栃木県内3セク鉄道の利用状況、22年度第3弾です。例によって、栃木県ホームページ内「栃木の統計」を参考にしています。
●真岡鐵道(下館―茂木)
22年10月 103,088人、11月 92,874人、12月 59,489人
10-12月計 255,451人(前年比 -5.4%)
4-12月計 -人(前年比 -%)
●わたらせ渓谷鐵道(桐生―間藤)
22年10月 49,125人、11月 72,685人、12月 30,100人
10-12月計 151,910人(前年比 +0.9%)
4-12月計 407,289人(前年比 +0.9%)
●野岩鉄道(新藤原―会津高原尾瀬口)
22年10月 31,293人、11月 41,593人、12月 14,834人
10-12月計 87,720人(前年比 -21.2%)
4-12月計 267,368人(前年比 -10.1%)
(参考:栃木の統計H22年12月~H23年2月号)
以上のような結果でした。真岡鐵道の年度計が空欄なのは、前回書いた通り。参考までに、8月に21年度の数値を入れて計算すると、4-12月計で834,547人(前年比 -3.4%)となります。震災により、3月は全線運休、部分運休があったので、年間の利用者数が初めて100万人を割り込む可能性も出てきました。しかし、今は数字の話よりも、関係者の尽力で全面復旧ができたことに安堵しています。
わたらせ渓谷鐵道は、1年を通して最も利用者の多い11月が昨年度も好調で、12月までの合計が前年より約1%増と3社の中で唯一増加傾向が現れています。風光明媚な渓谷を走る鉄道として、首都圏からの観光需要の掘り起こしに一定の成果が出ているのでしょうね。こちらも、3月の震災で一時運休があったので、利用者数にも影響が出てくるものと思われます。野岩鉄道は、12月の数値が気になります。14,834人は前年同月の半分以下。観光利用などの定期外利用が全体の大半を占める状況でも、1年でこんなに変化があるんでしょうか。内訳で見ると、新藤原駅の定期外利用の数値がどうもおかしいようです。
さて、震災の直後には、比較的被害の少なかった野岩鉄道が、東武鉄道、福島県の会津鉄道と繋がっていたことにより、新幹線やJR線が運休する中で首都圏と福島県の間の移動手段となったとの記事を見かけました。また、ガソリンの供給不足から、クルマに頼りきりの地方部では、連日、開いているスタンドに長蛇の列ができました。1つの移動手段に依存する地方の現状にも、改めて疑問を感じたと同時に、鉄道など公共交通のあり方、役割についても再考する機会となったと思います。今回の震災で得たこと、感じられたことが、今後のまちづくりに生かされてほしいと思います。
●真岡鐵道(下館―茂木)
22年10月 103,088人、11月 92,874人、12月 59,489人
10-12月計 255,451人(前年比 -5.4%)
4-12月計 -人(前年比 -%)
●わたらせ渓谷鐵道(桐生―間藤)
22年10月 49,125人、11月 72,685人、12月 30,100人
10-12月計 151,910人(前年比 +0.9%)
4-12月計 407,289人(前年比 +0.9%)
●野岩鉄道(新藤原―会津高原尾瀬口)
22年10月 31,293人、11月 41,593人、12月 14,834人
10-12月計 87,720人(前年比 -21.2%)
4-12月計 267,368人(前年比 -10.1%)
(参考:栃木の統計H22年12月~H23年2月号)
以上のような結果でした。真岡鐵道の年度計が空欄なのは、前回書いた通り。参考までに、8月に21年度の数値を入れて計算すると、4-12月計で834,547人(前年比 -3.4%)となります。震災により、3月は全線運休、部分運休があったので、年間の利用者数が初めて100万人を割り込む可能性も出てきました。しかし、今は数字の話よりも、関係者の尽力で全面復旧ができたことに安堵しています。
わたらせ渓谷鐵道は、1年を通して最も利用者の多い11月が昨年度も好調で、12月までの合計が前年より約1%増と3社の中で唯一増加傾向が現れています。風光明媚な渓谷を走る鉄道として、首都圏からの観光需要の掘り起こしに一定の成果が出ているのでしょうね。こちらも、3月の震災で一時運休があったので、利用者数にも影響が出てくるものと思われます。野岩鉄道は、12月の数値が気になります。14,834人は前年同月の半分以下。観光利用などの定期外利用が全体の大半を占める状況でも、1年でこんなに変化があるんでしょうか。内訳で見ると、新藤原駅の定期外利用の数値がどうもおかしいようです。
さて、震災の直後には、比較的被害の少なかった野岩鉄道が、東武鉄道、福島県の会津鉄道と繋がっていたことにより、新幹線やJR線が運休する中で首都圏と福島県の間の移動手段となったとの記事を見かけました。また、ガソリンの供給不足から、クルマに頼りきりの地方部では、連日、開いているスタンドに長蛇の列ができました。1つの移動手段に依存する地方の現状にも、改めて疑問を感じたと同時に、鉄道など公共交通のあり方、役割についても再考する機会となったと思います。今回の震災で得たこと、感じられたことが、今後のまちづくりに生かされてほしいと思います。