ラグの「素直に生きれば人生は楽しい」

主に人生の歩き方について「人生お弁当箱診断」など
以前のブログ名:和色ムーブメント

家、そして家族のあり方

2011年02月19日 | こんたく堵




「 今年初めての投稿です 」

昨年12月と、
今年に入って1月も新規アップすることなく、この2月も2/3が過ぎてしまいました。
日記というよりは、見聞したものを自身の今の感覚がどう捉えたか、また、心の中にある
過去のフィルムを巻き戻して重ね合わせてみたり、そんなブログであるためだろうか、
どうも、滞ると停滞を越えて大渋滞を起してしまいます。


「 不安定で不安な状態 」

公私ともに変化といえる変化は無いものの、好調や安泰といえる風でもなく、何となく
気忙しい部分と空虚な部分が交錯しています。非常に狭くて薄っぺらい吊橋の上を
大きさと重さの違う荷物を右手と左手それぞれに持って渡っているという感じです。
この上なく不安定で不安な状態です。


「 家族にも気持ちは伝染する? 」

こうした状態は家族にも伝わります。というより、伝染します。
“終の棲家” になるであろうと思っていた家を売り、借家住まいに ・・・ 家族にとっては
ショックというより、皆が空虚感に襲われていたのかもしれません。ようやく最近、家族が
そう捉えていた事に気づかされました。仕事(飲食業従事)も同様に捉えていたようです。
ただ、私の中では、家も仕事も “終(つい)ではない” と思っていましたし、これからも
“これが終着” というような考えを持つことはないでしょう。そういう感覚を持たないのが
私自身だと客観的に捉えています。


「 幼少期の棲家 」

幼少期、飯場暮らしをしていた私は、その現場が終われば、また次の現場(飯場)へ ・・・
ある意味、“覚悟” をして生活をしていました。それが、ある日(小4の冬)引越した先は、
住宅地にある一軒家です。なんと、親父が定住を決め家を建てたわけです。職人として
現場を渡り歩いていたのですが、時は高度成長時代で、公共事業を中心に請け負っていた
仕事が、その地域でこの先数十年あるのではないかということが背景だったようです。
たぶん親父は、その家を “終の棲家” とする決定(覚悟)をしたのだと思います。


「 真新しい家に罪悪感 」

その新しい家に引っ越して数年(小学校を卒業するまで)は、何となく居心地が悪く、
不安定な精神状態になっていたかもしれません。何故なら、家の中に風呂はおろか
トイレや水道も無い、ベニヤ板とトタン屋根に囲まれた飯場の一室(8帖+2帖物置)から
風呂やトイレはもちろんのこと、クーラーや応接セット、ベッドまで配置された真新しい家、
2階へ上がれば自分専用の部屋も ・・・ 周囲には大きな家が次々と建っていました。
近隣には昔からの地主さんやお金持ちの屋敷も並んでいます。嬉しいというより、何か
昨日までの生活が否定されたような、何と言うか妙な罪悪感とでもいうべき感覚が
私の心を襲っていたのだと思います。


「 私という人間の基本 」

いろんな意味で、私の基本はあの飯場暮らしにあるような気がします。大雨が降れば
床上まで浸水します。事前に畳を上げておかなければなりません。台風が接近すれば
薄いガラス窓は外から板塀を打ちつけて防風しておかなければなりません。そんな自然に
対しての備えや対応力が自然に身についたようです。また、それらが生きている実感でも
あった気がします。そんなもんだと思って生きてきました。しかし、皆がそう思えるわけ
ではありません。特に、今の若い世代には理解しがたいことかもしれません。


「 知らず知らず影響を与えていた ・・・ 」

一番安定していると思っていた高1の末娘が、引っ越してから不安定になっています。
学校で問題が起こっているようです。中退することを考えるほど悩んでいます。内容は
言えませんが、親としてもなかなか踏み込めない部分でもあります。いくぶん、家庭や
私の仕事の不安定さが影響しているかもしれません。嫁さん(母親)が遅くまで働いて
いることも影響しているかもしれません。上二人(兄と姉は家を出てそれぞれ一人暮らし)
の行動も影響しているかもしれません。


「 家とは何か、家族の繋がりとは ・・・ 」

今一度、家や家族を考える必要があります。
「家」 に対しても 「家族」 に対しても、“いつも有る” が間違いの元のような気がします。
逆に、“それを守る(守りたい)” が重くなっていたように思います。結果、守れなかった
時に何が残るのか ・・・ 何も残りません。これが問題だったと気づかされます。もっと
根本的な繋がりを家や家族の芯にしなければなりません。形や言葉だけではけっして
繋がっているとは言えません。本当の意味で 「家(家族)」 を形成しなければなりません。
そして、本当の家族の繋がりを創らなければなりません。


写真は、
家族全員が久々に集まったクリスマスに飲んだワインです。とても大人なワインです。
先代からワイン造りを受け継ぎながら自身の表現をちゃんと加えていく。そして次代へ
継承して、また新たな歴史がルビー色やガーネット色を奏でる。そんな家(家族)の
強く太い繋がりを感じるワインです(味は優しくエレガントです!)。



Vosne-Romanee 1er Cru Clos des Reas 06 
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・デ・レア 


   


  ■ ワイナリー : ドメーヌ・ミッシェル・グロ
  ■ ワイン 名 : ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ クロ・デ・レア
  ■ ヴィンテージ: 2006

  ■ 原産国 : フランス
  ■ 地   方 : ブルゴーニュ
  ■ 地   区 : コート・ド・ニュイ
  ■    村     : ヴォーヌ・ロマネ
  ■ 呼   称 : A.O.C.ヴォーヌ・ロマネ
  ■ 格   付 : プルミエ・クリュ

  
■ 品   種 : ピノ・ノワール 100%
  ■ 上   代 : 13,400円


ヴォーヌ・ロマネ1級畑中最高に評価されるモノ・ポール「クロ・デ・レア」。
ベリー系の果実とスパイスの香りを想わせる見事なブケとしなやかで
官能的な風味が素晴らしいワインです。 


■ こんたく堵 ■

“よくあること” と人は云う

大人の対応が必要な時もある

時には
子どもの目線が必要なこともある

臨機応変
そんな言葉で済むはずもない

本気で “本気” を伝えるしかない


第五大成丸