自分が愛用しているのものをふとした時に褒められると
その愛用品に更なる愛着が湧くことってあると思います。
先日、時計の電池が切れたので、近所の時計屋さんに電池交換のお願いに行った時のこと。
「おっ!
若い子が、しかも女の子がこの時計を選ぶとは、なかなかいいセンスしてるねぇ。
この時計はとにかく素晴らしい時計だよ。孫の代まで受け継いで使えるからね^^」
えっと…
決して若くはないのですが、そのおじさまからすればいくらか若いということにはなるのでしょうか?(笑)
こんな言い方は失礼かもしれないのですが、
私はおじさまが好きそうなものを好きだったりします。
この時計は『最高の普通』『最高のオヤジ時計』と言われている時計です。
もう7年ぐらい前のこと。
婚約指輪はどうするか?という話になった時に、
「指輪は全く欲しくないので、時計の交換にしてくれないか?」
とお願いした婚約の品です。
グランドセイコー。
高級時計といえばスイスの時計と認知されている時代に、
国産の最高級の腕時計を作ろうということで開発されたものだそうです。
ではなぜ『最高の普通』『最高のオヤジ時計』と言われているかというと、
この時計は『実用時計の最高峰』を目指した時計だから。
「グランドセイコーが目指すのは、正確であること。見やすいこと。長く愛着が持てること。腕時計として当たり前のことを、妥協せずに追求する。一見普通の時計に見えますが、グランドセイコーは『最高の普通』を目指しています。」 (セイコーのHPより)
その正確さは抜きんでていて、
一般的なクォーツ時計は月に15秒程度の狂いが生じるといわれている中、この時計はなんと、年に10秒以内なのだそうです。
なるほど、
おじさま方からの支持が厚いのも頷けます。
ある日近所のパン屋さんでレジに並んでいた時のこと。
お店の方に
「パン・ド・ミは何時に焼き上がりますか?」
と伺った私の声を聴いて、後ろに並んでいらした素敵なマダムが私の顔を覗き込んで、
「あなた、女性の方だったのね。すっかり男性の方だと思っていたわ」。
確かに…
長身でショートカット、ジーパンにTシャツ、スニーカーの後ろ姿、
さらにこんなに骨ばったごつごつした腕におじさま時計をしていたら、
男性だと思うのは普通ですね…(笑)。