海外からの来訪者が日本に来てまず感動することは、トイレのウォッシュレットだそうです。
実際、5年半くらい前にアメリカの西海岸から来られた60歳くらいの自動車会社経営者をお世話した時、その方(ボブさんという190cmくらいの大男でした)がウォッシュレットにたいへん感動されたことを鮮明に覚えてます。
今では、一般家庭や職場のみならず公衆トイレにもウォッシュレットが備わっていますが、このような国は世界中探しても見当たらないらしいです。
それを可能にしているのは、日本の高水準の下水道普及率とそれを支える下水道技術の高さです。
平成24年3月31日現在、全国の下水道普及率は75.8%で、日本国民の3/4が下水道を利用しています。
エッ、そんなに低いの、と驚くかもしれませんが、残りの1/4は浄化槽などできれいに浄化した水を河川などに流しています。
下水道普及率の都道府県ベスト5を上げると、①東京都~99.3%、②神奈川県~95.9%、③大阪府~93.8%、④京都府・兵庫県~91.7%となっていて、高普及率の都道府県は大都市圏内に集中しています。(海外から来られる方は、だいたい大都市圏内のトイレしか利用しないと考えられます)
一方、下水道普及率の低い方から5県を上げると、①徳島県~15.5%、②和歌山県~21.8%、③高知県~34.5%、④鹿児島県~39.8%、⑤香川県~42.4%となっていて、このような所にお住まいの人達は、先ほど述べた浄化槽などを使っていると思われます。
今から40年以上前、私の札幌の実家もまだ汲み取り式のトイレでした。
下水道が完備されて水洗化になったのは、高校生になってからだと記憶しています。
ちなみに札幌市の下水道普及率は99.7%、北海道全体でも89.7%という高水準です。
ところで、日本の下水道普及率と下水道技術の高さは、元を辿ると江戸時代に遡ると思われます。
当時、すでに100万都市だった江戸の町から出る排泄物の量は膨大なものでしたが、それは下肥として川上の村々に船で運ばれ、畑の貴重な肥料として利用されていました。
今でいう環境保全型社会が、数百年前の江戸とその周辺の村々ですでに構築されていた訳です。
当時の江戸には海外から沢山の外国人が訪れていたそうですが、江戸の町の清潔さに驚いたという記録が残っていて、侵略の足がかりを付けに来た外国人も、日本人の勤勉さと町の清潔さを目の当たりにして侵略を諦めた、という話もあるくらいです。
15~16世紀にヨーロッパ中に大流行したペスト病はネズミを媒介としたものですが、処理されずに放置されていた人間の排泄物によってネズミが大繁殖したそうで、もし日本のような環境保全型社会が構築されていれば、ヨーロッパの2/3の人口がペスト病で失われたという事態を免れたかもしれません。
日本の下水道普及率と下水道技術の高さは、日本人の清潔さと勤勉さの賜物です。
それに加えて、雨雪が多く水が潤沢に得られるという気候条件と、水を溜め込んでおける森林と水田という貯水機能を有する土地条件を兼ね備えているところに、下水道施設を普及させることができる源泉があります。
水を制する者は社会を制する、転じて、水を制する国は世界を制する、ということになります。
日本の水は世界に誇れる素晴らしい資源です。
日々水に感謝して暮しましょう!!
実際、5年半くらい前にアメリカの西海岸から来られた60歳くらいの自動車会社経営者をお世話した時、その方(ボブさんという190cmくらいの大男でした)がウォッシュレットにたいへん感動されたことを鮮明に覚えてます。
今では、一般家庭や職場のみならず公衆トイレにもウォッシュレットが備わっていますが、このような国は世界中探しても見当たらないらしいです。
それを可能にしているのは、日本の高水準の下水道普及率とそれを支える下水道技術の高さです。
平成24年3月31日現在、全国の下水道普及率は75.8%で、日本国民の3/4が下水道を利用しています。
エッ、そんなに低いの、と驚くかもしれませんが、残りの1/4は浄化槽などできれいに浄化した水を河川などに流しています。
下水道普及率の都道府県ベスト5を上げると、①東京都~99.3%、②神奈川県~95.9%、③大阪府~93.8%、④京都府・兵庫県~91.7%となっていて、高普及率の都道府県は大都市圏内に集中しています。(海外から来られる方は、だいたい大都市圏内のトイレしか利用しないと考えられます)
一方、下水道普及率の低い方から5県を上げると、①徳島県~15.5%、②和歌山県~21.8%、③高知県~34.5%、④鹿児島県~39.8%、⑤香川県~42.4%となっていて、このような所にお住まいの人達は、先ほど述べた浄化槽などを使っていると思われます。
今から40年以上前、私の札幌の実家もまだ汲み取り式のトイレでした。
下水道が完備されて水洗化になったのは、高校生になってからだと記憶しています。
ちなみに札幌市の下水道普及率は99.7%、北海道全体でも89.7%という高水準です。
ところで、日本の下水道普及率と下水道技術の高さは、元を辿ると江戸時代に遡ると思われます。
当時、すでに100万都市だった江戸の町から出る排泄物の量は膨大なものでしたが、それは下肥として川上の村々に船で運ばれ、畑の貴重な肥料として利用されていました。
今でいう環境保全型社会が、数百年前の江戸とその周辺の村々ですでに構築されていた訳です。
当時の江戸には海外から沢山の外国人が訪れていたそうですが、江戸の町の清潔さに驚いたという記録が残っていて、侵略の足がかりを付けに来た外国人も、日本人の勤勉さと町の清潔さを目の当たりにして侵略を諦めた、という話もあるくらいです。
15~16世紀にヨーロッパ中に大流行したペスト病はネズミを媒介としたものですが、処理されずに放置されていた人間の排泄物によってネズミが大繁殖したそうで、もし日本のような環境保全型社会が構築されていれば、ヨーロッパの2/3の人口がペスト病で失われたという事態を免れたかもしれません。
日本の下水道普及率と下水道技術の高さは、日本人の清潔さと勤勉さの賜物です。
それに加えて、雨雪が多く水が潤沢に得られるという気候条件と、水を溜め込んでおける森林と水田という貯水機能を有する土地条件を兼ね備えているところに、下水道施設を普及させることができる源泉があります。
水を制する者は社会を制する、転じて、水を制する国は世界を制する、ということになります。
日本の水は世界に誇れる素晴らしい資源です。
日々水に感謝して暮しましょう!!