道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

最高の幸せ…

2022-03-19 16:01:00 | 日記

計画していた30キロ走

マラソン大会本番まで1ヶ月を切り
最後のロング走にと目論んでいたが…

まさしく
頓死とも言える状況で終わってしまった
途中の21キロで…





スタートから
折り返しとなる15.5キロ地点の
大きな公園までは
思いのほか順調で…

この調子だと
昨秋のマラソン大会の雪辱を
必ずや果たすことができると
内心そう思ってたのに…

公園でトイレを済ませ
スポーツドリンクで給水をしたあと
少し寒気を感じながら走り出したものの…

往路とは打って変わって
アシが思うように動いてくれない!

おかしいな…
数分ほど立ち止まったせいか?
そうかもしれない
でもそのうち元に戻るだろう

そう思いながら
腕を振り続けてはみたけれど…

元に戻るどころか
吹き始めた冷たい向かい風に
ゆっくり走ることさえ苦痛になり
たまりかねていよいよ歩き出す始末…

まぁいいさ
たとえ少しくらいは歩いても…
今日は30キロをこなすことが目的で
タイムなんかは気にしなくてもいいから…

そう自分に言い聞かせながら
前へ進んでみようとするものの
一旦歩いてしまうと心が挫け
頻繁に歩く状況に陥ってしまい…

そして歩くことが頻繁に続くと
それまでかいていた汗が染み込んだ
アンダーシャツとロンTが
向かい風を受けやたら冷たく感じられ…

なんだかいつもと違うなぁ
なんか変だなぁ…

最初はそう思っていただけだったが…

段々と気分も悪くなってきて
歩いていても脚がふらつき始めてきて…

ついには立ち止まり
どこかの家のブロック塀に手をついて
ひと休みしようと俯いたとき…

少し目が回ったように覚え
一瞬だけ目の前が真っ白になって
思わず崩れて座り込みそうになるほど…

えっ?ヤバい!
どうしたんだ?
なんだこれは…

まさか
死んじゃうのか?
ここで…

(マジに!)









結局
死んでも助けを求めたくなかったはずの
カミさんにケータイで連絡し
迎えにきてもらうハメに…

前夜は
2シーターのオープンカーを注文した僕を
ガミガミと怒ってたカミさんも
ケータイ越しの
尋常じゃない僕の声色を感じ取ったのか
何も言わずにすぐに迎えに来てくれて…

(たとえどんなに仲が悪くても…)
(今日ばかりは本当に感謝感謝…)


いま思えば
軽い低体温症に罹っていたのではと…

カミさんに迎えに来てもらったときも
クルマに乗ることすらやっとのテイタラク
大変な状態だったが…

家に帰って
熱いシャワーを浴び続けていると
疲労は簡単には抜けないものの
少しずつ回復し…

数時間も経てば
元のいつものジジイに戻ることができ…

たけど…

もしかして頓死した方が
その方が良かったのか?

かもしれないなぁ…

趣味のランニング中に死ねるなんて
むしろ最高の幸せだったりして…


でもせっかく昨日注文した
2シーターの軽のオープンカー
納車までには数ヶ月かかるみたいだけど
せめて一度はハンドルを握らなくちゃ…



そっちの方が
最高の幸せ…
か?


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