先週のことです。
その日ものびた顔と同行での営業。
あのペコちゃんの会社に訪問したのです。
長女が学生時代レストランでアルバイトしてたしね。
親近感がある不二家さんなのです。
本社の一階がお洒落なケーキ屋さんになっていまして、
面談を済ませたおじさん二人は、ガラス張りの外からじろじろと中を覗いながら、
「君はマカロンって食べたことある?」
「僕はないですよ」
「オレもない」
「どんな味がするのでしょうね」
「どんな味するのかね・・・」
とほざきながら自動ドアを開け中に入っていきました。
そうです。
おじさん達はマカロン初体験を試みたのでした。
ショーケース内にはカラフルな色のついたマカロン達が並んでおりました。
でも眺めびっくり!あの小さな奴がとてもお高く感じたのです。
お前高いな・・・。
1辺が1cmの立方体の体積1㎤は幾らするんだよ。
似たような形してるけど、ホタテの貝柱のほうがおじさんは好きだよ。
後ろに並ぶのびた顔をよそに、暫しマカロン様とお話ししました。
マカロン様は口を尖らせて、そんなに言うなら食べなくて良いよ!
とお互いに険悪なムードになったものだから、
その脇に並んでいた比較的体積1㎤の価格が納得出来るこちらを注文したのであります。
動揺したのはのび顔で、
「あれっ?あれっ?」びっくりしながら僕と同じクレープを注文されていました。
おじさん二人はイートインの椅子に座って、仲良くスプーンで生クリームをほじくりました。
歩き疲れた体が求めていた味わいです。
当分マカロンは食べないかもね