11月1日(木)、行政視察2日目は高松港から高速艇にて豊島に向かいました。豊島到着後は、10時頃から約2時間「豊島産業廃棄物事件」の経緯や現状について、説明を受け現地を拝見させて頂きました。
[豊島交流センターでの最初の説明]
[実際に不法投棄された現場]
[事件の全容が分かる資料館(昔の住居を転用)]
ご説明を聞く限り、たった一人の仕掛け人により、豊島が廃棄物の島となってしまい、現在膨大な国費(何百億円)を投入して復活作業が行われていることとなります。本当に馬鹿げた話ですが、一定の割合で悪事を働く者が居るのが人間社会、と割り切った上で、そんな人間が集まる社会をどう運営していくか、を考えざるを得ないと再認識致しました。
豊島の人々は、この事件により自分たちの土地を”ゴミの島”にされ、無念の思いを持っています。また、解決を見ないまま、お亡くなりになられた方々が多数おり、資料館には名前のリストが飾られ、亡くなられた方々に黒マークがつけられていました。
因みに、豊島とその隣の直島、この2島が中心となって島のあちらこちらに芸術作品が展示されており、数組の観光客がアート鑑賞目的に来島されておりました。
午後は豊島から再び高速艇に乗り、児島(岡山県)へ。そして最後の視察地浅口市へ移動し、JR鴨方駅の橋上駅化について勉強させて頂きました。
こちらでも、JRの負担は殆どなく(実質バリアフリー工事のみ)、ほぼ全額を自治体が負担して行われていました。
総事業費約23億円の内、JR負担はバリアフリーの22百万円のみ(①周辺駐車場整備等約9億 ②橋上化自由通路等約14億円)
最後に駅まで送って頂いた職員の方々お二人が私達が見えなくなるまで立ったまま見送りされていた姿が非常に印象に残っています。
今回の視察は4か所を訪問させて頂き、非常に知見を高めることが出来ました。何とかこれを活かし、高砂の課題を一つでも解決できるよう、貢献したいと思います。