いつまでも夏休みというわけにもいかないようです。
「北の彷徨'06」まだまだ完結はしませんが…
写真は朝日新聞(8/30)に掲載されていたグラフです。添えられていたのは、「自給率の向上だけをめざした日本の食料安全保障は…柁を切らなければならない」というリードではじまる大きな記事。
思わずビックル一気飲みしたくなりました。(きっこのブログ風)
「たまご新聞」のネタになってもらいました。
書きなぐった文章だけ抜き書きすると、
背景に置いたのは、きのうの朝日新聞です。「そこらへんの農家はやめてしまえ」というふうに読めました。
取材力を駆使して集められた情報を満載してはいます。しかし、立脚点が歪んでいると、こんなとんでもない主張を展開できるんだということにホトホト感心しました。これを書いた記者さん達、せっかく「一流大学」を出て「一流新聞社」に入って、でもマックのハンバーガーと吉野家の牛丼ばかりを食ってきたんじゃないのぉ!?
たとえば、右のグラフも文章も、同じ紙面からの切り抜きです。このグラフをどう見たら、「自給率の向上だけをめざした日本の…」なんて書けんだっぺ。BSE牛肉を食べすぎて頭の中がスポンジ状になってるんでないかい。
ちょっとさかのぼるけど、下の写真。今年の5月に参加してきたビアカンペシーナの国際フォーラムです。発言しているのは、その幹部で、インドネシアから来たヘンリーサラギさん。「グローバル化」のもと、輸出作物の生産を強いられ買いたたかれるいっぽうで、自分たちの食べ物が高騰するなど、農産物輸出国の農民が苦しめられている実態を報告していました。(ちなみにビアカンペシーナとは、直訳すると「農民の道」。国際的な農民運動団体で、農民連も加盟しています。)
で、下の切り抜き。「食えなくなったアジアの農民は、安い労働力としてこきつかってやるから日本の農村に来い」。そんなふうに読み替えることができちゃいます。
いっぽう、外国人に置き換えられた日本の農村に住む人は…どうせ過疎化がすすんでいなくなるからちょうどいいってかぁ?
炎天下で草刈りをしてきたばかりのせいか、まともな論説とはとても思えないんだけど、ぜひ皆さんも読んでみてください。後でネットにコピーしておきましょうか。
それにしても、
こんな記事を書いた人の頭の中には、たとえば10年後の農村や田園風景ってのは、どんなふうに描かれているのか聞いてみたい。
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