北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

しらぬか!まるごと体験マルシェ

2015年02月27日 | 地域ブランド
昨日(26日)、今日(27日)と北海道新聞社一階の道新プラザで「しらぬか!まるごと体験マルシェ」が行われてます。



昨日の午後ちょっと覗いてみましたが、会場には白糠産特産物の直売コーナーが設けられたくさんの人で賑わってました。



ちょうど白糠酪恵舎の井ノ口代表と茶路めん羊牧場の武藤代表のトークショーが始まるところで、拝聴してきました。





白糠酪恵舎には「宮の森アイス」の製造を委託しており、茶路めん羊牧場の「ラム肉」商品も扱っていたので、白糠町とは縁があります。

というか2人とも大学の同窓生で、その繋がりでお付き合いしてます。

白糠町は釧路市の隣にある山と海に囲まれた酪農地帯で、漁業も盛んです。

特産品はチーズ、ラム肉、エゾシカ肉、ゴボウ、シシャモ、ヤナギダコなどバラエティに富んでます。

3月下旬には道東高速道の白糠ICが開通するので、今回はそれに合わせたイベントでした。

お米の話

2015年02月22日 | 農業問題
私が農業に関わりを持ちはじめてから40年以上が経ちます。

平均的なサラリーマン家庭に生まれ育ち、都会で暮らす期間が長かったわりには、子供のころから実家では家庭菜園をしていたこともあって、わりと農業を身近に感じてました。

農薬や化学肥料を使わないで作った自家製のしかも採れたての新鮮な野菜を食べる機会が多かったせいか、今でも安心・安全・新鮮な食品にこだわり続けてます。

最近はこだわりの農産物を求める消費者が多くなり、生産者もそれに応えるために、農協や市場に出荷する分とは別に減農薬や減化学肥料で作った農産物や畜産物を、直売所やインターネットなどで販売するケースが増え続けてます。

5年ほど前から、こだわりのお米を作っている生産者と組んで安心・安全・新鮮で美味しいお米の直販に取り組んでますが、固定客いわゆるお得意様も徐々に増えて来ました。

お客様のお米に対するニーズは、まず「美味しいこと」です。

特にお米はほぼ毎日食べる主食ですから、美味しいことは絶対条件ですね。

幸い、どのお客様からも「美味しい!」という評価を戴いており、中には「このお米を食べ続けたらもうほかのお米は食べられない」と言って下さり毎月必ず注文して下さるお客様もいます。

あと「価格」と「品質」も重要です。

価格はスーパーなどの小売価格より若干安く設定しているのと、「品質」は減農薬・減化学肥料・今摺米なので付加価値も相当高いと自負してます。

それに加えて、10kg以上ご注文の場合は自宅まで無料で配達しているので、コストパフォーマンスもかなり高いと思います。

ところで話は変わりますが、生産者米価が今までにないほど下落しており、全国各地の稲作農家から悲鳴が上がってます。

生産者米価とはお米を買い上げている農協や市場が稲作農家に支払うお米の値段のことですが、ほとんどの生産者は農協や市場に出荷しているため、生産者米価が下がると当然収入も下がることになります。

今までも生産者米価が下がったことは幾度もありましたが、2014年度は、コシヒカリ60kg(1俵)の価格が10000円を割り込むなど過去最低の米価となりました。

稲作農家が他産業並みの労賃を得て米作りをするには、農水省の調査によると平均で玄米60キロ16000円が必要となっています。

ですから、現在の生産者米価では稲作農家はまったくやっていけないということになります。

実際、一緒にやっている生産者も「本当にまいった。先が見えない。」と言ってました。

原因は「米余り」と「米離れ」です。

豊作が続いているお蔭で余剰米が増え、在庫を減らすために安い価格で余剰米を放出せざるを得ないことが大きな要因で、さらにお米の消費量が減少していることがそれに拍車をかけてます。

このままいくと米作りをやめる農家が増えることは目に見えてます。(もっとも政府はそれを目論んでるんでしょうが)

本州に多い第二種兼業農家(たとえばサラリーマンをしながらお米を作っている農家)であれば、まだ他にも手立てはありますが、北海道や東北のようにお米だけしか作っていない米作専業農家にとっては、まさに死活問題です。

我々の生き残る道は、農協や市場に頼らない適正な価格での販売ルートの確立です。

今の消費者への直販量をあと数倍に増やさなければやっていけなくなるのが実情ですが、幸い、我々には少ないながらも先立って直販をやってきた実績とノウハウがあるので、この正念場をなんとか乗り切って行く所存です。

石炭ガス化複合発電(IGCC)

2015年02月14日 | 原発問題
原子力発電に替わる発電システムとして、「石炭ガス化複合発電」(以下、IGCC)が注目されている。

従来の石炭火力発電では、石炭を燃やした熱で蒸気を作りその蒸気でタービンを回して発電を行うが、IGCCは、細かい粉にした石炭を高温でガスに変えそのガスを燃やしてガスタービンを回し、次にガスタービンの排熱で蒸気を作り蒸気タービンを回す。

このように2段階で発電することで従来よりも高い発電効率になるとともに、石炭の消費量は約2割減らせることができる。

しかも、IGCCは石炭火力発電の熱効率を大幅に上昇させるので、二酸化炭素排出量を減少させることもできる。

福島第一原発事故後の日本では、エネルギー政策の根本的な見直しが進み、それを通じて「Sプラス3E」の重要性が強く認識されるようになった。

Sは安全性(Safety)であり、3Eは環境性(Environment)、経済性(Economy)、エネルギーセキュリティ(Energy Security)をさす。

IGCCはまさに「Sプラス3E」の申し子のようなもので、安全性、環境性、経済性、エネルギーセキュリテイのどれをとっても原子力発電より優っていることは言うまでもない。

たとえば経済性。

IGCCの利点の一つに、価格の安い低品位炭を利用できることが上げられる。

現在発電用に使われている石炭は主に輸入物の高品位炭だが、これが国内でも産出する低品位炭に置き換わることで電力料金を下げることにも一役買うだろう。

今、日本の全ての原子力発電が稼働を停止している中で、電力量の約9割は化石燃料が担っており、さらに3割を石炭が占めていると言われている。

一昔前には、大気汚染と二酸化炭素の排出源のトップに挙げられていた石炭だが、IGCCにおいて安全でクリーンなエネルギーが安価に得られるわけだから、低品位炭を有効に活用し原子力に替わるエネルギー源の一つとして、自然エネルギーや再生エネルギーなどとも有機的に組み合わせて行くべきだと思う。

幸い、北海道には8か所の炭鉱があり、これから低品位炭の採炭も可能という話も聞いているので、まず北海道が率先してIGCCに取り組むべきである。

たとえば苫小牧や砂川の石炭火力発電所施設を利用してIGCCに取り組むことは、決して不可能な話ではないと思う。

あとは北海道電力が積極的に取り組むかどうか...にかかっている。

水素社会

2015年02月11日 | 未来構想
道北の苫前町が「風力から水素をつくる」事業へ本格的に乗り出すことが、今朝の道新一面トップで報じられてます。

水素から電力や動力を生み出す燃料電池の開発は以前から行われ、燃料電池車や家庭用の燃料電池などは既に実用化されてますが、地方自治体が水素エネルギーの実用化に踏み出すのは道内では初めてのことだそうです。

風力や太陽光などの再生エネルギーでつくった水素を各種のエネルギー源に活用することは、二酸化炭素を排出しない「究極のエコ」と言われてますが、課題はコストを既存のエネルギー並みに下げることです。

そのような中、苫前町は自前の風力発電施設を活用して水素を製造・貯蔵・利用するシステムの実用化と低コスト化に挑みます。

苫前町は道内の自治体の中でもいち早く自前で風力発電に取り組んだ町として知られており、そのフロンティアスピリットがこのたびの事業化にもいかんなく発揮されていると言えるでしょう。

苫前町の森町長は、以前、役場の風力発電推進室長をやっておられて、15年ほど前に風力発電のお話を伺いに役場を訪ねた時に熱心に説明して下さりました。

当時とてもハートの熱い方だという印象を持ちましたが、町長になられてからもその熱いハートは変わらず、苫前町が元気なのは森町長のお人柄に因るものが大きいと感じます。

トヨタのハイブリット車や燃料電池車にしてもそうですが、誰かがまず先導役として道を切り開いて行かないと新しい事はなかなか前に進みません。

水素エネルギーの開発もかなり以前から理論化され研究されて来ましたが、課題はコストがかかり過ぎることで、それがなかなか解決されず実用化にまで至らなかった経緯があります。

ですから、途中であきらめてしまった企業や自治体も多いのではないかと思いますが、自前で大風車群を建設し維持している苫前町なので、「風力から水素をつくる」事業を必ず実用化までもって行くと思います。

そして将来、日本の電力の大半が水素で賄えるようになれば原発は必要なくなります。

本来は電力会社が率先して取り組むべき課題だと思うんですが...

そうならないのがまさに日本という国の特質です。

原発が必要なのは他に理由があるからでしょう。核兵器の製造とかね...

それはさておき、私も以前から家庭用の燃料電池が欲しいと思ってます。

ただ、今はまだ高くてちょっと手が出ません。

生きている間に導入できればいいかな(笑い)

節分...春よ来い

2015年02月03日 | 日記
今日は節分です。

仕事に行く前に家内を孫の所へ送り届け孫と豆まきをしてきました。

子供が小さい時には鬼のお面をかぶって豆をぶつけられてましたが、今では孫と一緒に鬼の絵をめがけて豆まきです。

今年は福がたくさん内に来るでしょう、きっと。

ところで...

ちょうど2年前にこのブログを始めました。

昨年の夏頃までは頻繁にブログを書いてましたが、ここ数か月は頻度も少なくなり最近はとんとご無沙汰してました。

べつに孫と遊ぶのに夢中で忘れていた...という訳でありません(笑い)。

確かに仕事は相変わらず忙しいですが、ブログを書く暇がないほどではありません。

自分でもよく分かりませんが、あまり書く気がしなくなってきたということかもしれません。

ここのところは、前回のブログの件があまりにも重たい内容だったので後が続きませんでした。

最悪の結果となったようですが、真実が本当に伝えられているのかどうか定かではありません。

国家機密保護法のなせる術と言うのか、政府からの核心に触れた情報は国民には明らかにされないままです。

言いたいことは山ほどありますが、今はここまでに留めておきたいと思います。

2人の日本人が本当に殺害されたのであれば、ただただご冥福をお祈りするだけです。

我々日本人は、少なくても国内に居る限りは今のところ安心・安全は保障されています。

そのことを幸せに思うとともに、我々1人ひとりが今回の事件の顛末を自分のことと捉えて考えることが必要だと思います。

俯瞰的に見れば、今世界はテロ集団に立ち向かうことで、国籍も、人種も、宗教も超えて一つになろうとしてます。

これはとても重要な事です。

節分は、お正月と並んで、新しい時の始まりです。

そして明日は立春です。

世界全体に平和と安定という春が早く来ることを願って止みません。