MARUMUSHI

映画とかTwitterとかとか。

『ソーシャル・ネットワーク』。

2011-01-15 23:09:41 | 映画日記
『ソーシャル・ネットワーク』を観てきた。

facebookが創業するまでの物語。
世界最大のSNSサービスFacebook。
そのCEOのマーク・ザッカーバーグは世界最年少の億万長者だ。


人は、昔失くした小さなものを追い求めることで、人生の進む向きが決まっている事がある。
この物語での彼の場合は、恋人である(あった)エリカにフられたことだ。
パッとしない顔立ち。早口で分かりにくい会話。面白みにもかける話題。
そのことは彼にも分かっていて、でも認めたくなくて。もっと有体に言えば彼は卑屈な青年だ。
だから、彼はその腹いせと酔い任せで、Facemashを公開する。
何の因果か、彼にはプログラマーとしての類稀な才能があった。だから、こんな形での腹いせが出来たのだ。

元々は、ハッキングし得た女子学生の身分証明写真をインターネット上に公開し、公開した女子学生の顔を比べる勝ち抜き投票させるゲームとして作られた。(Wikipedia:Facebookより引用)

要は、どっちの女性がイケているか、もっと俗っぽく言えば、どっちの女とヤりたいか、それをクリック数にして競う、下卑た遊びがスタートだった。

そこにハーバード大学のクラスメートのアイデアを加え、拡張したのがFacebookという事になる。
Facebookは新しいコミュニケーションツールとして一気に広がっていく。
あれよあれよという間に、100万人のユーザー登録を達成する。
だが、その数年後。彼は訴訟を起こされる。
それはハーバード大学時代のアイデアを拝借した相手からと、少し前までの大事なビジネスパートナーであり、よき友人からの訴訟だった。
ザッカーバーグは彼らに、(ザッカーバーグにしては)小額の和解金を支払い、大事な友人を失った。
そして、彼は最年少の億万長者になった。


映画の最後。
ザッカーバーグは自分が作ったFacebookに昔の彼女であったエリカを見つける。
彼は、メッセージを送ろうとしてやめる。
そして、彼女の画面を何度も何度も更新する。
それはまるで、昔作った女子学生の顔比べの勝ち抜き投票ゲームのFacemashをしているようだ。
でも、そこには比べるべき写真は無い。エリカの写真しかない。

彼にとってFacemashの選択肢は端から一つしかなかったのかもしれない。



マーク・ザッカーバーグは、
天才で
裏切り者で
卑怯者で
アブナイやつで
卑屈で
非常識で
そして、億万長者なのだ。