北のパラダイス

思いつくままにいろいろな事を発信していきたいと思います。

中国の食肉加工品

2014年07月25日 | 食品問題
つい先日、上海の食肉加工会社が日本のマクドナルドなどに対し、使用期限切れの、しかも腐敗していた可能性のある食肉を加工して送り込んでいたことが明らかになりました。

またか!! という思いです。

日本はこれまでも中国産の食品にはさんざんな目にあわされて来ましたが、これは監視体制を強化するとか以前の人間としてのモラルや責任感の問題で、いくら監視体制を高めたところでちょっと目を離したらすぐ元に戻ってしまうという繰り返しですからね。

中国人の国民性と言ってしまえばそれまでですが、腐った食肉をそのまま加工して提供しても何も罪悪感を感じない国民性なのであれば、そういう国とはもう取り引きすべきではありません。

マクドナルドのチキンナゲットは小さな子供たちも食べているでしょうから、これから世のお母さんたちは、国産の安全な食肉を使った加工食品をよく吟味してお子さんに食べさせるようにしましょう。

私は自分の子供たちに輸入物の食品をほとんど食べさせたことがありません。

お米や野菜などは地元の安全な物に特化してましたし、肉や魚もほとんどが北海道産を食べさせてました。

孫がいま離乳食を始めたばかりですが、札幌近郊の低農薬・有機栽培のお米・野菜などを食べさせてます。

自分の目で安全性を確かめた食品しかもう食べさせられなくなってしまったので、中国産の表示を見ただけで拒否反応を起こしてしまいます。

安いからといって中国産を食べて病気になったら、もともこもありませんから...

多少お値段は高くても、安心・安全・新鮮な地元の食品を食べているほうが結果的には経済的です。




食材偽装問題について

2013年11月07日 | 食品問題
全国のホテルや百貨店で、メニューなどの表示と違う食材を使用していたことが次々に判明しています。

北海道においても、老舗中の老舗と言われる北海道を代表するホテルでも食材偽装が行われていたことが判り、社長を筆頭に経営陣が謝罪会見を行いました。

私も食品の販売を手掛けている人間の1人として、今回の不祥事と言うか事件については、非常に残念に思うとともに、あまりにも無責任でモラルに欠けた行為が長い間続けられて来たことに大変ショックを受けています。

私にとっては食材の表示を偽装することなどあり得ない事であり、そんな事が現実に有名なホテルや百貨店で何の疑いも無く行われていたとは、とても信じ難い事です。

私のところでもお米、野菜、乳製品、食肉などを直売やネット販売などで個人のお客様やレストランなどに販売していますが、商品説明や成分表示などについて嘘や偽りは100%ございません。

これは当たり前の話で、本来は1%の嘘・偽りの説明や表示も許されるものではありません。

私のところも含め、嘘・偽り無く真っ当に商いをしているところは沢山あります。
しかし、そのようなところも同じような目で見られてしまうのは心外です。

でも、それが現実です。

消費者の皆様が、いったい何を信じて食品を購入したり、食事をしたら良いのか判らなくなってしまっている今の状況は、とても不幸な現実です。

一度失ってしまった信頼は、並たいていな事では取り戻せません。

私は、ホームページやブログで商品の製造・栽培過程を写真入りで説明していますが、その中で、作り手の紹介はもちろんのこと、特にこだわっている製造・栽培方法などは、原材料や使用(削減)資材を明記するようにしています。

もちろん、商品の成分表示については決められた法律に則った正しい方法で明示しています。
と言うか、それは当たり前の事なので敢えて述べる必要は本来ないんですが、このような事態になってしまいましたので、改めて真っ当である事を表明させて戴きます。

今回の事件は、消費者の皆様方に対する甚大な裏切り行為であり、業界全体が猛省し、監督官庁なども含めて二度とこのような事が起きないように、内部監査、外部監査を徹底的に実践して行かなければなりません。



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絶品 なんといっても商品力

2013年09月24日 | 食品問題
本日、札幌のカデル2・7で開催された”食クラスター「フード塾」オープニングセミナーに参加して来ました。

テーマは「絶品 なんといっても商品力」でした。

東京の「流通問題研究会」から、マーケティングに精通し全国にネットワークを有する専門家を招聘し、市場動向の把握や地域食材を活用した地場商品開発事例や、絶品商品づくりの実務などを中心に講演が行なわれました。

まさに、私が取り組んでいる地域資源を有効活用した絶品作りと、ドンピシャリとはまるお話ばかりで、たいへん有意義なセミナーでした。

特に印象に残ったお話を紹介します。


地域の埋もれた絶品を掘り起こして商品化し「地域絶品」となるためには、商品として次の条件が満たされなくてはなりません。

①とにかく美味しい
②あと味がいい・また食べたくなる
③自然の甘味がいっぱい・風景が目に浮かぶ
④高すぎなく安っぽくない・得したお値段
⑤贈りたい・買ってきて欲しい

ちなみに、弊社の商品で言えば①②③はまぁまぁクリアしていると思いますが、④⑤となるとどんなもんでしょうね?

できた絶品を販売するためには、地域絶品マーケティングを徹底することが必要です。
そのためには、

⑥絶品の物語りを伝える。
⑦アフターチャネル即ち口コミを大事にする。
⑧常にお客様の視点で考える。
⑨価値創造と価値伝達が重要。
⑩高く売れなければブランドではない。


以上、3時間の講演の中のほんの僅かな部分しか伝えれませんが、改めて絶品作りとマーケティングの難しさを認識することができて、とても有意義なセミナーだったと思います。

明日からまたネジを巻き直して踏ん張ります。


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お知らせ

2013年08月29日 | 食品問題
8月16日と17日に2日間にわたり「電子レンジの功罪」についてブログへ掲載しましたが、昨晩、私が記載した内容と引用文献に誤りがあるというコメントを戴きました。

その内容について私のほうでも検討してみますので、取りあえず16日と17日のブログは非公開にします。
何か判れば改めてアナウンスします。

コメントをして戴いた方にはこの場を借りて感謝申し上げます。
また何かありましたらご指摘のほどをよろしくお願いいたします。

食品ロス 社会全体で削減努力を

2013年08月18日 | 食品問題
 (2013/8/18 北海道新聞社説)

 まだ食べられる食品が大量に捨てられている。

 農林水産省の推計では、こうした「食品ロス」は年間500万~800万トンに上る。800万トンはコメの収穫量に匹敵する規模だ。

 食料自給率の向上が長年の懸案となっている日本で、このような無駄を放置していいわけがない。

 食品ロスの削減に向け、食品メーカーや卸、小売業者ら35社が今月から、飲料や菓子の納品期限を延長する実証実験を開始した。

 改善への第一歩として、その成果に期待したい。

 食品業界には、「3分の1ルール」と呼ばれる商慣習がある。加工食品は、製造日から賞味期限までの3分の1の期間内でなければ、小売店に納品できない。しかも3分の1という納品期限は欧米に比べ短い。

 返品に加え、メーカーに在庫されたまま納品期限を迎えた食品の大半は廃棄されてしまう。

 実験では、期限を米国並みの2分の1に延長し、食品ロスを減らす効果を検証する。業界全体で問題意識を共有し、こうした取り組みを広げるべきだ。

 ただし、納品期限を延ばせば、小売店の販売期間が短くなり、返品できない商品の損失をかぶる恐れがある。メーカー側は小売店との対話を密にし、過剰生産しないように適正な需要予測を立てる必要がある。

 消費者の意識改革も欠かせない。そもそも、食品ロスの半分近くは家庭で発生するとみられている。

 日持ちする食品の賞味期限はおいしく食べられる目安だ。傷みやすい生鮮食品向けの消費期限とは異なり、期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではない。

 違いを正確に理解し、賞味期限の鮮度にこだわり過ぎないようにしたい。必要な食材だけを計画的に購入し、使い切ることが大切だ。

 飲食店や宿泊施設での食べ残しも無視できない。適量の注文を心がけ、余った場合は、店側と衛生面について相談し、問題のない料理を持ち帰ることも効果的だろう。

 賞味期限が間近といった理由で、安全なのに売りにくくなった食品を企業から提供してもらい、福祉施設などに無償で届ける「フードバンク」が近年、根付きつつある。

 道内でも複数の団体が活動しているが、ボランティア頼みで資金不足に悩んでいる。フードバンクへの理解を深め、活動を支えたい。

 2011年の貧困国への食料援助は世界全体で約400万トンだった。

 これを上回る食品ロスが、食料を輸入に依存する日本で生じている現実を、社会全体で重く受け止めなければならない。


【感想】

この問題がクローズアップされてから少なくても20年以上経過しています。
私が初めてこの問題を耳にした1990年代始めには、年間の食品ロスの量が既に1000万トンに達していたので、その頃に比べたら少し減って来ているようですね。

北海道新聞社の社説にもあるように、この問題に関しては、食品メーカー・卸業者・小売業者の他に、飲食店やホテルなどの宿泊施設、それを利用するお客さんなど、様々な立場の企業や人々が関わっている問題だけに、分かっているけれどなかなか一筋縄では行きません。

鮮度が要求される食品については、賞味期限や消費期限を守らなければならないという厳格なルールがありますから、食品ロスをどれだけ少なくすることができるか、というのが商売上とても重要になります。

小売業の場合は、適度に仕入れて期限内に売り切ることが求められますから、売れ残りそうになれば値引きや半額にしてでも売り切るのが鉄則です。

小売業における食品ロスの問題は社説の指摘にもあるように、納品期限「3分の1ルール」という商慣習を「2分の1ルール」にする取り組みというのは、課題はあるにしても一定の効果をもたらすかもしれません。

それよりも重要なのは、消費者の意識改革だと思います。
私もホテルでの宴会や居酒屋での飲食の機会がけっこうあるため、いつも悲しく思うのは食べ残しの量の多さです。

以前は、宴会の残り物は包んで貰って持ち帰っていたこともありましたが、今はきりがないので止めました。

ホテル側がたくさん作るから悪いんだ、と言ってしまえばそれまでですが、コース料理にもピンからキリまである訳ですから、料理は少なめに頼んで食べ残しを無くするような意識をお客のほうも心がけるべきだと思います。

バブル景気と破綻を経験する前の日本は、それこそ高度成長期とその延長線上で「行け行けドンドン」の様相を呈していました。
いわゆる「大量生産・大量消費・大量廃棄」の世界です。

バブルがはじけて失われた20年を経験した今でも、意識の上ではまだ「大量生産・大量消費・大量廃棄」から抜け出ていない人達がおおぜいいるような気がします。

求められるのは、「大量生産・大量消費・大量廃棄」からの脱却です!!
これからどんどん少子高齢化が進んで行くわけですから、もう大量消費はあり得ません。
未来の日本社会は、安心・安全・良食味な食品の「少量生産・少量消費・少量廃棄」となるでしょう。必然的に。



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