北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

なぜ利益を出さなければならないのか?

2014年02月06日 | 企業理念

 「偶然の成功」に酔うことなく、「継続的な成功」を目指す経営者のためのセルフチェックレター
 株式会社 ビジネスバンクグループ


 一時的にに喜んでもらいたかったら、
 価値あるものを、価値以下の価格で提供し、赤字になればいい。
 それは、とても簡単なことだ。

 継続的に社会の役に立ちたいのなら、
 価値あるものを、価値に見合う価格で提供し、適正な利益を出さなければならない。
 それは、簡単ではない。

 経営には多くの人が関わっている。
 だから、継続できなかったら、多くの人に迷惑がかかる。

 人の役に立つための経営が人の迷惑になってはいけない。
 だから、経営者は「経営の継続」を第一に考えなければならない。

 しかし、失敗する経営者は、利益を出すことが、
 「お客さんに喜ばれること」に反しているように感じる。
 そういう言い訳をつくって、利益を出す難しさから逃げてしまう。
 そして、当然、失敗する。

 利益を出すことから逃げていないか?
 一時的に喜んでもらうことに逃げこんでいないか?

 「お客さんに喜ばれること」と「利益を出すこと」、
 この【両立】から逃げてはいけない。

 利益は、会社とお客さんとの素晴らしい関係が継続するためにある。


以上は、毎日配信されてくるセルフチェックレターからの抜粋です。

今日は、このレターを噛みしめてます。

経営者のはしくれとして、常に肝に銘じなければならない事ですが、実践するのはなかなか難しいですね。

「お客さんに喜ばれること」と「利益を出すこと」とを【両立】させる。これが商売の王道です。

ほんと難しい...。




里山資本主義

2013年12月04日 | 企業理念



今日は、いま静かな反響を呼んでいる「里山資本主義」という本を紹介します。

著者は藻谷浩介さん。
肩書きは日本総合研究所調査部主席研究員。

NHK広島放送局の井上恭介さんらテレビマンの取材と、藻谷浩介さんの執筆との共同作業によって生まれた名著です。

弊社の企業理念と相通じるものがあり、たいへん感銘を受けました。

含蓄のある内容でとても読み応えがあります。

角川書店から781円(税別)で出版されています。

興味のある方はぜひ読んでみて下さい。




報連相(ほうれんそう)

2013年09月28日 | 企業理念
JR北海道の一連の不祥事を見聞きするにつけ、会社組織における基本中の基本と言える「報連相(報告・連絡・相談)」のシステムが全く機能していなかったのではないかと、非常に残念にというか、強い憤りを感じます。

特に技術系の仕事は、報連相の不徹底が大きな事故に繋がる可能性が高いため、日頃から内部チェックを怠らないようにすることが必須要件となります。

組織においてチェック体制が有効に働いていない大きな要因として、上層部が末端の現場が実施している作業の内容について目配りしていないことが上げられます。

要は、現場の声が本社の上層部まで届いておらず、たとえ現場が間違った判断で作業していてもそれを誰もチェックしていない、そういうことがJR北海道では日常茶飯事のように行なわれていたということです。

我々の業界では、15年ほど前からISO9001という認証を取得して、顧客満足度を高めるという命題のもとに、認証システムの要求事項を満足しているかということを、定期的な内部監査と外部監査によってチェックを行なっています。

その中で私が最も重視しているのが、要求事項の一つである内部コミュニケーションの徹底、即ち、報連相の徹底です。

ISOという認証システムの発祥はヨーロッパで、簡単に言うと、契約社会における顧客満足度の向上を目指すシステムということになります。
日本の報連相システムが目指しているところも、結局は顧客満足度の向上に尽きると言えます。

そういう観点から見ると、結果的にJR北海道は顧客満足度を目指していなかった訳で、その原因は、内部コミュニケーション=報告・連絡・相談の不徹底と、内部監査・外部監査などのチェック体制が機能していなかったことに行き着きます。

世間一般から見ると驚くと言うか、呆れてしまうと言うか、目を覆いたくなるというか、その病巣はかなり根深いのではないかと思います。

いくら不祥事を起こしても、JRを利用しないことには市民生活も、企業活動も成り立ちません。
市民や企業の大事な足として、止まることは許されないのです。

顧客である市民や企業、また道外や海外からの観光客などに信頼され、安心して利用して貰えるようなJRになるため、徹底的に企業改善を図ってもらいたいと思います。


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グローカル

2013年09月26日 | 企業理念
「グローバルシンク・ローカルアクト ~ 地球規模で考え地域で行動する」という言葉があります。
これを縮めたのが「グローカル」という言葉です。

私も「グローカル」を志してかれこれ40年が経とうとしています。
高校3年生の時、どこの大学を受験しようか迷った末に、帯広畜産大学を選びました。

生まれは札幌ですが、幼少時代を帯広で過ごしたことから、私の原風景は「緑の海原」です。
小学校入学時に札幌に戻りましたが、私の心の中から帯広時代の原風景が消えることはなく、広大な畑や牧草地を見るととても懐かしい気持ちになりました。

大学受験の時にはまだ将来への明確な思いはありませんでしたが、何となく農業や自然環境の道に進みたいということと、帯広に行きたいという気持ちが強かったことを覚えています。

田舎の生活が性に合っているのでしょうか(笑い)、帯広で過ごした5年間の大学生活は、とても有意義なものでした。
以来、卒業後も、栗山町、小平町、岩見沢市、広島町、帯広市、北広島市と地方ばかりで暮らしています。

大学時代も入れると40年間、農業や自然環境の仕事に携わって来ましたから、仕事のフィールドはほとんど地方(ローカル)でした。
ただ、農業問題や自然環境問題はグローバルな視点が要求されますから、常に新しい情報を入手し、広く大きな目で物事を捉えなければなりません。

そんなこともあり、41歳の時に、母校の大学院に社会人大学院生として入学して2年間勉強させて戴きました。
私と家内と中学生の娘、小学生の息子の4人で帯広生活が始まり、この先いったいどうなってしまうのだろうと不安がる家族をしり目に、私自身18年ぶりとなる帯広生活を謳歌しました(笑い)。

余談ですが、学生時代の5年間はアイスホッケーとバンド活動に明け暮れていましたが、この2年間も大学のOBチームでアイスホッケーをやりながら、帯広市内のライブハウスに通ったりして、家族からはひんしゅくを買ってました。

社会人大学院時代は、十勝地方の大規模畑作地帯を新たな観点から調査し直しました。
当時の担当教官だった菊地教授と土谷教授(お二人とも現在は帯広畜産大学名誉教授)には、大変お世話になりました。
私のグローバルな視点の深化は、この2年間で培われたと思います。

社会人大学院を終了してから15年が経ちましたが、相変わらずグローカルに行動しています。
ここ2~3年は札幌市内の仕事が中心になりましたが、気持ちはローカルなままです。
でも、視点は常にグローバルです。

今はインターネットの時代ですから、世界の動きは瞬時のうちに分ります。
便利な時代になりました。

あとどのくらい現役で頑張れるか分かりませんが、頑張れるうちは、ずっと「グローカル」で行きたいと思ってます。


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リーダーの条件

2013年09月01日 | 企業理念
本日は、私が31歳の秋から27年間実践し続けているリーダーの条件を紹介します。

①私にとってあなたは欠かせないといつも相手の重要性を強調する。
②第三者の前では絶対に相手を非難しない。
③相手の褒め方は常に心得ている。
④相手がミスした時には一緒になって解決策を考える。
⑤自分達が置かれた状況について相手の知らないことは必ず教える。
⑥相手の専門分野に関することは積極的に助言を求める。
⑦相手の話はきちんと聞く。
⑧質問には隠しだてせずに答える。
⑨誰に対してもえこひいきしない。
⑩上司に対しては絶対におべっかを使わない。そういう態度を取る人間とは一線を画す。
⑪仲間が上司に叱られている時には必要とあれば頼まれなくても弁護を買って出る。
⑫周りの人間の努力には常に目を向けその成果に対して自分なりの感想を述べる。

これら12の条件を一言でまとめれば、「自我(エゴ)を抑えて相手や周りの人達を尊重する」ということです。

私は若い時に職場の人間関係で悩んでいましたが、この12の条件を実践するようになってから、人間関係も、仕事の成果も、改善することができました。

もし、一つでも二つでも心に響くものがありましたらぜひ実践してみて下さい。

激動の8月を何とかくぐり抜け、今日から無事に9月に入ることができました。
特に、8月20日くらいから精神的にかなりきつい日々を送っていましたが、30日から31日にかけて何か不思議なくらい腑に落ちる物があり、精神的に落ち着きを取り戻しました。

そのことを記念してブログ名から自分の氏名を外し「北のパラダイス」としました。
今日から心機一転また頑張りますので、よろしくお願いします。


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繁栄の法則 :戸が笑う

2013年08月24日 | 企業理念
今日は、私が日頃心がけている北川八郎さんの「繁栄の法則:戸が笑う」を紹介したいと思います。

「繁栄の法則:戸が笑う」

 私たちはたいていの場合、お店にとって「都合の良いお客さん」を大事にしてしまいがちです。そうではなくて、お客さんにとって「良いお店」になることを学んでいきましょう。そこに住む人や働く人が、お互いに仲がよく、和気あいあいとしていと、その建物の入口が笑い、光を放って、人を呼び寄せます。「戸が笑う」とは、そのような「福の現象」を指しています。

 お客さんにとって、自分を歓迎してくれて、安らぎを与えてくれ、親切心のある社員がいるお店は、いくらでもあります。お客さんに「作った笑顔」を向けるのではなく、自分の心に、自分に、笑顔を向けてみましょう。そうすると、社員同士が補い合うことを覚え、売場の雰囲気が変わり、職場に行くことが楽しくなり、接客が和やかになっていきます。そして笑顔や歓迎する心、心地良さなど、自分の一番よいところを表に出していきましょう。このように「心」のありようを確立し、そこから出てくる具体的な対応を、現実に即して、実行していけば良いのです。

 繁栄の法則には、生き方のルールがあります。その第一は「肯定的に生きる」です。
これは単に「考え方をプラス思考に変える」ということではありません。もっと心の奥深い次元で、すべてのことに関して「肯定的に受け止めて生きる」という練習が必要です。そして、たくさんの励ましと、勇気と希望の出る言葉を、毎日まわりの人に届けることを心掛けましょう。

 日本人は不安ごとを言って、組織を緊張させ、士気を高めようとする傾向が強いのですが、これは失敗を引き付けてしまうことが多いです。上の人の思考が下の人に影響を与えることをピグマリオン効果と言いますが、一番力のある社長が、プラスの言葉を使えば、全体を活気づけることができます。

 また人は、大きなことを小さな気持ちでやることがなかなかできません。すべて否定的に、そして過大に受け止めてしまいがちです。一大決心して臨むと「失敗したら...」というようなプレッシャーで、緊張して乗り切れないことがよくあります。また自分の心が「失敗への恐れ」の方向に行くと、相手の感情もマイナスの方向に誘われてしまいます。むしろ失敗してもともとぐらいの軽い気持ちでやることです。そして「きっとうまくいく」と心の中にエネルギーを溜め、自分と相手の両方に光を送りましょう。良き期待をすれば、良きことを引き付けます。そして良き感情は、恐れを消滅させます。そのためにも、うまくいった時のイメージと感情を思い起こす練習をしましょう。

 「果報は寝て待て」と言いますが、これは「やるだけのことをやって、良きことをイメージして寝て待て」ということです。ほとんどの日本人は体質的に否定的で、世の中に不平や恐れを抱くことが多いのです。しかし恐れると、却って恐れを引き付けてしまいます。結果が不安な人は「寝て待て」ません。必要なのは胆力(小さな悟り)です。いつも善意を抱いて、良きことを期待しましょう。

 繁栄の法則の第二は「与えること」と「感謝」です。良きものを人に与えることが、繁栄の基本のひとつなのです。なかなか他人に良きものを与えられないものですが、少し損して生きていくといいのです。どれくらい損をするかというと、10%くらいの小さな損でいいです。儲けを目指す商売をすると、お客さんに向ける視線や言葉に「鋭さ」が生じます。喜んで貰えるからと商売をすると「優しさや喜び、温かさ」が生じます。どちらを選ぶか、それは自由です。ただ繁栄しているところは、やはり少し損しているというか、よそよりも少し喜びをお客さんに与えています。

 また感謝というのは、ありがたいと心で思うだけではなく、人にも同じ喜びを与えて初めて完成します。つまり「返謝」が大切です。「ありがとう」と言って貰う側に立つのは難しいのですが、そこに立つとあなたは輝き始めます。このことが「繁栄の法則」の最大のものです。人から「ありがとう」と言われる人には、どんどんエネルギーが溜まりす。そしてそれをまた人に返すと、またたくさんの人から「ありがとう」と言われるようになります。こうして笑顔がまわりに集まり、あふれるように好意のエネルギーが集まりす。

 いつも動機の純粋性とその内容を一致させるように心を高めましょう。濁ると濁っ分、時代の変化についていけず、必ず後で苦がやってきます。ですからいつも「信」をもとにお店をしましょう。感謝セールも売りたい一心からやると、お客さんはなびきません。感謝セールという型(ノウハウ)を真似ても、感謝の心をもたない人は、やがて売上の減少に苦しむことになります。

 人々に喜びや希望を提供することが、夢の原点です。ところが夢と野心を取り違えていることが多いのです。個人的な力だけに頼っていると、私利私欲の方向に走ってしまいます。また自分の都合に従って生きようとすると、トラブルが生じることがあります。しかしまわりの人から生かされていると、自分のなかに生きる力が出てきます。「生かされている」ことを知って、苦しみから抜け、順調にいき始めると、感謝の気持ちが生まれす。自分の夢や目標のために生きるための必須条件は、まわりの人々に感謝しながら、仕事をしていくことです。

 三番目に大事なことは「拡大させることより充実させること」です。「充実」とは、利益をお客さんや従業員に返す施策を実行することです。ムチを強くねじると跳ね返りが大きいように、成功を急ぎ、拡大に走ると、強いねじれが生じて、足を掬われることが多いものです。組織は生き物で、必ず拡大を目指します。そして組織が大きくなると、言うことを聞かない生き物になります。だから拡大において、時を急いではいけません。

 四番目は「利」よりも「信」を選ぶことです。迷った時は、損することを恐れないで、信を選び、出会いや導きに従いましょう。「信」こそお金を生む大切なエネルギーです。
人には時の流れというか「運」があります。そして運には、必ず人と心が介在します。
また運というものは、人が作り、その達成には「時」が必要です。しかし表面だけを取り繕うと「運」は去っていきます。その結果、信を失った会社はたちまち社会から消えてしまいます。

 人の喜びのために仕事をすると、売り方や方針に人間味や安らぎがあります。しかし、利を優先すると、売り方や方針に鋭さが出て、時代の波に左右され、山と谷の世界に入っていきます。「利よりも信」を求め、自分の使命を果たす生き方をしてはどうでしょう。

 五番目に大事なことは「自己犠牲」と「徳のレンガを積む」ことです。人のつながりの中で生きていくならば、必ず自己犠牲を伴います。自己犠牲ができない人は、一時的に成功しても、徳を失い、繁栄はなくなります。成功した人が貧しい時を脱出し、裕福になったあとも、自己犠牲できることが大切です。
 
 人生のおごりは、繁栄の九合目にあらわれます。おごりに入ると、人の言うことや諌めが耳に入らなくなります。そして自分が一番正しいと思い、すべてを正当化するようになります。その結果、取り返しがつかない状態になってしまうのです。重い貨車を積んだ列車がすぐには止まれないように、名誉とか秘密という荷物をいっぱいもっている人は、転換がなかなかききません。そのような人は、できるだけ貨車(秘密とおごり)を少なくすることです。いつでも自由自在に止まれるように、勇気と胆力を養って生きていくことす。

 私たちは知らないうちに人を傷つけ、罪を重ねています。そのひとつに「許さない」ことがあります。人を許すことで、怒りは消えていくことが多いのですが、許さないことによって心の奥に罪の塊を作ります。そして許さないことで、私たちは、ストレスを感じ、悩み苦しむことになります。生きる上でストレスの少ない生き方をすることは大切なことです。



私は仕事に行き詰るとこの「繁栄の法則:戸が笑う」を何度も何度も読み返します。
この文章の中には仕事に関する事だけでなく、人との付き合いや人生そのもののエッセンスが詰まっています。
何かの参考になりましたら幸いです。


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お陰様で

2013年08月03日 | 企業理念
今年の2月3日に開設したこのブログも、今日でちょうど半年になりました。
この間ブログを見て戴いた方は延べ14,000名を超えました。

人気ブログランキングのほうも、約190万ブログ中10,000位を切るところまでランクアップしました。
また、コメントも戴けるようになりまして、書いて下さった方々には改めて御礼申し上げます。

これを励みに、これからも毎日書き続けて行きたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて、本日は初心に帰る意味で、都市田園協働ファーム設立時にホームページに掲載した「ご挨拶」を再掲したいと思います。
設立から4年3ヶ月が経過しましたが、設立時に掲げた企業理念は今も不変ですし、今後も変わることはありません。

本日改めて設立時の想いを噛み締めたいと思いますので、どうかお付き合い下さい。

【ご挨拶】

 このたび、「都市と田園との調和を創造する」ことを目的とし、株式会社都市田園協働ファーム(略称:協働ファーム)を設立いたしました。

 私達は今、増え続ける世界人口による水・食料・エネルギーといった人間の生存に必要不可欠な物の絶対的な不足や、ますます深刻さを増す地球環境の異変・悪化などによって、人類存亡の危機に直面しています。
 また、2008年秋のリーマンショックによる100年に1度と言われる「世界同時不況」により、各国で職場や住宅を失う人達が激増しています。

 そして、何よりも一番危惧されることは、これらによってもたらされる貧困や人心荒廃が略奪や暴力を引き起こし(もう既に起こっていますが)、それがやがて侵略や戦争へと繋がって行くことです。

 今、私達は「本当の幸せ」って何だろう?と真剣に考え直さなくてなりません。
 これまで正しいと考えられて来た市場原理に基づく競争型社会が、個人や企業、ひいては社会全体の幸福に繋がらないことは、21世紀に入りますます明白になって来ました。
 
 弊社は、「本当の幸せ」とは『物の豊かさ』と『心の豊かさ』が同時に満足できる事であると考え、それを可能とするような、バランスの取れた個人の生き方、企業の進み方、社会全体のあり方を、「都市と田園との調和を創造する」事業を通して模索して行きたいと考えております。

 そして、これからの日本、世界を担っていく世代が平和で安定した生活を営み、安心して子供を生み育てていけるような社会を構築するために、微力ながら、その一助となりたいと考えております。

 今後とも、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2009年5月1日 代表取締役 住友 寛


現時点ではまだ、このような考え方(競わない・争わない・戦わないでみんなが幸せになるという考え方)はなかなか受け入れられません。
しかし、人間も、企業も、社会システムも、国家も、本来はそうあるべきだと常々思っておりますし、そう遠くない将来、世界の流れはこのようになると確信しております。

それまで、何を言われようと、どう思われようと、この道(競わない・争わない・戦わないでみんなが幸せになる道)をただひたすら真っ直ぐに突き進んで行く所存です。

2013年8月3日 住友 寛

社長の仕事その2

2013年08月01日 | 企業理念
先日、7/27のブログ「社長の仕事」に対して、「通りすがり」さんからコメントを戴きました。
ありがとうございました。
お役に立つかどうか分かりませんが、以下、「社長の仕事」の中から抜粋して掲載します。
これは私にとっても乗り越えなければならないテーマです。

テーマ:なぜ利益を出さなければならないのか?

【解説】

一時的に喜んでもらいたかったら、
価値あるものを、価値以下の価格で提供し、赤字になればいい。
それは、とても簡単なことだ。

継続的に社会の役に立ちたいのなら、
価値あるものを、価値に見合う価格で提供し、適正な利益を出さなければならない。

それは、簡単ではない。
経営には多くの人が関わっている。
だから、継続できなかったら、多くの人に迷惑がかかる。

人の役に立つための経営が人の迷惑になってはいけない。
だから、経営者は「経営の継続」を第一に考えなければならない。

しかし、失敗する経営者は、利益を出すことが、
「お客さんに喜ばれること」に反しているように感じる。
そういう言い訳をつくって、利益を出す難しさから逃げてしまう。
そして、当然、失敗する。

利益を出すことから逃げていないか?
一時的に喜んでもらうことに逃げこんでいないか?

「お客さんに喜ばれること」と「利益を出すこと」、
この【両立】から逃げてはいけない。

利益は、会社とお客さんとの素晴らしい関係が継続するためにある。

【株式会社 ビジネスバンクグループ 社長の仕事 一日一点 No.097】



社長の仕事

2013年07月27日 | 企業理念
一昨日の夕方、札幌商工会議所の会議室で開催されたセミナー「社長の仕事」に参加してきました。
講師は「社長の仕事」の著者である浜口隆則氏でした。
以前、たまたま書店で目に止まった「社長の仕事」を購入したことが縁で参加しました。

講演が始まるや否や、「奇数列に座っている人は後の人と名刺交換して一分間づつ自己紹介して下さい」と言われ面食らいました。

その後も中間と最後に後の人とコミュニケーションを取らされ、私の後ろの人は若い女性だったのでかなり汗をかきました。
若い女性も中年の禿げたオッサンが相手で、さぞかし迷惑だったと思います。

自己紹介の後は、社長の仕事とはどういうことかノートか何かに書き出すように言われ、参加者はとまどいながらも思い思いの事を書いていたようです。
私も日頃から思っている事を書き出してみました。

浜口氏曰く、「皆さんが今書かれたことは全て当たっていると思います。しかし、私の考える社長の仕事とは【会社を永続させるために必要な全ての事をすること】です」

なるほど、全くその通りだと思いつつ、実にシンプルな考え方の人だな、と思いました。

以下、会社の成功は偶然が多い、ルールは変わるものであり価値は必ず劣化する、会社を10年以上継続させると偶然でなくなる、などシンプルですが的を得た話が続きました。

成功する社長の条件として、過信しない、学び続ける、行動し続ける、自分と向き合い続ける、素直である、人の意見を聞く、言い訳しない、第一歩が早い、等々を挙げられていました。

それらのことは私も全てその通りだと普段から思っています。
では、どうしてなかなか思うような経営ができないんでしょう?

浜口氏曰く、本当に成功する社長はそれらのことを知っているだけでなく、日々実践し続けることが大事であり、成功したことに対して常に周りへの感謝を忘れてはいけない、ということでした。

全くその通りです。
でも結局、私は理解できているだけで実践し続けていない、ということが分かりました。
この事が分かっただけでもセミナーに参加した甲斐がありました。

浜口氏は講演の最後に、「私の話を聞いて何かやってみようと思い立ったら、72時間以内に行動に移して下さい」と言いました。
そして講演終了と同時に残り71時間59分59秒とカウントダウンが始まりました。

翌日(昨日)、早速、苦手な営業に行き何とか一軒のお客様から宮の森アイスの購入予約を戴くことができました。

今日も、これからアイスクリームのパンフレットを持って、いつもお米を買って戴いているカフェレストランに出掛けて来ます。

経営力とは、商品力*営業力*管理力で表すことができます。

私に不足しているのは営業力だということはよく分かっているんですが、なんだかんだ言い訳を作って後回しにしがちです。

せっかく良い物、美味しい物を作っても売れなければ何にもなりませんから。当たり前ですが...

ミッション(mission)

2013年05月22日 | 企業理念
ミッションとは「任務や使命」のことです。
個人のミッション、グループのミッション、企業のミッション、国家プロジェクトのミッションなど、この世の中にはいろいろなミッションがたくさんあると思います。

私の場合は、個人のミッション=企業のミッションであり、以下のような事になります。

”「都市と田園との調和を創造する」事業を通して新たな価値観への転換を図るために、「都市住民と農山漁村の生産者との協働・連携による新事業創出の懸け橋・推進役」となる。”

このミッションは、抽象的で分かりにくい内容かもしれません。
事実、若い人から具体的にどのような事をしようとしているんですか?と創立して間もない頃に聞かれたことがあります。

現在取り組んでいるのは、こだわりの農産物や畜産物、乳製品などを生産・加工している北海道内の農業者や畜産業者、酪農家、加工業者と手を結び、いままでにない新製品や新事業を立ち上げる事です。

国や地方自治体の制度で言うならば「農業・酪農業・畜産業の6次産業化」に近い取り組みです。
ただ、弊社の場合は、国や地方自治体からは補助金を貰わないで極力自前の資金で運営しているところが特長です。

何故そうしているかと言うと、ミッションを遂行していく上で重要なのは自分達の思うようにやることであり、いろいろな制約やシガラミがあると自分達が求めているものと離れて行く事もあるからです。

補助金や助成金、貸付金などを利用すれば、確かに資金的には楽になるでしょうが、その分、思い切った事ができないとか、制約を受ける期間が長くてすぐ商品化できないとか、いろいろ支障も生じて来ます。

昨年の4月に立ち上げた「宮の森アイスプロジェクト」ですが、中小企業診断士会を通じて「専門家派遣制度」を利用しましたが、少額の助成ということもあり比較的スムースに短期間で遂行することができました。
ただ、専門家の意見を重視・採用しなければならないということもあり、ある程度の制約は受けざるを得ませんでしたが...。

これまでにない新たな商品を開発し、それを軌道に乗せて新事業として定着させる、というのは非常にワクワクする取り組みですが、反面リスクも高く、失敗するとなかなか次に進めません。
ですから、1/2補助や1/3助成などの公的制度を利用し、少しでも資金面で楽になりたいと思うのは無理からぬ事です。
でも、私は自分と企業のミッションを遂行するために、これからもできるだけ自前で事業に取り組んで行く所存です。

今度の土曜と日曜に「宮の森アイスの第二弾:ホエーミルクアイス」を製造します。
私も白糠町に赴いて酪恵舎の人達と一緒に製造作業を行い、来週の中頃には札幌に送ることが可能となります。
今のところ7月からの「北海道どさんこプラザ新商品テスト販売」に出展する予定ですが、6月からは先行して弊社で店頭販売を行いますのでよろしくお願いします。

経営者の心得

2013年05月20日 | 企業理念
小さいながら会社を経営している身として、いつも肝に銘じていることがあります。
それは会社は公器であり私物ではない、ということです。
会社という組織は、社会貢献を実践するために存在するものです。

世のため人のためになることを、会社の事業を通して実践して行くことが経営者の務めであり、事業運営により得た売上総利益の中から社員の皆さんに適正なお給料を支払い、さらに、経常利益からきちんと税金を支払って、利益剰余金は次への投資に回す、そして、最後の残りを経営者が戴く、というのが経営者としてあるべき姿です。

そんなこと、当たり前だと思われるかもしれません。
しかし、「言うは易し、行うは難し」で、私もなかなか全て思い通りには実践できていません。
ただ、いつもそのようにありたい思い、日々悪戦苦闘しています。

私は「お金儲け」のために事業をやっている訳ではありません。
しかし、会社を継続して行くためには、「売り上げ」を増やし、「経費」を減らし、「利益」を上げて「お給料」と「税金」を支払い、さらに「投資」に回し、最後に「自分の給料」を戴いた結果、黒字経営にして行かなくてはなりません。
ですから、「お金」はとても大切な経営資源です。

ただ、稼いだ「お金」を私物化してはいけません。
運よく余剰金が出たら、次なる社会貢献のために投資しなくてはなりません。
よく、儲けたお金で高級車に乗り換えたり、高級マンションに住み替えたりする経営者がいますが、それはまさしく会社の私物化です。

繰り返しますが、会社は社会貢献するための公器であり、自分の欲望を満たすための私物ではない、という事を経営者の心得として、私はこれからも事業を運営して行く所存です。

実は、本日このような事を書いた訳は、国家の運営も、会社の経営と同じだということを言いたいがためです。
いや、国家だからこそ、会社以上に「世のため人のため」に運営して行かなければなりません。
ですから、国家を運営して行く人達は、国家を私物化するような人達であってはなりません。当たり前ですが。

しかし、その当たり前の事が最近、特になおざりにされているように思います。
国民の幸福と子孫の繁栄のために、己を捨て、粉骨砕身して行かなければならない人達が、ありとあらゆる手を使い、自分達の思い通りに国家を動かそうとしています。

以前のブログにも書きましたが、まさに「ヒツジの皮を被ったオオカミ」です。
自分達の欲望を満たすため国民に危ない橋を渡らそうとしている姿を見るにつけ、これを会社の経営者に置き換えると、いずれ倒産し社会から追放されるであろう危険な経営者といえます。

たいした儲かってもいないのに給料やボーナスを大盤振る舞いで支給し、景気が悪くなった途端に倒産してしまう会社がよくあると聞きます。
国家も同じです。
今、一千兆円近い借金を抱えている国が、円安と株価高騰で浮かれてます。
祭りの最中には物事はよく見えませんが、祭りが終わった後に何が残るのか...答えは明白です。

5期目のご挨拶

2013年05月10日 | 企業理念
弊社は、2013年5月1日に第5期目を迎えることができました。これもひとえに、皆様方からの温かいご厚情の賜物でありますことを、心より御礼申し上げます。

さて、2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第一原発事故から2年2ヵ月が経ちましたが、いろいろな場面で復興・再生の取り組みが行われているものの、なかなか思うようには進まないものも多く、復興・再生の道は気の遠くなるような長い道のりになると思われます。
また、2年2ヵ月が経った現在も、被災された方々の中には仮設住宅や他の場所で暮らすことを余儀なくされている方が沢山いらっしゃり、一日も早く平穏な暮らしに戻られることを願うばかりです。

さて、原発事故が発生してからしばらくの間、日本中の全ての原発が停止しましたが、家庭や企業における節電努力のお陰か深刻な電力不足に陥ることもなく、原発を再稼働しなくても電力は足りることが全国的に実証されました。
しかし、原発再稼働を求める電力会社等からの声は強く、総理大臣自らも海外へ原発の売り込みに出掛けるような有様で、まさに日本人の良識が疑われるような政府や電力会社、原発開発企業などの動向に驚きと恐れを禁じえません。

弊社は創立当初から『効率性を最優先した市場原理に基づく競争型社会からの脱却』を唱え続けておりますが、「自然・再生エネルギー利用システム」への転換を図り「原発に頼らない社会」を構築して行くためには、弊社の企業理念をさらに推し進めて行かなければならないと考えます。

これからは、「多少効率が悪くても人間や他の動植物の生存に害を与えず、自然環境や地球そのものに負荷がかからないような社会システムを構築していくことが絶対条件である」と信じておりますので、これに逆行するような国の政策や企業活動には弊社は断固として異を唱え続けていく所存です。

最後に、弊社は創立以来の一貫した理念である「都市と田園との調和を創造する」事業を通して新たな価値観への転換を目指しており、そのために、「都市住民と農山漁村の生産者との協働・連携による新事業創出の懸け橋・推進役」となるようにこれからも頑張ってまいりますので、今後もなお一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

末筆ながら、皆様方のますますのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。

2013年5月吉日

㈱都市田園協働ファーム代表取締役 住友 寛