資格試験に関しては
通関士試験などの国家試験のように、
その資格がなければ
その仕事(通関士)に就けないもののもあれば、
貿易実務検定、TOEIC,英検のように
その能力を評価するだけのものもありますね。
良く頂く質問に、
「この試験に受かったら、必ず就職できますか?」
気持ちは痛いほどわかるのですが、
私の反応は「冷たい!」らしいです。
資格によると思うのですが、
私が教えている通関士、貿易実務検定、TOEIC、英検について言えば、
資格試験に合格したからと言って
就職が保証されているわけではありません。
就職するには、
それぞれの会社なり商店が就職試験を行いますので、
その選抜(就職試験)をクリアーしないと
仕事にはありつけないですよ。
これば、世間の常識だと思うのですが、
どう思いますか?
私は、
資格試験は、あくまでも資格試験であって、
採用試験ではありませんから、
過度の期待はしない方が良いと思います。
と言ってしまいます。
(皆さんガッカリされて申し訳ないのですが・・・)
例えば、
教員免許を持っていても
教員採用試験に合格しないと教員になれません。
競争が厳しく不正が行われるくらいですよ。
資格(教員免許)のほかに就職(教員採用試験)対策が必要です。
薬剤師の資格を持っていても
病院や薬局の採用試験をパスしなければ仕事ができないですよね。
需要と供給の関係で、選り好みをしなくて
経験があれば仕事は見つけやすいらしいとも聞きます。
ですから、年数も費用もかかるけれど
将来の安定のため、薬学部を勧める人がいますね。
車の運転免許を持っていても
タクシー会社の採用試験に合格しないと
タクシーの運転手にはなれないのです。
というように、資格があれば、
資格がないよりは有利でしょうが、
即仕事にありつけるというように短絡的に
考えることには危険が多いと思います。
資格試験は資格試験です。
その資格を生かして、転職・就職などをお考えであれば、
その先の就職試験も見据えた情報収集と準備が必要だと思います。
(合格してからでも良いでしょうが・・・)
ネットやパンフレットなどで
有名な資格予備校などが、この資格を取れば就職できる、
というような情報を流しているようですが
「常識で考えれば、ありえない嘘・デマ」
と認識できるようになってほしいですね。
だって、
資格試験は 就職試験 じゃないんだから!