MARUMUSHI

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所詮この世は仮住まい。

2009-03-14 23:11:24 | インポート
死んだ祖父ちゃんと施設に入っている祖母ちゃんの家(公団)の荷物を全て業者に持っていってもらった。
箪笥から、服、電化製品、果ては網戸まで。
2トントラック2台に満タンの荷物。
これだけの荷物を業者は7時間でスッカリ、部屋から出していった。

2トントラック2台に満タンの荷物というと相当な量だけれど、
祖父ちゃんの80年以上の人生ということを考えると、たったそれだけの量だとも思う。

出来ればこんなことはしたくなかったけれど、でも、誰もいない部屋の家賃をいつまでも払い続けるわけにもいかない。



祖父ちゃんは、鉄工所でクレーンの運転員をしていた。
片付けている途中でその免許が出てきた。
祖父ちゃんぐらいの世代には別に珍しいことじゃないけれど、いくつかの鉄工所を転々としていたらしい。

祖母ちゃんは京都きもの専門学校で免許をもらっていた。
これも出てきた。

それと、たくさんの古い写真が出てきた。
白黒写真で、たぶん大戦前後の写真だと思う。

こういうのは出来るだけ探して、引き上げておいた。



所詮この世は仮住まい。
なんだか寂しい。



今年中に母と祖父ちゃんの墓を建てる予定。






死んだ者のことはしっかり忘れる。
そして、然るべき時にしっかり思い出す。
これが死者に対する礼儀だと思う。