こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

遠くのケアマネさんより、近くのケアマネさん

2012-03-14 22:51:46 | 訪問看護、緩和ケア
ケアマネさんは、出来れば住んでいる地域のケアマネさんがいいですね。

時々、転居されてきて転居前のケアマネさんのまま、プランをお願いされている方がいらっしゃいます。

落ち着いているときは、問題ないのですが、状態に変化があるときや、具合が悪くなったときには、結構難儀します。
遠くにいるというだけで、動きは各段に遅くなりますし、状況も見えにくくなるからです。

地域のケアマネさんなら、すぐに飛んできてくれて、いろんな相談もできますし、地域の情報を持っているので、何につけても連携しやすいのです。

さらにかかりつけの医師まで遠いとなると、病状の変化があっても、連絡すらうまく取れなかったりします。

うちのご利用者さんが隣の区でも転居された場合は、境界あたりなんらなんとか継続しますが、ほとんどの場合はその地域のケアマネさんにお繋ぎします。

区ごとに役所の対応も違うし、ケアマネであれば地域の役所の担当者や事業所などと、顔の見える関係であることで、物事がスムーズに運びますから、、その辺のことは十分にお伝えして、ご理解を頂く様にしています。

ご利用者さんにしてみれば、家の事情もよくわかっていて、なれたケアマネさんと離れるのは、不安でしょうが、その辺のところをちゃんと説明するのも、ケアマネさんの役割だとおもいます。

主治医に関しても、遠くの開業医さんに通院するのは、なかなか大変なことです。
ある日突然動けなくなったり、具合が悪くなっても、「往診は出来ません。診てないから薬は出せません。紹介状も書けません。」って言われてしまうと、一番かわいそうなのはご病気の方と言う事になるので、この辺も訪問看護師などと事前に調整が必要です。

そんな調整が、何年もかかってやっと、何とかなりました。
何でこんなに時間がかかるのか、ケアマネさんも自分が動けないのなら、自分からちゃんとその説明をしてくれないと、ご利用者さんはその辺の事情を分からない場合がありますから。

主治医もやっと、在宅支援診療所に繋がったので、これで褥瘡の薬も、辛い時の薬も出してもらえます。

物事は、トントン拍子にうまく動くときと、どんなに頑張っても空回りに終わることがあります。
このタイミングは、運ともいうべきものですが、なんでこんなにうまく繋がらないのだろうかと、不思議に思うこともあったりしますね。

まあ、若干時間を要しましたが、とりあえずこれでなんとか地域でのサポート体制が整ったと言う事で、ちょっとほっとしました。

在宅療養にとって、地域の力は絶大です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
訪問看護師 (健美スタイル)
2012-03-15 21:04:36
初めてコメント差し上げます。
看護師さんの健美スタイル編集担当山崎です。

訪問看護に関して、困難な状況があるかと思いますが、様々な取組をされている姿に頭が下がります。

色々と勉強させて頂きます。


http://www.kenbi-style.com/
私ども健美スタイルは、看護師さんのナースライフを応援すべく、様々な取り組みを行っております。今後ともよろしくお願い致します。
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ようこそ、いらっしゃいました。(^O^) (こぶた部屋の住人)
2012-03-16 23:24:15
いろんなコミュニティがあるのですねぇ。
時々お邪魔いたします。(__)
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