北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

そう簡単に「原発はもうやめた」と言うわけにはいかないby安倍晋三氏

2014年04月30日 | 原発問題
ヨーロッパ6か国を歴訪する安倍総理大臣は、最初の訪問先であるドイツの有力紙のインタビューに書面で応じ、ドイツが全廃を決めた原子力発電所について、双方を取り巻く環境の違いを指摘し「そう簡単に『原発はもうやめた』と言うわけにはいかない」と述べました。

29日から10日間の日程でヨーロッパ6か国を歴訪する安倍総理大臣は、最初の訪問先であるドイツの有力紙「フランクフルター・アルゲマイネ」のインタビューに書面で応じ、29日付けの紙面に掲載されました。

このなかで安倍総理大臣は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、ドイツが将来的に全廃することを決めた原発について「日本は島国で隣国からの電力の輸入が難しく、豊富な石炭に恵まれるドイツと状況が異なる」と指摘しました。

そのうえで「そう簡単に『原発はもうやめた』と言うわけにはいかない」と述べる一方で、原発の再稼働にあたっては安全を最優先にすると強調しました。



何ともはや、日本の政権トップが、よりによって原発廃止を宣言したドイツでこんな事をのたまってしまいました。

「やれやれ困ったもんだ」などでは済まされない大事件です。

ドイツ国民にしてみたら、「日本人という人種はなんて責任感のない国民なんだろう」ということになるでしょうし、「重大な事故を起こしておきながら、それに対して反省するどころか原発を再稼働しようとするのは言語道断である」ということになるのではないかと思います。

安倍氏の発言は、同じ日本人として恥ずかしい以外の何ものでもありません。

百歩譲って、本音であっても訪問国でしかも原発廃棄を推進している国で、それは言っちゃいけないんじゃないの...。

「日本も原発廃棄のために努力しているところです」とか何とか言ってくれないと、日本国民の立つ瀬はないよ...。

どうしてもそれが言えないんなら、ドイツには行って欲しくなかった...。

これじゃまるでドイツ国民をバカにしに行ったようなもんじゃない...。

私の知る限り、今までにこんな非常識なことを訪問国でのたまった日本のトップはいなかったんじゃなかろうか...?

本当に残念なことです。

種まき完了

2014年04月29日 | 地域ブランド
タカシマファームの種まきが完了し、生長の早いビニールハウスでは苗が出始めました。





2~3日前に気温が25℃近くまで上がったためハウス内の室温も急上昇し、一気に苗が伸びました。

最初に種まきしたビニルハウスでは、外からも青々した苗を窺うことができます。





田んぼもすっかり乾いたので、これから用水を引き入れて代掻きをし、田んぼの土と引き入れた用水をなじませます。





田植えまであと一か月足らず。

苗の成長と田んぼの代掻きを待つばかりです。





在るがまま

2014年04月27日 | 日記
私は草木を見ているのが好きです。

家の中でもそうですし、散歩の時もそうです。

たまに汽車に乗ると、木ばかり眺めています。

何故なら、草も木もただそこに在るだけだからです。

どんなに激しい雨風に当たろうとも、どんなに厳しい日差しを受けようとも、草木はただそこで「在るがまま」に立ち尽くしています。

私はその姿にいつも感動を覚えます。

人間や動物のように難を避けることは出来ませんから、どんなに激しく厳しい環境にもじっと耐え、ただ受け入れるだけの姿には気高くさえ感じます。

私もそうありたいと思っています。

何があろうとも、ただ「在るがまま」に生きる。

何故なら、私たち人間も、その他の動物たちも、本来はただ生かされているだけだからです。

それを体現しているのがまさしく草木です。

どんな環境に生れ落ちようとも、与えられた場で必死に生き抜いている草木たち。

家の駐車場の隅に、春になると毎年アスファルトの割れ目からスギナが顔を出します。

1センチにも満たない幅の割れ目から茎が力強く伸び、最終的には10センチ以上になる姿を見て、私はいつも勇気づけられます。

そのスギナはまさに「在るがまま」に全てを受け入れ、厳しい環境でも精一杯生長しており、その姿はどんなきれいな花より美しく見えます。

私たち人間は、自分で生きる場所を選択することが可能です。

しかし、どのような場所で生きようとも受け入れなければならない事はたくさんあります。

どんなに辛くても、悲しくても、悔しくても、諦めず、投げ出さず、逃げ出さないで生き抜かなければなりません。

草木たちのように...。

草木たちには、諦めることも、投げ出すことも、逃げ出すことも出来ません。

ですから「在るがまま」に全てを受け入れる...。

これが真理だと思います。







混迷の度合いを深めるTPP交渉

2014年04月26日 | TPP問題
オバマ大統領が直々に日本を訪れて、尖閣諸島に日米安保を適用するとまで明言したのに、アメリカは日本政府からTPP交渉の譲歩を引き出すことができませんでした。

このことはアメリカにとって大きな誤算だったと思いますし、今後のTPP交渉をさらに困難なものにしたことは間違いありません。

なにせ、交渉参加国の中で第一位と第二位の経済力を誇る国同士の交渉が事実上決裂した訳ですから、他の参加国に大きな影響を与えることは必至です。

裏を返すと、アメリカと日本で交渉がまとまってしまえば、ほぼTPP交渉の行方は決まってしまうと言っても過言ではありません。

今回のトップ会談でもまとめることができなかったということは、もともとまとまる話ではないことを、無理矢理まとめようとしているのではないかという気がします。

というか、アメリカが重要としていることと日本が重要としていることに乖離があるので、いくら議論を重ねてもどこまで行っても交わらない線上にお互いが乗っかったままの状態です。

どちらか一方が線の方向を変えて相手の線と交わろうとしても、それが相手に有利に働いてしまうことになれば交渉の負けに繋がってしまうので、できるだけ自国が有利になるように相手の出方をうかがい、押したり引いたりしているのが現状です。

この交渉に決着を付けるとすれば、どちらも勝ちもしない、負けもしない、言わば引き分けに持ち込むことしかないような気がします。

しかし、引き分けの着地点を見極めるのは至難の業だと思います。

だったら、無理矢理まとめないで、もう交渉はやめよう!! という訳にはいかないんでしょうかね。(笑い)

ここで交渉をやめてしまえば、そこで引き分けです。

そうなると何も進展は無かったように思えますが、そうではなくて、いくら話し合っても、議論しても、まとまらないものはまとまらないんだ、ということをアメリカも日本も理解する機会を得たということになります。

日本が聖域とする重要5農産物に対して、どうしてそこまで日本が固執するのかアメリカには理解できないんでしょう。

それは、理解してくれというほうに無理があるのかもしれません。

日本とアメリカとでは、そもそも国の成り立ちが違い過ぎます。

その違いを双方が理解するためには、まだまだ年月がかかるのではないでしょうか。

向こうにはそんな悠長なことは言ってられない国内事情があるんでしょうが、それは日本とて同じことです。

他国の人達にはなかなか理解してもらえないかもしれませんが、日本には昔から「三方よし」という素晴らしい商法があります。

売る方も、買う方も、世の中も良くなるという考え方です。

時代遅れと言われそうですか、勝ち負けが無く、みんなが良くなるやり方です。

アメリカ人ならそれは勝ったことにならないと言うかもしれませんが、それでみんなが幸せになるんだったらそれに越したことないと多くの人に思って欲しいですね。

それが私の目指す、市場原理優先の資本主義ではない、しかも社会主義や共産主義でもない、「すべての人が物心両面で豊かさを享受できる社会」です。




憲法第九条にノーベル平和賞を

2014年04月24日 | 憲法改正問題
アメリカのオバマ大統領が訪日の真っ只中ですが、尖閣諸島が攻撃された際には日米安保条約のもとに行動すると確約したそうです。

これに対して隣国はどのように反応し、どのような行動を取るのか...。

それはともかくとして、先日、日本の憲法第九条が今年のノーベル平和賞の候補として正式に受理されたというニュースが、一部の新聞やテレビで流れていました。

あまり大きな反響はなかったようですが、私と家内はテレビでその話題を見て、思わず「素晴らしい!!」と同時に声を発しました。

もし仮に受賞すると、日本国民全員が授賞対象者になるかもしれません。

授賞式には、当然、安倍総理大臣が行くことになるだろう、とテレビのコメンテーターが言ってました。

もし本当にそうなったら面白いことになるかもしれませんね。

憲法を改正して戦争のできる国にしたい安倍総理大臣にしてみれば、きっと迷惑な話かもしれません。

ですから、本人は行かないで代理を立てるだろうとか、受賞そのものを辞退するんではないかとか、まだ候補になっただけなのにそんな話がテレビの中で飛び交ってました。

ところで、日本人でノーベル平和賞を授与された方が1人だけいます。

故佐藤栄作元内閣総理大臣で、安倍総理大臣の祖父・故岸信介元内閣総理大臣の実弟です。

安倍総理大臣の母親の叔父なので、まさに血のつながりがある方です。

もし、憲法第九条がノーベル平和賞を受賞し、安倍総理大臣が日本国民を代表して授賞式に参列して授与されたら日本人として二人目の授与となり、安倍一族と岸・佐藤一族は日本の平和に貢献した政治家を輩出した名門として、後世に語り継がれることでしょう。

世界平和を望む全ての人達にとって、憲法第九条がノーベル平和賞を受賞することは、この上ない喜びだと思います。

あと半年後に決定になるようなので、それまで国民全体の運動として盛り上がって行けば良いと思います。










苗床作り

2014年04月22日 | 地域ブランド
タカシマファームの苗床作りが始まりました。

一連の流れを写真で紹介します。






作成する苗用パットは約9500枚にもなります。





この機械は、床土、種籾、肥料、覆土を苗パットに入れる作業を一連で行う優れ物で、1枚の苗パットが完成するまでに要する時間は、たったの6秒間です。














一つの孔の中に、3~5粒の種籾が入ります。








出来上がった苗用パットは育苗用のビニールハウスに運ばれて、床に並べられます。





これで苗床の完成です。あとは丹念に水管理と温度管理を行い立派な苗に生長したら、いよいよ田植えとなります。

田植えは例年5月20日過ぎなので、苗はこのあと1ヵ月ほどビニールハウス暮しとなります。






寒さに強いお米

2014年04月21日 | 地域ブランド
今日の札幌はたいへん良い天気です。

雪もすっかり融け(日陰にはまだなごり雪もわずかに見られますが)、やっと春を迎えたという感じです。

ただ、まだまだ風は冷たく、春本番を告げる桜の開花にはあと2週間ほど待たなくてはなりません。

先週、業界団体の研修会で気象協会の方のお話を聞くことができました。

その中で、今夏の北海道は久々の冷夏が予想されるという、少しショッキングな話題が提供されました。

その原因は、今年、南米ペルー沖の海水温が高くなるエルニーニョ現象により、日本列島周辺の海水温が上がらずに国内の気温も低く推移することによるそうです。

ここ10年余り、北海道は比較的暑い夏が常態化しているため、そろそろ冷夏になるというのもある意味自然の流れかもしれないと、気象協会の講師の方は説明されてました。

農業者にとって低温や多雨というのは避けて通れないことで、その対策に万全を期すというのは当たり前の事ですが、何分、お天道様まかせですから対策にも限界があります。

もう20年前になりますが、1993年の夏に全国を襲った低温による米の大不作は、一時的に日本の食卓からお米が消えてしまうという憶測から、タイからインディカ米を緊急輸入するという大パニックを引き起こしました。

お米の開花時期(北海道では7月中旬ころ)に低温が続くと花が咲かずに受粉できず、その結果、穂の中に実が入らない不稔状態となってしまいます。

1993年は全国の水田で不稔米が大量発生し、米どころと言われる新潟県や秋田県などでもほとんどお米の穫れない地域が多発しました。

あの当時のことはいまだに覚えてますが、北海道でもお天道様がほとんど顔を出さない状態が続き、7月なのに海水浴もできないほどの寒さでした。

普通なら半袖シャツで過ごすところを、長袖シャツやジャンパーなどを来て作業していたことを覚えてます。

あの頃からでしょうか、エルニーニョ現象というのが大きくクローズアップされ始めたのは。

あれから20年。

何度か寒い夏を経験しましたが、なんとか不作を免れて来ました。

逆に地球温暖化が進行して結果的に良い方向に行っていると言う人もいますが、それとこれとは別問題のような気もします。

いづれにしても、天気を人間がコントロールできない以上、被害を最小限に食い止めるしかありません。

ところで、北海道のお米はこれまでに幾多の試練を乗り越え、品種改良を重ねることによって低温障害に強い品種を生み出して来ました。

「ゆめぴりか」は良食味米としていまや北海道を代表するブランド米になりましたが、低温障害に強い品種を何代も掛け合わせてますから、寒さに強い遺伝子も持ち合わせており、それが安定多収にもつながってます。

1993年の夏を経験し、それ以降大規模な冷害に見舞われていないのも、このようなたゆまぬ品種改良の成果が現れていると言っても過言ではありません。

その他にも、栽培方法や肥料・農薬の施肥方法などを改善して、様々な障害を克服している事例もあります。

今夏に予想される低温に備えて、我々もこれから準備を進めなければなりません。

稲作りはもうスタートを切りました。

9月下旬の稲刈りまで半年足らずですが、今年は特に気の抜けない半年間になりそうです。






芽出し

2014年04月19日 | 地域ブランド
タカシマファームでは来週からお米の種子(種籾)を育苗ポットに播種するため、種籾を半乾燥状態にして芽出しをおこなっている真最中です。








種籾(種子)から白っぽい芽が出揃うまで、丹念に芽出しを行います。





順調に行けば22日から播種作業に取り掛かれるそうですが、あとはお天気しだいです。








播種するための苗床土(育苗用の土)も既に用意されており、いよいよ本格的な米作りのスタートです。





ダイエーネットショッピング

2014年04月17日 | 地域ブランド
宮の森アイスセット(8個入り:ホエーミルク4個・黒千石4個)が、ダイエーネットショッピング「お取り寄せ産直net」に登録されました。

製造元の白糠酪恵舎さんからの直送になります。

送料は全国一律1,080円で、ご注文後一週間以内にお届けします。

ご贈答用などにお使い戴ければ幸いです。

下記の検索ページから「宮の森アイス」と入力してお申込み下さい。

http://www7.daiei.co.jp/search/search_top2.php?shopnum=71008125









美登位の祝い黒in藤野

2014年04月15日 | 地域ブランド
札幌市南区石山の食堂へお米を届けに行ったついでに、少し足を延ばしてコープさっぽろ藤野店まで行って来ました。





ここでは、最近「ご近所やさいコーナー」を拡充していろいろな野菜や果物、穀類、加工品などを取り扱っています。








弊社も、年末から石狩市美登位の後藤農園産黒大豆「美登位の祝い黒」を藤野店で販売していますが、ここだけで既に200袋以上を売り上げ、初年目でルーシー店や平岡店などの大型店舗と肩を並べるほどの繁盛店になりました。





藤野店は札幌市内では最南端の店舗で、数キロ先には小金湯温泉、もう少し先には定山渓温泉、さらに先は中山峠と、行楽地に向かう幹線道路に面しています。

周辺に大きな団地を抱えている訳でもなく、むしろ畑や果樹園なども多い、札幌市の中の田舎という風情を醸し出している地区です。

野菜や果物を見るお客様の目も非常に肥えているという話を聞いていたので、はたして「美登位の祝い黒」が売れるものかどうか初めは半信半疑のところもありました。

ところがいざ蓋を開けてみると予想に反して好調な売れ行きで、これもお店の積極的な取り組み姿勢のお陰もあるんじゃないかと思ってます。





お近くをお通りの際にはぜひ覗いてみて下さい。




北風と太陽その3

2014年04月14日 | 憲法改正問題
今日の札幌はとても良いお天気です。

太陽も燦々と輝きとても幸せな気分です。

このような幸せを感じられるのも、一方で天気の良くない日もあるからで、年がら年中良いお天気だと「お天道様」の有り難みもよく分からないかもしれません。

昨日コメントを戴きました。ありがとうございます。

いろいろなことをお書き下さりましたが、見解の相違というところもあろうかと思いますし、私の認識に誤りがあったのかもしれません。

ただ、最後の「9条が武力による侵攻には全く効果がないことが歴史的に証明された事例です」というところだけは少し引っ掛かりました。

太平洋戦争に敗北し日本が連合国に無条件降伏してから今年の夏で69年になりますが、この間に一度も戦争に巻き込まれずに奇跡的な経済復興を成し遂げたのは憲法第九条のお陰だった、と言うのは言い過ぎでしょうか?

日本はこの69年間、他国からの武力侵攻を受けることなく来れたと思いますし、日米安保条約のもとでアメリカに守られて来たのはまぎれもない事実であり、それは戦後間もなく事実上アメリカによって草案された日本国憲法の中の「不戦の誓い」があったからではないかと思います。

もし私の認識に誤りがありましたらご指摘下さい。

くしくも、昨晩NHKで放映されていた「北朝鮮の金と権力」という特別番組を見ました。

確かに国家としての進むべき道を誤っていますね。

結局のところ「金品」を授けることでしか国民を掌握することができない権力者と、権力者のご機嫌をうかがい言いなりになることでしか自分達の身の安全を確保することができない国民との、言うなれば「悪しき持ちつ持たれつの関係」にあるのが北朝鮮国家です。

金の切れ目が縁の切れ目。

権力者であり続けるためにはとにかく金がなければならない。

まさしく北朝鮮株式会社であり、さしづめキムジョンイル氏は代表取締役社長です。

正しい事業で会社を運営しているならばまだしも、一体どうやって外貨を稼いでいるのか?

言葉は悪いかもしれませんが、暴力団かマフィアのような国家なのかもしれません。

しかし、そんな国家だからといって見捨てるわけにはいかないのではないか?

そんな風に思います。

ですから、北朝鮮にも世界は「太陽の光」を送り続けなければならないと思うんです。

もちろん、中国に対しても、韓国に対しても...。

そんなの甘い!!

と言われそうですが、北風には太陽でお返しすることでしか平和な世界は構築できないのでは...。

私の認識に誤りがございましたらまたコメントを下さい。

最後に...これからの時代、ニューエイジは、全ての人類が「愛」を分かち合うゴールデンエイジで、その扉は今まさしく開かれたばかりです...。










北風と太陽その2

2014年04月13日 | 憲法改正問題
昨晩、NHKの特別番組「集団的自衛権行使の是非を問う」を見ました。

賛成派と反対派の政治家や学者、専門家がそれぞれ三名づつ出演し持論を闘わせてましたが、非常に興味深かったですね。

一見、現実論者の賛成派と理想論者の反対派との討論に思えましたが、賛成派の巧みな本音隠しを反対派がどのように暴こうか、というところに私は一番興味を惹かれました。

私は集団的自衛権の行使には反対の立場ですから、賛成派の出演者が口を揃えたように主張していた「中国の侵攻に歯止めをかけるため」とか「日本が中国に攻撃された場合は同盟国にも参戦してもらう」という理由には納得がいきませんでした。

現実、中国は日本だけでなく、南シナ海を挟んだフィリピンに対しても挑発行為を続けてますし、ベトナムなどの東南アジア諸国とも軋轢を繰り返しています。

日本と中国を隔てる東シナ海の海上では、日本の同盟国であるアメリカの船が頻繁に行き来してますから、「もし中国がアメリカ船を攻撃した場合には、日本の自衛隊はすぐさま援軍を差し向けて中国を攻撃するのが同盟国として当然の努めであるから、そのためには今から集団的自衛権の行使を可能にしておかなければならない」というのが現政府の考え方です。

そうしないと、もし日本が中国から攻撃を受けた場合にはアメリカに助けてもらえなくなる、ということになるそうです。

しかし、中国が現実的に東シナ海でアメリカの船を攻撃するでしょうか...あるいは中国が日本に攻撃をしかけてくるでしょうか...まずあり得ないと思いますが...百歩譲ってもしそのような事態になることが想定されるのなら、アメリカとの同盟関係を維持するためだけに「集団的自衛権を行使する」という条件を付けてはどうなんでしょうか...。

昨晩の討論会では、「集団的自衛権の行使」を必要とする同盟国がどうもアメリカだけではなく、しかも、具体的に同盟関係にあるどの国が攻撃されたら日本が集団的自衛権を行使して攻撃参加するのかが明確にされませんでした。

ここが重要なポイントで、具体的な同盟関係にある国を示さないというのは、何か「本音」を隠しているのではないかと感じました。

もっと言えば、武器輸出三原則の緩和や原発再稼働の容認などにも同様な「本音」が隠されているような気がします。

いま最も危惧されるのは、集団的自衛権行使の容認が国民投票による憲法改正という手続きを踏まずに、現政権による閣議決定という前代未聞のやり方で進められようとしていることです。

現政権をここまで強気な政治運営に走らせるのは、与党の絶対安定多数という現状もさることながら、アメリカからの強い後押しがあることによると思います。

アメリカはすでに「世界の警察」から脱却しつつあるため、日本に対し自国の防衛は自国で賄うように要請しているようですから、現政権がそれを理由に軍備を拡大しようとしているんでしょうね。

そのかっこうな仮想敵国が中国そして北朝鮮というわけです。

ここで先日のブログに書いた「北風と太陽」の話をもう一度思い出してみたいと思います。

たとえば北朝鮮。

日本人なら北朝鮮を「北風」に見立てると思いますが、北朝鮮にしてみればアメリカが「北風」になると思います。

北朝鮮がミサイルを発射する時には、アメリカと韓国との合同軍事演習をしている時など、自国が軍事的な脅威にさらされていると感じた時が多いです。

これは「自分たちには核ミサイルがあるんだから攻撃してくれば核兵器で応戦するぞ」という、明確な意思表示ですね。

まさに強烈な北風を吹き付けられている旅人が、コートで必死に強風から身を守っている姿に例えられます。

一方、中国の船が頻繁に尖閣諸島周辺に近付き、自分たちの領土だと言って上陸を試みたりしてますが、これも元をただせば東京都が尖閣諸島を購入したことに端を発しています。

中国にしてみれば、日本のこのような態度が「北風」に思えたのかもしれません。

これに限らず、国家間の戦争も、個人の戦いも、一つの「北風」に端を発した「北風同士」の応酬ではないでしょうか。

私の結論です。

戦わずに済む方法、血を流さずに済む方法、試行錯誤の上で人類が見い出した方法が「日本国憲法第九条」なのだと思います。

「戦争を永久に放棄する」という宣言こそが、「北風」を凌駕し、人類に平和と安定をもたらす「太陽」なのです。

それを現実のものとしている我々日本人は、そのことをもっともっと誇りに思い「集団的自衛権の行使」を放棄すべきです。





春遠し?

2014年04月11日 | 日記

雪が降りました。

タカシマファームにお米を取りに行ったら、水田も雪化粧に逆戻りです。



今日は特に風も強く、遮る建物などがほとんどないので寒風が身にしみました。

育苗ハウスのビニール張りは既に終了していたので、6代目の良平君は助かったと言ってました。

こんな日のビニールハウス作りは本当に辛いですから...。




今後のスケジュールを良平君に聞くと、今13℃の水に浸している種籾(種子)を32℃のぬるま湯に漬け替えて「芽出し」させ、その後は芽が出た種籾(種子)を天日干しにして乾燥させるそうです。

問題は、天日干しにする時に雨や雪が続くと「芽出し」した種籾(種子)がなかなか乾燥しないので、後はお天道様が十分に微笑んでくれることを祈るのみだと言ってました。

昨年は4月に天候不順が続いて満足できる天日干しが叶わなず、その後の育苗にも少なからず影響を及ぼしたので、今年はそのようにならないよう私もお天道様にお祈りしたいと思います。





育苗ハウス作り

2014年04月09日 | 地域ブランド
タカシマファームの育苗ハウス作りも佳境を迎えました。



6棟あるハウスのうち既に昨日までに4棟にビニールが張られました。

残るは2棟のビニール張りで、遅くても今日の夕方までに全て完了の予定です。



5代目、6代目、5代目の奥様、アルバイト2名の総勢5名による育苗ハウスへのビニール張りとなりましたが、これが終わればいよいよ「苗作り」となります。

今後のスケジュールは、まず納屋で13℃の水に浸している種籾(種子)を育苗ポットに播種し、ビニールハウス内で田植え用の苗として育てます。

苗が十分にかつ適度に育つまでは、こまめにハウス内の温度を調節しなければなりません。

田植え時期までにちょうど良い大きさにならないといけないので、苗が伸びすぎたり、逆に生長不良にならないように、常に気を配らなくてはなりません。



水田はやっと雪が融け、これから表面に溜まった余剰水が少しづつサブソイラーを引っ張ってできた溝や、水田の中に埋設している暗渠排水管を通して、排水路に流出して行きます。

あと1か月半もすると、手塩にかけて育てられた苗が水田に植えられます。

今年も、種籾から芽が出て立派な苗になるのを見守りたいと思います。





高速道路の利用料金

2014年04月08日 | 日記
先日、高速道路に乗ったらETCカードの料金が410円とこれまでの倍以上の金額が表示されて驚きました。

4月1日から朝夕の割引にはETCカードのマイレージ登録が必要ということで、インターネットで確認したら既に登録されているという回答だったので問題ないと思ってたんですが...。

その後また高速に乗ったところ前回と同じ料金だったので、もう一度登録状況を確認したら、こちらも同様に登録されているという回答でした。

いったいどうなっているのか訳が分からず、通勤にETCカードを使っている同じビルに居る元同僚に聞いてみたら、なんと割引は後からの清算になるそうで、しかも利用回数によって割引率が違うことが分かりました。

その人も私と同じように倍以上の料金表示に驚いてネットで調べたら、高速道路を運営管理している会社のホームページに掲載されているとのことでした。

さっそく確認したら、なんと5回以上利用しないと割引にはならず、しかも5回~9回の利用で30%引き、10回以上利用してやっと50%引きとなるという、便乗値上げも甚だしい料金改定です。

しかも、その内容はインターネットで調べなければ確認することができず、インターネットを利用していない人など訳が分からない人達もたくさん居るのではないかと推察します。

せめて、ETCカードを所有している個人や法人には郵送で改定内容を知らせるべきで、それが最低限の社会的ルールというものじゃないでしょうか??

このような消費増税に絡んだ、利用者を完全に無視したやり方には、ものすごく憤りを感じます!!

最近は高速道路の利用を極力控えて、多少時間がかかっても一般道路を使うようにしています。