃ問題の解決にはならない。





謹賀新年

2015年01月03日 | 未来構想
明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

お正月三が日、私の住んでいる所は雪もあまり降らず穏やかな日々が続いています。

ただ、気温は低く日中でも家の中は肌寒く感じます。

もちろん、年のせいということもあるでしょうが...。

我が家は夫婦揃って還暦を迎えました。

この世に生を受けてから60回目のお正月を迎え、あとはそれぞれの誕生日で満60歳となります。

年男と年女でもあります。

ところで、年末に東京から息子が帰省し、久々に親子3人で年越しそばを食べました。

見た目も性格もほとんど変化はありませんが、元気でいてくれることが一番です。

相変わらず寡黙で親子の会話はほとんどありませんでしたが、東京で多忙な日々を送る息子にとっては、休養と栄養をたっぷり取り友達とも会えたこの数日間は、英気を養うのに十分だったのではないかと思います。

昨日(2日)、元気な姿で東京に戻りました。

私と家内が改めて思ったことは、言葉を交わさなくても感じる「親子の絆」であり、お互いを思いやる気持ちがそのまま幸せに繋がっているということでした。

縁があって夫婦となり、親子となり、兄弟姉妹となり、家族となったわけですから、今年もお互いを思いやりあいながら幸せな時間・空間を共有していければ良いと思います。

そして、その幸せな思いを親戚・友人・知人・職場の人達などとも共有できれば本望です。

さらに言えば、お互いを思いやる心を地球上に住むすべての人々が互いに共有できれば、平和で安定した明るく心温まる世の中ができるはずです。

今年もこのような事を念頭に置いて過ごして行きたいと思います


行く年来る年

2014年12月31日 | 未来構想
2014年も残すところ7時間余となりました。

一年間お世話になった方々には、この場を借りて心より御礼申し上げます。

今年もいろいろありました。

異常気象が常態化した観がある昨今においても、今年の異常さは際立っていたように思います。

広島市の土砂災害、御嶽山の噴火災害、長野県の地震災害等々、日本各地でこれまでには考えられないような自然災害が多発しました。

いや、日本だけではなく世界各地で様々な自然災害が発生し、地球全体が異変のるつぼと化してしまったように感じます。

また、世界各地でテロや紛争などが収まらず、罪のない多数の一般市民が犠牲になるという悲劇がたくさん起きました。

ほんの一握りのテロリストや紛争を起こす集団によって、平和で穏やかな暮らしを願う大多数の人達の生命が脅かされている現実に、激しい憤りを感じずにはいられません。

そのような中で突如決行された日本の衆議院解散・選挙は現政権の思い通りの結果となり、アベノミクスという言葉に覆い隠された「戦争のできる国」の足音が、着実に大きくなって来ています。

ほんの一握りの政治屋による軍国主義への回帰を、とうてい許すことはできません。


いま、日本も、世界も、何か言い知れないような閉塞感に包まれているように感じます。

一般庶民の生活は一向に楽にならず、むしろこれからはだんだん苦しくなって行くような予感もします。

日本は、そして世界はどこに向かうのか!?

その答えは、この地球に住む70億人余一人ひとりの思いにあります。

人類が一人ひとり平和で安定した暮らしを願って行動することで、ほんの一握りによる支配・圧政・暴力・略奪・紛争を終わらせることができると信じています。

大切なことは勇気を持ち続け決して諦めないこと。

そのことは、東日本大震災の被災者の方々が身を以て教えてくれています。

来る年の2015年が素晴らしい年になることを願ってやみません。

良いお年をお迎え下さい。






















美登位の祝い黒2014

2014年12月28日 | 地域ブランド
約三週間ぶりのブログ書き込みです。

年末の慌ただしさを自分への言い訳にし書き込みをサボってました(笑い)。

今年もお正月用の黒豆をコープさっぽろで販売してます。

いつもの「美登位の祝い黒」です。



今年は昨年より不作でした。

生産者の後藤農園さん(石狩市美登位)によると、夏場の天気が良すぎて雨も少なかったため、水不足で収量が上がらず、品質にもばらつきがあったとのことです。

そのため、選別・袋詰めには例年よりも時間がかかりました。

農業とは本当に難しいものですね。

実は、お米も天気が良すぎて粒数が多かったわりに一粒当たりの実入りが少なく、青米(未熟粒)が多かったのが実情です。

農業とは極論すれば天気とどう折り合いをつけて行くか、ということに尽きるのではないかと思います。

天気が悪ければ悪いなりに、良ければ良いなりに、多かれ少なかれいろいろな問題が発生します。

ですから、播種から収穫まで毎日々々気を抜くことが出来ません。

そんな中でできた今年の「美登位の祝い黒」は、コープさっぽろのルーシー店・平岡店・藤野店・川下店・あいの里店(以上札幌市)、エルフィン店(北広島市)、野幌店(江別市)で販売中です。



お正月用の黒豆がご入り用でしたら、ぜひお近くのお店にお立ち寄り下さい。



追い風も向かい風もない無風選挙...

2014年12月08日 | 選挙
こんなに盛り上がらない選挙も、今まであまり感じたことがない。

政党や候補者を選ぶにも、これまではある程度の緊張感を覚えたものだが、今回は分かり切った結果に対してせめて異を唱えよう、というくらいの気持ちにしかなれないのは自分だけか...?

もともと北海道は革新政党の地盤で、都府県が保守の圧勝でも、北海道だけは旧社会党や現民主党が大勢を占める独特の地域だったのに、前回の選挙から革新がすっかり牙を抜かれ、保守オール一色になってしまったと言っても過言ではないだろう。

何も保守が悪いと言っているのではない。

日本全国保守一色と言う現実が怖い。

これでは自公による独裁国家と同じである。

これまで北海道が革新政党が強かったのは、その成り立ちに因るものが大きいと思う。

即ち、本格的な開拓・開発が始まってからまだ2世紀足らずで、しかも全国から人が集まったシガラミの少ないフロンティア地域という特質。

守る前にまず攻めないと生きて行けない場所である。

しかしどうしたものか、今回の選挙はそういう風が全く感じられない、まさに無風状態の中で淡々と選挙期間が過ぎて行っている。

政権与党としては追い風なのかもしれないが、何か不気味さを感じるほどの静けさである。

ある新聞の世論調査では、3分の2以上の回答者が今回の選挙に不満を持っているという。

「なんでこの時期に大義のない選挙をやるんだ!?」というのが大勢を占めていて、白けている有権者が多いとか...。

そりゃそうだろう。

それが政権与党の思う壺で、勝つためには手段を選ばず圧勝を目指しているんだから。

繰り返しになるが、別に保守が悪い訳でも何でもなく、現政権の危険な政策が独裁政治のもとでこれから次々に断行されて行くことへの警告を、1人でも多くの有権者が発しなければならないということ。

棄権じゃ警告にはならない。

だから投票所に向かおう!!

衆議院選挙告示...いやはやなんとも...

2014年12月04日 | 選挙
告示されてからまだ三日目だというのに、既にもう政権与党の圧勝が予想されている。

自民党だけでも300議席を超えるのではないかとか、公明党も加えたら参議院での否決を自公だけで再可決できる絶対安定多数を確保しそうだとか...。

こんな予想がメディアからぞくぞく発せられると、無党派の有権者は白けてしまってますます投票に行かなくなるだろう。

このへんも最初から織り込み済みか...。

このまま行くと、全て政権与党の思う壺。

圧勝した暁には、懸案事項の「集団的自衛権の行使容認」「原発再稼働」「TPP交渉」などは圧倒的多数で賛成可決されるだろうし、他にもいろいろな法案や施策が好き放題、やり放題で通って行く...。

有権者の思いはそれぞれの立場で違いはあるものの、戦争のない平和で安定した国に住みたいというのは共通の願いのはず。

自分達が生きている間だけ何とかなれば良い、という考えだけにはなって欲しくない...それが私の切なる願い。

経済の成長と引き換えに子や孫の世代に負の遺産を押し付けることだけは絶対に許せない。

ただ、残念ながらそのことを前面に出して臨んでいる政党や候補者は少ない。

それが情けない...。

日本は、日本人は、歴史から何も学んでいない、と諸外国から非難されても返す言葉が見つからない。

今言えることは、異を唱えている有権者が投票所に向かい反対票を投じること。

とにかく棄権しないで投票所に向かって欲しい。

選挙にまぎれてほとんど話題にならないが、1年前に可決された「特定秘密保護法案」が今月の10日から運用実施される。

この絶妙なタイミング。

何から何まで周到に仕組まれコントロールされている。

本当に怖い...。

でも、それはまだ序の口。

これから「羊の皮を被った狼たち」が、ますますその本性をさらけ出し、まさに「本物の狼」になって行くのが目に浮かぶ...。

それを少しでも阻止できるかどうか。

投票まであと10日間しかない。

有権者はよーく考えて12月14日を迎えて欲しい!!