以前にも詳しく書いたことがありますが、在宅でのIVHは今ではごく一般的な治療となっています。
在宅でのIVHはHPN(Home Parenteral Nutrition )とも言われ、「H」は家(Home)で、「P」は腸をつかわない(Parenteral)、「N」は、栄養をする(Nutrition)という意味です。
IVHは、中心静脈栄養法という高カロリー輸液のことで、心臓に近い中心静脈までチューブを入れて、末梢の細い血管からでは入れられない高カロリーの点滴をして、生命維持を図るというものです。
これを在宅でも行う場合HPNと言われ、在宅用の自動輸液ポンプを装着して一定の速度で一定の量の輸液を確実に行います。
最近ではほとんどの場合、CVポートという装置を皮下に埋め込んで、そこに針を刺して使うことで、患者さんのADLも拡大するし、感染のリスクも減り、一定時間針を外してフリーになることもできるようになっています。
そういうわけで、消化管の疾患で経口摂取ができなくなると、ポートを造設してIVHをしながら退院してくる患者さんが増えています。
このポンプですが、多くはテルモのカフティポンプが使われていて、とても簡単に管理ができるようになっています。
通常針の挿し換とルート交換は週1回で、あいだは輸液剤だけご家族が毎日追加していくのです。
でも、私たちにとってはそれだけのことでも、一般のご家族にはとんでもなく不安で、ましてご高齢の介護者さんには、何が何やら「怖い」ことをやらされちゃう感でいっぱいになります。
病院でも、退院指導として何度もご家族に来てもらって練習するのですが、これがご家族にはかなり負担でもあります。
それでもなんでもやらないと帰れないので一生懸命習いますが、ご家族に言わせると「毎回教えてくれる看護師さんが違うから、教え方も違うし、どこまでやるかも違うのよね。色々言われるともうわからなくなっちゃう。」のだそうです。
ご高齢の介護者さんでは、確かに混乱するだろうなと思います。
特に、通常の輸液交換まではなんとか出来ても、器械のアラームにはびっくりしてしまうようで、何度も習ってきていてもいざ一人で対応となると、パニックになってしまう方が少なくありません。
なので、最近では逆に色々言い過ぎないで、輸液剤の混和と交換だけを指導してもらうこともあります。
アラームでの緊急電話で一番多いのが「空液アラーム」です。
ポンプのセンサーに空気が通過しようとするとピーピーアラームがなりだし、液晶画面に「空液」文字が出てきます。
ここでポンプからカセットを取り出し、カセットをパチパチたたいて空気を散らし、元に戻せばいいのですが、この時カセットのストッパーをカチットスタンドというもので、解除しないと戻らないですが、ここまで出来る方はかなり少ないのが現状です。
「で、もう最初からそうなったら呼んでください。一緒に練習しましょう。」ということにしてしまいます。
先日から数回続けて夜に呼ばれたケースでは、キャリーバックに入れっぱなしで生活されていて、そのキャリーバックをつい忘れて横に倒していて、滴下確認のためのパーツからエアを送り込んでしまうようでした。
とにかく、キャリーは立てて置くか、吊るしておくこと。そして、滴下を確認できる三角のパーツに、規定より液を多めに満たすように説明して、落ち着きました。
また、輸液剤の混和に泡を立てすぎて、すぐに繋ぐと気泡が多くてセンサーに感知されてしまうこともあります。
気泡は温度差でもできやすいので、交換の30分くらい前には居室に持ってきて、早めに混和して吊るしておくのもコツといえばコツだと思います。
それにしてもやっぱり医療機器が家にあるというのは、なれるまでには時間がかかりますよね。
でも、ゆっくりやればいいんです。
分からなければすぐに電話をしちゃえばいいんですから。
さて、あすは今日と打って変わって20度をこす温かさだとか。
これで一気に花が咲きますね。
早く、暖かくなあれ。
在宅でのIVHはHPN(Home Parenteral Nutrition )とも言われ、「H」は家(Home)で、「P」は腸をつかわない(Parenteral)、「N」は、栄養をする(Nutrition)という意味です。
IVHは、中心静脈栄養法という高カロリー輸液のことで、心臓に近い中心静脈までチューブを入れて、末梢の細い血管からでは入れられない高カロリーの点滴をして、生命維持を図るというものです。
これを在宅でも行う場合HPNと言われ、在宅用の自動輸液ポンプを装着して一定の速度で一定の量の輸液を確実に行います。
最近ではほとんどの場合、CVポートという装置を皮下に埋め込んで、そこに針を刺して使うことで、患者さんのADLも拡大するし、感染のリスクも減り、一定時間針を外してフリーになることもできるようになっています。
そういうわけで、消化管の疾患で経口摂取ができなくなると、ポートを造設してIVHをしながら退院してくる患者さんが増えています。
このポンプですが、多くはテルモのカフティポンプが使われていて、とても簡単に管理ができるようになっています。
通常針の挿し換とルート交換は週1回で、あいだは輸液剤だけご家族が毎日追加していくのです。
でも、私たちにとってはそれだけのことでも、一般のご家族にはとんでもなく不安で、ましてご高齢の介護者さんには、何が何やら「怖い」ことをやらされちゃう感でいっぱいになります。
病院でも、退院指導として何度もご家族に来てもらって練習するのですが、これがご家族にはかなり負担でもあります。
それでもなんでもやらないと帰れないので一生懸命習いますが、ご家族に言わせると「毎回教えてくれる看護師さんが違うから、教え方も違うし、どこまでやるかも違うのよね。色々言われるともうわからなくなっちゃう。」のだそうです。
ご高齢の介護者さんでは、確かに混乱するだろうなと思います。
特に、通常の輸液交換まではなんとか出来ても、器械のアラームにはびっくりしてしまうようで、何度も習ってきていてもいざ一人で対応となると、パニックになってしまう方が少なくありません。
なので、最近では逆に色々言い過ぎないで、輸液剤の混和と交換だけを指導してもらうこともあります。
アラームでの緊急電話で一番多いのが「空液アラーム」です。
ポンプのセンサーに空気が通過しようとするとピーピーアラームがなりだし、液晶画面に「空液」文字が出てきます。
ここでポンプからカセットを取り出し、カセットをパチパチたたいて空気を散らし、元に戻せばいいのですが、この時カセットのストッパーをカチットスタンドというもので、解除しないと戻らないですが、ここまで出来る方はかなり少ないのが現状です。
「で、もう最初からそうなったら呼んでください。一緒に練習しましょう。」ということにしてしまいます。
先日から数回続けて夜に呼ばれたケースでは、キャリーバックに入れっぱなしで生活されていて、そのキャリーバックをつい忘れて横に倒していて、滴下確認のためのパーツからエアを送り込んでしまうようでした。
とにかく、キャリーは立てて置くか、吊るしておくこと。そして、滴下を確認できる三角のパーツに、規定より液を多めに満たすように説明して、落ち着きました。
また、輸液剤の混和に泡を立てすぎて、すぐに繋ぐと気泡が多くてセンサーに感知されてしまうこともあります。
気泡は温度差でもできやすいので、交換の30分くらい前には居室に持ってきて、早めに混和して吊るしておくのもコツといえばコツだと思います。
それにしてもやっぱり医療機器が家にあるというのは、なれるまでには時間がかかりますよね。
でも、ゆっくりやればいいんです。
分からなければすぐに電話をしちゃえばいいんですから。
さて、あすは今日と打って変わって20度をこす温かさだとか。
これで一気に花が咲きますね。
早く、暖かくなあれ。
ぜひ、扉を叩いてみてください!
きっと、新たな感動とともに、素敵な出会いが待っているはずです。(^^♪
そしてこれからも、ここに遊びに来てください!