日刊「NOCUSる」

たとえば5年後、あなたは何を食べている? それは、どこで誰が作る?

一流の記事?

2006-08-31 | 考える

いつまでも夏休みというわけにもいかないようです。
「北の彷徨'06」まだまだ完結はしませんが…

写真は朝日新聞(8/30)に掲載されていたグラフです。添えられていたのは、「自給率の向上だけをめざした日本の食料安全保障は…柁を切らなければならない」というリードではじまる大きな記事。
思わずビックル一気飲みしたくなりました。(きっこのブログ風)

たまご新聞のネタになってもらいました。
書きなぐった文章だけ抜き書きすると、

 背景に置いたのは、きのうの朝日新聞です。「そこらへんの農家はやめてしまえ」というふうに読めました。
 取材力を駆使して集められた情報を満載してはいます。しかし、立脚点が歪んでいると、こんなとんでもない主張を展開できるんだということにホトホト感心しました。これを書いた記者さん達、せっかく「一流大学」を出て「一流新聞社」に入って、でもマックのハンバーガーと吉野家の牛丼ばかりを食ってきたんじゃないのぉ!?
 たとえば、右のグラフも文章も、同じ紙面からの切り抜きです。このグラフをどう見たら、「自給率の向上だけをめざした日本の…」なんて書けんだっぺ。BSE牛肉を食べすぎて頭の中がスポンジ状になってるんでないかい。
 ちょっとさかのぼるけど、下の写真。今年の5月に参加してきたビアカンペシーナの国際フォーラムです。発言しているのは、その幹部で、インドネシアから来たヘンリーサラギさん。「グローバル化」のもと、輸出作物の生産を強いられ買いたたかれるいっぽうで、自分たちの食べ物が高騰するなど、農産物輸出国の農民が苦しめられている実態を報告していました。(ちなみにビアカンペシーナとは、直訳すると「農民の道」。国際的な農民運動団体で、農民連も加盟しています。)
 で、下の切り抜き。「食えなくなったアジアの農民は、安い労働力としてこきつかってやるから日本の農村に来い」。そんなふうに読み替えることができちゃいます。
 いっぽう、外国人に置き換えられた日本の農村に住む人は…どうせ過疎化がすすんでいなくなるからちょうどいいってかぁ?
 炎天下で草刈りをしてきたばかりのせいか、まともな論説とはとても思えないんだけど、ぜひ皆さんも読んでみてください。後でネットにコピーしておきましょうか。


それにしても、
こんな記事を書いた人の頭の中には、たとえば10年後の農村や田園風景ってのは、どんなふうに描かれているのか聞いてみたい。

「朝日新聞」を天晴れと褒める人も、ノー天気と呆れる人も → ランキングに一票

健常者だけ

2006-08-30 | 北海道から
No.2265
8月13日撮影

(順不同ってやつで恐縮です)

いまは伊達市の一部になってしまったようだけど、旧大滝村にある道の駅「フォーレスト276大滝」は、ふるさと創成1億円とやらで作ったという豪華なトイレで有名です。
それが上の写真。
壁から床から総大理石ってやつなのかな。エントランスにはピアノが置いてあって自動演奏されています。なるほど、ちょっと見には豪華っぽい。
ただし、
駐車場から建物への入り口は上りの階段になっています。これを上って、売店の間を通りぬけると、今度は下りの階段です。エレベータやスロープはありません。つまり、車イスや足の不自由な人への配慮は全くなされていないトイレなのです。
多額の税金を費やして、こんな設計をした人や町の役人さんのコンセプトってやつを聞いてみたいものです。

と、
福祉行政について考えるための北帰行なのです。

1億円の使い道を天晴れと褒める人も、ノー天気と呆れる人も → ランキングに一票

松前藩屋敷

2006-08-29 | 北海道から
No.2264
8月11日撮影

(順不同ってやつで恐縮です)

松前町は「北の小京都」と呼ばれています。
って、じつは知りませんでした。さらに告白すると、松前藩といえば、アイヌへの圧政という文脈でしか認識したことはなかったという不勉強の極み(^^;
ちなみに、
和人はアイヌとの交易にさいして、鮭を「始まり、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、中休み、6つ、7つ、8つ、9つ、10、終わり」などと数えた
とか、どっかで読んだ気がするなぁ。

という余談とは全く関係なく、
写真は、松前藩屋敷というテーマパーク?があって、その中で営業している小間物屋さん。
ご主人はナント!、北茨城市の隣の高萩市の生まれたそうで、いやぁ世の中せまい。松前はとってもいいところだとおっしゃってました。

と、
世の中の広さと狭さを実感するための北帰行なのです。

(きょうの写真とは全く関係ないけど)金成マツノートを知ってる人も知らない人も → ランキングに一票

切り羽の証拠

2006-08-28 | 北海道から
No.2263
8月11日撮影

(順不同ってやつで恐縮です)

本州と北海道をつなぐ青函トンネルは、いわば近代技術の粋を集めた日本の誇り。(なのかな)
これを紹介している青函トンネル記念館で撮ったのが上の写真です。
同館のHPにもシアターとしてリンクされていますが、じっさいの上映中に驚いて、あわてて撮りました。
いわゆる切り羽の現場です。
何に驚いたのかわかりますか?

ちょっと話は飛ぶけど、
トンネル じん肺」で検索するとこちらほかたくさんの参考ページがあります。

で、
あらためて自慢?のシアター(上の写真)を見てください。
そう、
作業員の誰ひとりマスクを着用していないのです。
ライトで照らされて、大量の粉塵が舞っていることがはっきりとわかる映像もありました。

こんな場面を
反省でなく誇りとして上映していて、
これまでクレームも疑問も出てないのか、
を聞いてこなかったのは迂闊でしたが。

と、
末端で働く人を使い捨てにしながら近代化とやらに浮かれてきた日本という国。その実態を改めて認識するための北帰行なのです。

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ナマ九重親方

2006-08-27 | 北海道から
No.2262
8月11日撮影

(順不同ってやつで恐縮です)

函館を訪れる人は多くても、そこから渡島半島の南西端のほうまで足を伸ばす人はぐっと少ないと思います。
私も20年くらい前、まだ積丹半島の海岸線沿いの道路が全通していないころに、日本海側を南下して回り込んだとき以来で、2度目です。

写真は、千代の山と千代の富士という2人の横綱の出身地、福島町にある「横綱記念館」。
館内には本物の土俵もあります。ちょうど九重部屋の若手が合宿に来ていて、朝稽古を見ることができました。
階上には、2人の横綱の記念品の数々が展示されているのですが、千代の富士の写真の前で、同行のばあちゃんたち、
「これ、さっき受付にところにいた人に似てるねぇ」
「テレビで見たことある人だなぁと思ってたんだけど」
「うん、まちがいない。この人だ」
なんて言ってる。
つまり、ナマ九重親方(千代の富士)に会ったってことじゃん。そんなとぼけた話、相撲ファンに聞かれたら怒られちゃうぞぉ!
(というわけで、このエピソードは内緒です)

と、
国技に親しむための北帰行なのです。


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野菜コロッケ

2006-08-25 | 北海道から
No.2260
8月16日撮影

中札内美術村にあるレストラン「ポロシリ」。
ここで食事するのも3回目になります。
今年からの新メニューだという「野菜コロッケ」というのを食べました。1つ160円だったか、あれ190円だったかな。

一般的に野菜コロッケといわれれば、ふつうのポテトコロッケに、冷凍のミックスベジタブルが少し混じっていて、挽肉などは入っていない。というのが相場ですよね。まぁそんなもんかなと思いながら、かじってみました。
ところが、どっこい。
中身はぜんぜんちがっていました。食べかけで恐縮ですが、あわてて撮ったのが上の写真。

ひとことで言うと、キャベツばっかり。
イモなんてどこにも入っていません。
味や食感は、
強いて言えば広島風お好み焼きのおいしいやつ…う~ん、ちょっと違うなぁ。
とにかく、とても美味しかったのです。

忙しそうに働いているスタッフに、その中身について聞いてみました。

キャベツを基本に、ブロッコリィやネギ、ミズナも刻んで入っているそうです。つなぎには、鶏肉のすり身を少し使って、あとはパン粉でくるんで揚げているとのこと。
その他の細かいことや味付けについては聞きもらしました。

と、
こんなことを書いたのには理由があって、
上記のレシピ?だけで、どなたも十勝風「野菜コロッケ」に挑戦してみてくれませんか!
うまくできたら、その作り方を教えてください。


いうようなことを「野菜だより」に書いたんだけど、
こちらをご覧の方もどうぞよろしくお願いいたします。

と、
野菜料理を勉強するための北帰行なのです。

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椅子とTシャツ

2006-08-24 | 北海道から
No.2259
8月16日撮影

No.2258の写真および携帯からのこちら、ともに中札内美術村での『着てみたい北のTシャツ・デザイン展2006』です。
そして上の写真は、同時開催の『座ってみたい北の創作椅子展2006』の作品。

初めて訪ねたときは雨降りで、再訪は開催期間より少し前の時期でした。ようやく三度目の正直ってやつで、晴れての開催期間。
おかげて、ちょっと昼食に寄ったつもりが、3時間ちかくも過ごしてしまいました。

前夜は道の駅に駐めた車の中での野宿ということもあってか、うちのチビ。疲れと眠気で少し不機嫌だったようで、美術村へも仕方なしに同行したみたいだったのが、
「1日いられるね」
と、いつのまにか上機嫌。
上の写真では、
「どう座るか考えちゃうけど、ふつうに座るのが一番だ」
とか。
展示されているTシャツを1枚1枚ながめながら、
「英語の文字が入っているデザインは硬いね」
と言い終わる前に、その隣にかかっているシャツのデザインには漢字が使われているのを見つけて、
「漢字が入るともっと硬いけど」
だと。
美術村に隣接して畑があるんだけど、ちょうど耕耘の時期だったようで、散布を待つ堆肥が積んでありました。その臭いが美術館敷地の中にも漂ってきてて、あれはちょっとなぁとボヤいたら、
「それも含めて、ここなんじゃないの」
と、たしなめられてしまった。

気持ちのいい広場でのんびりして、レストラン「ポロシリ」の食事も大満足でした。
そうそう、
このレストランについては大事な話題があるんだけど、それは続報で。

というわけで、
雄大な自然や一生懸命な人たちと向き合いながら、小学6年の次男とべったり1週間つきあって、いろんな会話も楽しませてもらったなぁ。

と、
親子のコミュニケーションを深めるための北帰行なのです。

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北のイチ押し

2006-08-23 | 北海道から
No.2258
8月16日撮影

初めて北海道に行くという人は、費用や日程で考えるなら札幌・小樽か函館。ちょっと余裕があれば美瑛・富良野あたり。
2度目だという人は道東をまわって、ちょっと余裕があれば知床。流行を追う人だと旭川市の旭山動物園かな。
と、
それに異議は唱えません。
が、
さらにおすすめはどこかと問われたら、イチ押しは中札内美術村
お菓子屋さんの「六花亭」が経営・運営しています。

話は飛ぶけど、
15年ほど前から数回にわたって、北の彷徨。友人と一緒にまわったことがあります。たまたま帯広の近くを走ったとき、そいつの母上様が大ファンだということで、六花亭本店とやらを探して街中をぐるぐる走ったことを思い出します。
そんな経験はあるものの、じつは当時は、有名なメーカーだというだけで敬遠していたふしがあります。それが5年ほど前に
新聞でこんな記事を読んで、食わず嫌いを反省しました。
そして翌年
じっさいに行ってみて、宗主替えをさせていただきました。
以来、
六花亭の勝手に伝道師(^^;を自認して現在にいたっております。
この2月には、朝日新聞でこんな連載()をみつけて、切り抜き保存してしまいました。(内緒でUPしちゃいます)

ぜひ機会をつくって訪ねてみてください。
少なくとも半日、できれば丸1日の時間をとることをおすすめします。

といわけで、北帰行。
じつは中札内美術村を訪ねるのが目的の一つなのです。(つづく)

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小・中・大

2006-08-22 | 北海道から
No.2257
8月16日撮影

No.2256は、ユリの畑でした。
出荷しているのは花ではなくて、食用の根のほう。

その生産量で北海道は98%を占めていると聞きました。ネットで検索すると、90%以上という表現から100%近くという数字まで出てきます。いずれにしても、大部分は北海道から出荷されているようですね。

「儲かりますか?」
「やっと食えるだけだよ」

きょうの写真は、No.2256に隣接する畑に並んでいる網のハウス。畑に植えるユリの苗(根)を育成しています。手前から、小・中・大と並んで、それぞれ1年子、2年子、3年子と育てて、ようやく出荷用の栽培となるのだそうです。つまり、出荷までには4年もかかるというわけ。初めて知りました。

と、
毎年の北帰行は農業研修のためなのです(^^;

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95%

2006-08-21 | 北海道から
No.2256
8月16日撮影

いまは合併して幕別町の一部になってしまったそうだけど、忠類村の農道を走っていたら、見慣れない作物が。
もちろん、車をとめて話をうかがいました。
全国の95%が北海道で生産されているとか。
いったい何の畑かわかりますか?

というわけで、
毎年の北帰行は農業研修のため
だということがおわかりいただけますよね(^^;

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縄文遺跡で

2006-08-20 | 北海道から
No.2255
8月10日撮影

2人の年寄りにくわえ、チビ1人も連れての北の彷徨でした。

写真は、
いまは合併で函館市の一部になってしまいましたが、旧南茅部町にある縄文遺跡の里「大船遺跡」の埋蔵文化財展示館です。
古代の火おこしの体験をさせてもらいました。

というわけで、
毎年の北帰行は子どもの情操教育のため
だということがおわかりいただけましたでしょうか(^^;

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夏のドナタ

2006-08-19 | 北海道から
No.2254
8月11日撮影

今年も、2人の年寄りを連れての北の彷徨でした。

夏のセタナ冬のソナタの主人公になりきっているのはドナタかというと、
うちのカミさんの母&姑で、芳子さん(78歳)、サトさん(74歳)
って、ほんとうにヨン様じゃん。

というわけで、
毎年の北帰行は親孝行のため
だということがおわかりいただけましたでしょうか(^^;

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役場を訪ねて

2006-08-18 | 北海道から
No.2253
8月11日撮影

6時間半初めて呼び水意心帰 北のTシャツモー帰路
と、
断片的に北の彷徨のようすをお伝えしてまいりました。
いずれも携帯電話を利用しての更新でした。

きょう午前、無事に茨城に到着していますが、
はや11ヶ月後に迫った北帰行にそなえて、そろそろ準備をはじめようと思います(^^;

あ、
まさか誤解している人はいないと思うけど、
ちょっと弁明に代えての1コマを、念のため。

北海道南部の日本海側にせたな町というところがあります。朝日新聞(7/14)で見つけた記事に誘われて、じっさいに足を運びました。そして、金曜日の午後5時過ぎでしたが、いきなり町役場を訪ねてみました。

その記事にもあるとおり、なんとも印象的なポスターですが、その企画も写真撮影もモデルも町の職員さんだというのです。その後、モデルのお一人は町外へ嫁ぎ、お一人は保健師さんで、まだ訪問から戻ってないとのことで残念でしたが、写真を撮影した職員さんにお会いして、話を聞かせていただくことができました。
デザインなどポスター制作は手もとのパソコンでこなし、写真はデジカメ。それも、あまり高画質のカメラではなかったとか。制作にかかった経費は印刷代の18万円だけだったそうです。

自治体の職員さんの創造力と意欲が、少なくとも大人3人と子ども1人の宿泊客を呼びました。

というわけで、
毎年の北の彷徨は、
ほかでもない
まちおこしの勉強のため
だということがおわかりいただけましたでしょうか(^^;

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