こちらからのつづきです。
下記は、今週の「野菜だより」から。
バタリー育雛についての考察の続きです。地面から離して飼うことで、土中の病原菌からは逃れることができましたが、尻つつきという別の問題が起こってしまいました。そこで、加害ヒナと被害ヒナの両者を隔離するという対策を講じたことまでは前号で書きました。
じつは残念ながら、問題は解決しませんでした。
いわば優等生?だけにしたはずなのに、その残った群の中で、また新たな加害ヒナが出てしまうのです。尻つつきと隔離、いわばイジメと対症療法のイタチごっこです。
結局どうしたかというと、平飼い育雛の復活です。この2月に新しく入れたヒヨコは、成鶏舎とは別に大きな箱を用意し、もちろん電熱で温度も保ちつつ、床面には砂を敷いて放しました。
ヒヨコたちは、自由に砂浴びをしたり、エサを足でかっちゃいたりしています。きょう撮ったのが下の写真。入れてから一ヶ月を過ぎるところですが、みんなみんな元気です。
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前号でふれたテレビ討論では、いじめる側といじめられる側に子どもたちを分けて考えようとしたのかな。でも、それだと対症療法のイタチごっこにつながるだけでしょう。イジメが起きるような教室・社会を大人の側こそが反省し、そこを改善することが求められているんだよね。そんなことを、伸び伸びと砂にからまり、エサを散らかしているヒヨコたちが教えてくれているような気がするのです。
あ、思考力や学ぶ力をもった人間と、本能のままのヒヨコとを一緒にしちゃダメかな。と、2つの側面で言いたいことがあるけど、それは別の機会にでも。(続きません)
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