たかお治久の活動報告

高砂市議会議員/たかお治久の活動報告

下関市にて

2012-11-09 07:14:32 | 日記

11月8日(木)、前日からステーションホテル小倉にて宿泊し、朝下関市に向かって出発。

午前10時~下関市上下水道局を視察させて頂きました。

 本州最西端に位置する同市、人口は約281千人(H22年度)、山と海に挟まれた土地は直ぐ近くに自然が存在する街並みでした。

 今回の視察の目的は、下水道事業公営企業化の先進事例の勉強です。10時~始まり、事前に高砂市よりお送りしていた質問に対しては、配布の資料にQ&A方式で説明が書かれており、非常に円滑に質疑が行われました。

 同市の下水道事業は平成19年に公営企業となり、既に5年が経過しております。実施すると決めたのが平成14年。それから資産評価や電算システム変更等、様々な手続きを経て、予定通り公営企業に移行した様です。下記にメリット・デメリットを記載しましたが、市民生活の面では全く変化はないことを確認致しました。

同市資料によると、公営企業化のメリットは

①    下水道事業会計の透明化、経営状況の明確化を図り健全な事業経営を行うことが可能になる

②    上下水道に関する総合的な住民ニーズに対し、ワンストップサービスが実現し、住民サービスが向上する。

③    上下水を通しての水循環といった見地から政策転換できる

④    事業計画の策定や新設・改良工事等の施工にあたり、上下水間の連絡調整が容易になる。

*その他、メリット説明欄にはありませんでしたが、組織人数が258名(統合前のH19年)から239名(H24年)になっていることは、経営のスリム化であり、メリットと考えていいと認識しました。

逆にデメリットとしては

①    統合準備の時間と経費

②    従前の特別会計には資産の概念がなく統合時点で必要な内部留保資金の確保が出来ない

③    一般会計からの繰り出しに頼らざるを得ず、料金改定も市に委ねることになり、事業展開の際に企業性を発揮しずらい。

④    労働基準法の適用や労働組合加入といった労務管理上の課題が出てくる。

 

視察終了後は、小倉に戻り新幹線にて姫路へ。16時過ぎには無事視察は終了致しました。

余談ですが、松葉杖を使用しての移動、いくつかの不自由を感じましたが、概ねバリアフリーの浸透具合に、社会インフラの変化を感じました。通常の生活では何ともない駅ホームの一番端からの移動なども、松葉杖の者にはきつい距離であり、こういう立場になって初めて感じる事項でした。

[こちらは前日の門司港付近での写真です]

相手の立場に立って考える、よく言われることですが、本当にその立場にならないと中々難しいのが現実、そんなことも感じた視察でした。


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