こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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引き波のあと。

2012-12-13 23:01:28 | 訪問看護、緩和ケア
ばたばたとお別れが続いたあとですが、新患さんもぼちぼち入ってきています。

数日前、コタツで寝起きしていてひどい褥瘡になってしまった患者さんに、初回訪問の時にケアマネも連れて行き、当日ベットとエアマットを入れた話は書いたと思います。

訪問看護は、まだ同行訪問しただけで、実際の初回訪問は週明けになりますから、その後の様子はよくわかっていませんでした。

その患者さんのところに、今日ケアマネが訪ねたところ、劇的な変化があったようです。


痛くて痛くて、毎晩多量の眠剤を飲んでも熟睡できなかった患者さんが、ベットが入って以来、毎晩痛みを感じずに熟睡できているというのです。
おかげで、なんとなくすっきりしているのか、今日はつかまりながら室内もしっかり歩いていたそうです。

いや〜、環境というものは本当に大切ですよね。
特に、快適な睡眠を取れるということは、人間にとって最も重要なことだと思います。

これがきっかけで睡眠剤も減量につながれば、意識ももっとはっきりして、ADLも上がるだろうし、食事も取れるのではないかと期待してしまいます。

コタツで24時間過ごしている方は、実際かなり多いように思います。

今までにも、何人かいらっしゃいましたし、面倒くさがりやの独身男性なんかにも実は多いのじゃないかと思います。

私が子供の頃、となりの美容院のお兄さんは、コタツに酔っ払ったまま寝ていて、ストーブのヤカンが足にひっくり返っても朝まで気づかず、翌日ひどい熱傷で病院に担ぎ込まれたことを思い出します。

体力があって、昼間は起きていられる方ならいいのですが、これが衰弱傾向で栄養状態も悪ければ、あっという間に悪化してしまいますよね。

床に寝ることができるのは、元気な人だけです。

そういえば、昨年3.11の時に、被災後床に座布団だけで寝かされていたおばあちゃんを、娘さんが必死にこちらに連れて帰ってきましたが、やはりひど褥瘡が多発していました。

しかし・・こんなになるまでなんで対処できな買ったのかなぁ・・。とため息が出てしまいます。
行政やらいろんな自立支援のサービスが入っていたのに・・。

でも、来週には皮膚科の先生もお願いしたので、デブリと洗浄、適切な処置を行いながら、栄養状態の改善も並行してやっていくことができます。

軌道に乗るまで、スタッフ総出で調整をしたいと思います。

もうお一人の新患さんも、担当ナースを決めましたから、きっと安心していただけると思います。

それでもまだスケジュールに余裕がありますが、ここが思案のしどころです。
まもなく冬休みに突入します。
暮れ正月は、なるべく平和に過ごしたいものです。
それを考えると、そんなに増えたら困るわけで、かと言って空きのままにするのもちょっと不安・・
そんな微妙な状況です。
まあ、実際はなるようにしかならないわけで、そんなに考えても仕方ないことです。


そいうえば、先日市内の医師会系列の管理者たちとの連絡会がありました。

各ステーションのトピックスなども面白くて、とてもいい感じの集まりでした。
その中で、やはり24時間巡回型訪問介護・看護の話が出ました。

その日出席の管理者は10名ほどでしたが、うち3事業所が連携契約を結んだそうです。
でも、実際活動したのは1事業所のみで、もともと患者さんだった方のために契約したのだそうです。
一つは、契約したもののご依頼は未だないと言っていました。

また、契約して活動に入ったものの、とても1時間ではケアしきれず、毎回90分訪問になってしまって、ものすごい大赤字だと言う管理者もいました。。
まあいい勉強になったので今回はそれでも致し方ないけれど、今後は新たに契約はしないと思うとのことでした。

話の中で、やはり丸目の中で訪問看護をやってしまえば、そのうち普通の訪問看護の単価も下げられかねないよね。という話になりました。
私たちの価値や、必要性を理解されなくなるし、医療の目が入りくくなることで、トラブルも起こってくるし、訪問看護の先を考えれば、参入はしない方向で行くべきかもしれないという話になりました。

まあ、ケースバイケースでしょうが、これもなかなか適応が難しいのが現状ですね。

というわけで、あすはやっと金曜日です。
あと一日、お仕事頑張ります!