こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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おばあちゃんの入院

2010-04-07 23:21:22 | 家族のこと
昨日の紹介状を持って、地域の中核病院へ義姉とおじいちゃんが連れて行きました。

何とか、痛みを取ってあげたい。
ここでちゃんと検査をして、手術をしても治してあげたい。

家族の思いはそこにあります。

いつもお願いしている介護タクシーのおじさんも、とっても良くしてくれたそうです。

でも・・・

整形外科の若い先生。

「なに?誰が手術なんていったの?うちはね、3月31日に腰椎の先生が辞めちゃったんだよ。だからね、ここでは、そんなリスクのある手術しないから。
するなら、よそへいってもらうから。
あと、こんな状態じゃ、いえでみれないでしょう?!
4人部屋空いてるから、そこ入院して。そのつもりで来たんでしょう?

姉「違います!治してほしくて来たんです。ここで見れないなら、どこか紹介して下さい。今からそちらへ行きますから!」
それでもその先生、「言っとくけど、うちは3カ月以上入院できないから。ほんとは、最初からよそへ行ってもらいたかったんだけど。」
「でも、まあ様子を見て治る人もいるから、とにかく入院してよ。MRIもそのほうが早くできるから」

姉から、そう言われたと怒りで震える声で電話がありました。

大事な家族です。
厄介物を押し付けに行ったわけではありません。
在院日数2週間を割ることに躍起になっているのかもしれませんが、初診の患者と家族を前にいきなり何を言うのか…

よほど連れて帰ろうかと思ったそうですが、どんどん入院の話になって、そのうちまずいと思ったのか、その医師は「さっきは、きついこと言ってごめんね。」と言ったとか…
それから妙に優しい声になって、「検査をしてみてから、考えましょう」みたいなことを言ったそうです。

入院すれば主治医は変わるので、大丈夫だろうとは思いますが、あまりに心ない言葉に絶句します。

何か勘違いをしているのじゃないかと・・・
家に帰るとお爺ちゃんが、同じ話をしてくれましたが、「一言投書してやりたかったけど、人質取られてるからね。」と悔しそうにつぶやきました。

なんでこんなことになっちゃうんだろう?

信頼しているから、わざわざ紹介状を持って身動きできない年寄り連れて行っているのに。

最初に、在院日数の話をする約束になっているのかな?
私が、2年前手術をしたときは、そんなことなかったのに・・・

すごくいい先生もいるし、看護師さんたちもとってもいいんだけれど、一部の先生がそんな診療をしていることを、上の先生は知っているのだろうか?

帰りに乗ったタクシーで、運転手さんに愚痴ったら、「そんなのましなほうだよ。泌尿器なんてもっとひどいよ。」と言われたとか・・・

なんだか、私が残念で申し訳ない気分になってしまいました。

入院中の主治医が、まず人としてまっとうな人であることを祈るばかりです。

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4 コメント

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ありますねぇ (Yamamoto)
2010-04-08 07:25:42
こんにちは。
整形Drにはありがちな態度ですねぇ。
大工的な仕事を美徳と感じ、心のケア、全身管理が出来ない人が多すぎます。
残念な事に病院や医局が変わっても同様な傾向にあるので、
仕事がそうさせているのでしょうねぇ。
寂しいことです。

>在院日数の話をする約束になっているのかな?
う~ん、これもありますね。
自分もすることがあります。
まだまだ日本では病院ごとの役割分担の認知度が少なすぎます。
救急病院でも永遠に入院できると思っている患者、家族・・・
これだけ救急医療が崩壊しつつあるといわれても、
自分や身近なことになると話は別になってしまうのでしょうねぇ。

今回のケースは次元が違いますが、
長期に入院できない話は入院時にすることがちょこちょこあります。
本当は最後まで診てあげたいんですけどねぇ

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最近の傾向? (こぶた部屋の住人)
2010-04-08 08:44:41
以前私も大学病院の整形病棟に5年ほどいましたが、そんな先生いなかったですよー。
どちらかと言うと、番カラ、スポーツマンタイプで患者さんには優しかったから、みんな大好きだったんだけれど・・・・

たぶん、どこの職場にも変な人いるから、そう人なのかも・・・
在院日数の事を伝えるのはしょうがないとして、伝え方がありますよね、
ひととして。
言葉は、とても大切だと思いました。

<本当は最後まで診てあげたいんですけどねぇ>
って言う、気持ちが伝わってくれば誰も不快な思いは持たないと思います。
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Unknown (monk)
2010-04-08 21:33:35
おばあちゃんもおじいちゃんもお姉さんも、さぞ怒りを感じ、悲しかったと思います。

私もガンの告知をうけたとき、紹介された大病院では手術が2ヶ月先になるといわれたので、知人が勤めている病院に行ったのですが、そこですごく悲しい思いをしました。
そうなんですよね、同じ内容のことでも「伝え方」によって全然受け取り方は違いますから。
でも、今もその医者が主治医なんですけどね。
ヘタに知人の勤めている病院に世話になるものではないなと、今になって思いますが。
病院変わりたくても、知人の手前言いにくいですもの。
お医者さんも、大変な勉強をされて医者になってるのでしょうが、もう少し患者の心を思いやるということもお勉強していただきたいです。
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Unknown (こぶた部屋の住人)
2010-04-08 22:55:12
そうなんですよね。
多分、先生も虫の居所が悪かったのか、うちのおじいちゃんたちの言い方が悪かったのか、分かりませんが、素人相手にそんな言い方しなくても・・・と思ってしまいます。
ただ、最後に謝ったのはなんなのかな?と・・

今日は、おばあちゃんのところへ2回来てニコニコしてたらしいので、おばあちゃん的にはあまり問題ないらしく、いったい昨日の不機嫌は何だったのだろうかと悩んでしまいます。

どんな場面でも、言葉はちゃんと選ばないといけないな。と再確認しました。
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