死ぬなというだけの根拠も無い。

「おじいさんからお前が一生働いて返せない借金があると打ち明けられ、老後の面倒をみろと言われ。さらに敬え、そしてお前元気ないなと、これが日本で起きていること」
グリー社長の田中良和氏が言った言葉。

日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がない。
海外から見た日本の現状。

どちらも明らかに正しい。
暗い話だけど。
数字になって現れてくるとますますだ。
急増する20代の自殺…若者の死因トップが自殺なのは先進国で日本だけ

若い世代が打たれ弱くなった、という解釈をする人もいると思う。
でも、本当にそれだけが原因かな？と思う。

日本は多大な借金を抱えている国で、少子高齢化が進み、ここ数年はずっと就職難。
就職しにくいのに、企業も公務員も人件費削減のために人は雇わない。なのになぜか定年退職の年齢が引き上げられる。しかも、嘱託なんて形で人を使うから余計に若い世代の採用枠は減っていく。
バカみたいに安い価格なのに物が売れない。でも消費税をあげようとしている。景気が悪いのに「コンクリートから人へ」なんて響きの良い言葉を使って経済を余計に停滞させてしまう方向へ進む。
年金だって支給年齢が徐々に引き上げられていく。今の20代が貰えるなんて到底思えない。

これだけお先真っ暗のお膳立てをしておいて、打たれ弱い？？
今の団塊の世代のつけを20代の人間は支払っていかなくてはいけない。
若い世代がこういうと彼らはこう言うのだ。
「俺たちの時代は戦後すぐだったから何も無くて大変だった」と。
そうじゃない。
戦後日本を立て直したのは、はっきり言わせてもらって彼らの世代じゃない。戦争に邁進し、破れた。彼らの親世代が立て直したのだ。
団塊の世代はその後に開けた道を歩けばよかった。何も無かったからこそ進みやすかった。楽な世代だったと思う。
彼らがもう少し頭を使って、もう少し慎重に物事を進めていれば、今のこの国の状態は多少はマシだったはずだ。
少なくとも、バブルが弾けて、自らがリストラされるなんて馬鹿なことは防げたんじゃないかな？
(・m・ )クスッ

この国はそこそこ絶望的な状況だ。

人に死んで欲しくないと思う。
でも、それを説得するだけの言葉が見つからない。
生きていれば良い事があるさ、なんて安直な言葉はもう気休めにもならない。いっそ悪い冗談に思えてくる。





今日はきっと明日よりマシさ。