「 シコウのシコウ 」
嗜好品に対する志向が、人によって違うのは当然ですが、同じ人であっても時代(時間)
と共に、志向(指向)が変化することも稀ではありません。たとえば、ブランド志向も
その一つかもしれません。同じブランドを一生支持し(愛し)続ける人もいるでしょうが、
新ブランドの登場や目新しい商品に心奪われ、ついつい ・・・ なんてことはよくある話です。
ブランドや高級品とは縁遠い私ですが、自身を装飾(表現?)するアイテムに関して言えば、
お気に入りのブランドはそれなりにあったりします。ただ、“どうしても欲しい” という強い物欲
までには至らず、安価な実用品で賄える人種なのかもしれません。いずれにせよ、一つの
志向は一つの自己表現として世間に放たれます。言い換えれば、その人の人格さえも
ブランドの色合いによって、勝手にイメージされてしまうこともあるものです。
いつも思うのですが、
時計やジュエリー、バッグや靴、バイクや車などでも、“さりげなく自己表現” ができる人は
なぜかカッコ良く見えるものです。逆に、“さりげなくできない人” は、どこかそのブランドの
サンドイッチマン?に見えてしまいます(滑稽に映ります)。ブランドに頼れば意外と楽ですが、
そういう楽をしていると、気づかないうちに 「裸の王様」 になってしまいます。歳とともに
より “さりげなさ” を意識して自己表現したいものですね。
今夜は、ボルドーの白です。
Les Aruma de Lagrange
レ・ザロム・ド・ラグランジュ
■ ワイン 名 : レ・ザロム・ド・ラグランジュ (Les Aruma de Lagrange)
■ 原産国 : フランス
■ 地 方 : ボルドー
■ 呼 称 : A.O.C.ボルドー
■ 品 種 : ソーヴィニヨンブラン 53% セミヨン 36% ミュスカデル 11%
■ 上 代 : 3,700円
メドック格付第3級 「Ch.ラグランジュ」 がわずかに造る白ワインです。
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンを主体とし、花を思わせるやわらかな
柑橘とオークがバランス良くまとまった味わいの1本です。
■ 家WINE ■
食わず嫌いだったと
この歳になって気づく
他にもあるかも ・・・
と逸る気持ちが芽生え
妙な焦燥感に駆られる
この歳になって
何を今更焦っているのか
自分自身が
この上なく滑稽に見えた
第五大成丸