隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第279作品目は、『2046』をお送りします。
『2046』(原題、英題)は、2004年9月公開の香港映画。(日本公開は、同年10月)
尚、「隊長のブログ」では、合作を含む香港映画を、これで19作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい 。
監督・脚本・製作:香港出身の ウォン・カーウァイ(王家衛)。
ウォン・カーウァイの監督する映画を、これで四作品を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい 。
撮影は、オーストラリア出身の クリストファー・ドイル(Christopher Doyle) 、他。
出演者:香港の トニー・レオン(梁 朝偉) 、
中国出身の チャン・ツィイー(章 子怡) 、
同 コン・リー(鞏 俐) 、
同 フェイ・ウォン (王 菲) 、木村拓哉
、ほか。
あらすじ:物語の舞台は、1960年代の香港。過去の恋人スー・リーチェン(コン・リー)を忘れることができない作家のチャウ・モウワン(トニー・レオン)は香港のホテルに滞在しています。ホテルのオーナーの娘ワン・ジンウェン(フェイ・ウォン)は、日本から来たビジネスマンのタク(木村拓哉)と恋に落ちますが、父親であるホテルのオーナーに交際を反対されます。
タクは、日本に帰国してしまい、手紙のやりとりもままならなくなります。チャウとの恋に溺れる娼婦バイ・リン(チャン・ツィイー)など、現実世界で出会った人々をモデルに小説『2046』を書き始めます。
小説のなかで登場人物たちは、失われた愛を見つけることができるといわれている“2046”を目指し、美しいアンドロイド(フェイ・ウォン)が客室乗務員を務める列車に乗り込んでいきます。チャウは出会った人物をモデルにするだけでなく、自らを小説の主人公に投影しながら執筆を続けていくのでした。
感想:退廃的な1960年代の香港を背景に、現実と作家の妄想が入り混じった耽美な世界を、巨匠・ウォン・カーウァイが、見事に描いた作品です。
見事な映像美は、クリストファー・ドイルが撮影に加わったことにより、輝きを増しています。
さすが、屈折した作家を、トニー・レオンが好演しています。
デビュー作『初恋のきた道』で清純な演技で、アイドル的人気を博したチャン・ツィイーが、僅か4年後に妖艶な娼婦を演じきっていて、大女優の片鱗を見せてくれています。
コン・リー、フェイ・ウォン、木村拓哉も、設定された特異な人物像を見事に演じています。
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Film1~265 省略
Film266 2023/6/3 『劇場版 奥様は、取り扱い注意』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/00b12d8b9e497667f223739375d7bf53
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Film273 2023/8/30 『忠臣蔵 (昭和33年)』
Film274 2023/9/8 『こんにちは、母さん』
Film275 2023/10/7 『ベニスに死す』
Film276 2023/11/22 『トゥームレイダー』
Film277 2024/2/8 『ルーキー』
Film278 2024/4/24 『南極物語』