ペニーレインでバーボンを / 吉田拓郎
時がたってしまうことを
忘れてしまいたい時があるよね
すべてのものが何もかも
移り変わってはいるものの
何となく自分だけ意地を張り通して
逆らってみたくなる時があるよね
* そんな時 僕はバーボンを抱いている
どうせ力など無いのなら
酒の力を借りてみるのもいいさ
こうして今夜も原宿ペニーレインで
原宿ペニーレインで飲んだくれてる
ペニーレインで バーボンを
ペニーレインで バーボンを
今夜もしたたか 酔っている
恋人の顔なんて思い出したくない事があるよね
まして逢いたくなるほどの気持ちも湧かない一日なら
自分一人で歩いていたい表参道なら尚いいさ
* repetition
テレビはいったい誰のためのもの
見ているものはいつも聾桟敷
気持ちの悪い政治家どもが勝手なことばかり言い合って
時には無関心なこの僕でさえが腹を立てたり怒ったり
* repetition
あまりに外は上天気すぎて雨のひとつも欲しくなり
こんな天気は僕には似合わないんだと
肩を窄めて歩くとき
陽気に生きていくことが何だかみっともなくなるよね
* repetition
みんなみんないいヤツばかりだと
お世辞を使うのが億劫になり
中には嫌な奴だっているんだよと
大声で叫ぶほどの勇気もなし
とにかく誰にも逢わないで
勝手に酔っ払っちまった方が勝ちさ
* repetition
作詞 作曲 / 吉田拓郎
1974
■ 昭和譜心 ■
Shyな
心を大人ぶって
自己主張しようとしている
若者の叫び、空虚感や遣る瀬無さを
独自の感性で表現し、力強いが淡々と謳いあげる
そんな拓郎にハマってしまう日常が有り
当然のように感慨に浸り影響を
受ける奴等が存在する
もちろん自分も
だった
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ただ、
今は人生を語らず
第五大成丸