ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
日曜日の今日もたっぷり朝寝坊
というか
6時過ぎに目覚めたけど寒くて起きれず
しばしベッドの中でグズグズしてるうちに
あっという間に7時になってしまい…
こういうところが
老いぼれジジイの詰めの甘さだと思うけれど
遅く起きたところで
今日の暮らしに何の支障もないから尚更
とはいいながらも
起きないでズルズルしているところは
マラソン大会で頑張り切れないところに
あい通じる部分があるのだろうと…
そう思いつつも
結局起床したのは7時半過ぎ
というよりは8時前
すっかり明るくなってから…
まぁ何といっても日曜日だから
遅く起きても別にどうってことないし
なんなら休足日にしたって構わないから…
そんな感じでノンビリ起床したものの
昨夜までの天気予報とは違って
外は明るい陽射しが注いでて…
最近の天気予報
寒波が来るとか大雪になるだとか
結構な脅し文句?が続いたけれど…
その予報どおりになることはなく
良い方にハズレてばかりで…
良い方へのハズレだからいいんだけど
今日もまたそんな感じのような…
とりあえずは
晴れてるうちに走っておきたいと
急いで準備を進めながら…
今日はこの子をお供にして…
家をスタートしてすぐに
近所の年下の知人と遭遇したけれど…
いつもの作業服と違って
こざっぱりしたスタイルが珍しく…
オッ?おはよう!
今日はどうしたんだ?
そう声をかけたあと
彼が手にした数珠と香典袋を目にして
返事が返ってくる前にすぐに納得を…
あぁ…○○さん家か?と言うと
彼は大きく頷いた
朝刊のお悔やみ欄に載ってた
まだ若い元町内会長の訃報
僕よりも4歳ほど年下の…
すでに通夜も葬儀も
内々に終えたあとの訃報ということで
彼は自宅の方へ弔問に伺う途中らしく…
そんな彼を目にして
僕もジョグを終えたら弔問に行かなくちゃと
何だか急き立てられてるような思いになって
落ち着かないスタートに…
遅いスタートになったため
準備のストレッチもそこそこだったので
シックリ来ない走り出しのまま…
早くジョグを終えて
弔問に行こうと思ってたものの
踏切やら信号待ちも結構あったので
頑張った割にはタイムは芳しくなく…
まぁ
どんなに頑張ったところで
そんなにタイムは変わらないんだろうけど…
走り終えてシャワーを浴びてから
早速近所の元町内会長宅まで歩いて…
確か僕より3〜4歳年下と思ってたが
朝刊の訃報欄によると4歳差のようで
まだ65歳での逝去
家を建てて引っ越してきたのは
いったい何年前だったろうか?
もうずいぶん前のような…
そんなこともあって
お子さんがいたのかどうか
彼の家庭事情は全く知らず…
ただ
町内会の会合などで
しょっちゅう顔を合わせて話してたから
そこそこ親しくもあって…
僕が町内会長をしていた頃に
あと数年後には自分も町内会長の順番が
回ってくるんですよね?と
そんなこともあったっけ…
去年だったか顔を合わせたとき
まだ働いてるのかよ?と尋ねると
うちの会社は70歳までだからまだまだねと
そう言っていたのに…
70歳に届くこともなく
逝ってしまったことに…
急だったんですか?
調子良くなくて入院はしてたんですけど
容態が急変してあっという間に…
寂しくなりますね
良い人だったけど
良い人ほど早く亡くなっちゃうのかも…
外ヅラは良かったんでしょうねぇ
家の中では威張りちらしてましたけど…
まぁ男ってそんなもんですよ
奥さんは一人でも大丈夫ですか?
えぇ猫も居ますし…
猫ちゃんか…
まだ現役で働いてたから
年金とかは受給してなかっただろうし
生命保険もどれくらいアテに出来るのか…
奥さんは毎日働いてるのだろうか?
そんな感じもないようだが…
これからどうやって暮らしていくのだろう?
などと他人様の家庭ながら余計な心配も…
手を合わせた向こう側の彼の遺影は
お線香の煙に揺れて
笑ってるような泣いてるような…
そんな風に見えたのは
僕の錯覚なんだろうか?
それにしても早いと…
遅かれ早かれ死ぬのは間違いないけど
65歳という享年は
それを超えて生きながらえてる僕にとっては
やっぱり早すぎて…
カミサマにプログラムされたように
人それぞれの運命があるのは当然だろうが…
オヤジが68歳で死んだとき
残されたバアさんは61歳で
当時の僕には二人とも老人に思えたけど…
彼の奥さんも60過ぎくらいだろうか?
アラ古希の僕にはまだまだ若く見えて…
平均寿命まで生きるとすれば
死んだウチのバアさんと同じように
あと30年ほども一人で生き続けることに…
それもまた彼の奥さんの人生か?
カミサマにプログラムされた…
それよりも僕本人の人生は
どんな風にプログラムされてるのか?
それこそどうでもいいか?
もう70年も生きてきたんだから
残されたあと僅かな年月
いまさら何がどうなったって…
決して不思議じゃないさ
もうプログラムが終了しちまっても…
全然不思議じゃないさ…
夜中に少し寝汗をかいただろうか?
今日は寒くなるという予報に万全を期すため
エアコンのタイマーを長くしすぎたと…
だけど
朝起きたときはさすがに寒くて
6時過ぎに目覚めたものの
7時半頃まで布団の中でグズグズと…
たまには休足日もいいかなぁと思いつつ
ゆっくりしていたけど…
段々と意識がハッキリしてくる中で
やっぱり今日も走ろうと…
何しろ走るしか能がないジジイだからなぁ
平日より1時間以上遅い起床
朝のルーティンを済ませると
あっという間に9時をまわって
ようやくのスタートに…
今日はこの子をお供にして…
曇り空でかなり寒かった朝方だったけど
天気予報どおり雪模様にはならず
走り出す頃には陽も出て明るい空に…
予報と違うじゃん!
手に取ったウィンドブレーカーをしまって
真っ赤なロンTを着用することに急遽変更
お天気アプリの予報じゃ
午前中は5℃を超えない予報だったけど
陽に当たって走れば
思った以上に体感気温は高くなるはずだから
そんな勝手な自己予報を信じて…
4キロ過ぎのトイレ休憩までは寒かったものの
途中ですれ違った女子ランナーに触発され
早めのピッチに変更すると
呼吸が激しくなり俄に暑く感じ始める
女子ランナーって
どうしてあんなに早いピッチで走れるんだろ
不思議でしょうがない
僕にはどうしても真似出来なくて…
トイレを済ませて
そんなことを思いながら走ってると
後半は判断どおり暑くなり
あっという間に汗だくの状況に…
5℃に届かない寒さの中で
アラ古希になっても
流れるほどの汗をかくなんて…
老いぼれジジイのポンコツ老体
一体どれだけ体内水分を保有してるんだ?
しかも
そんなにスピードも出てないのに…
そのあとですれ違った若い男子ランナーは
僕と同じように汗だくだったけど
スピードが全く違って脚が高く上がり
倍くらい?の速さだっただろうと…
結局今日の10キロジョグは
キロ6分半のどっちつかずのペースで終了
疲れがまだ取れてないような
そうでもないようなビミョ〜な…
だけど少し前まで
キロ7分前後でしか走れなかったことを思うと
最近は十分な出来になってきたと…
ずっと続けてきた上体を捻るストレッチ
腰椎脊椎頚椎を万遍なく…
それが効いて
持病の坐骨神経痛が
少しは軽くなってきたからだろう
もちろん
スッカリ治ったわけじゃなく
まだまだ痛み止めは欠かせないけど…
うまくいけば
そのうち痛み止めも不要になるかも…?
だけど
走れなくなってから治ったんじゃなぁ
今日の10キロのゴール地点すぐ手前
最後の交差点を渡ったとき
幹線道路を走ってた車のドライバーが
運転しながら僕に向かって大きく手を振った
すぐに目に入って
すれ違いざまに目を凝らすと
久しぶりに見る同い年女子のYちゃんだった
走行中の車の中から
歩道を走ってるのが僕だと
よく気づいたもんだ
おそらく
これまでに何度も見られてるのかもしれない
僕が気づかないだけで…
それにしても
昨日といい今日といい
2日連続で遭遇した同級生の女子
男子には滅多に会わないものの
女子にはそれなりに…
というより
男子には目もくれないくせに
女子ならババアでもすぐに目が行くような
エロジジイだから…
Yちゃんとはこれまでに何度も会ってるけど
僕と老いらくの恋に落ちることはないだろう
おそらく…
ブスでもデブでもないババアだけど
むしろアラ古希にしては若見えのする
そこそこの可愛い子?だけど…
決してそんなタイプじゃないと…
嫌いなわけじゃなく
むしろ大好きな部類だけど
なんとなくそんな気が…
いわゆる親しい異性でも
恋に落ちそうなタイプと
そうは考えられないタイプってあるよねェ
彼女の根っからの明るさと
サッパリした性格みたいのが
僕にはどうも…
つまりは
ムコウが僕の方をそんな目で見ること
全く感じられないというような…
もともと男女の友情なんて
全くあり得ないと思ってるけど
もしあるとすれば
こういうタイプの女子なのかもしれない
まぁ
アラ古希になっちまったいまさら
そんなことなんてどうでもいいけど…
でも昨日のIちゃんは
ちょっと違うんだよなぁ
どこが違うのかは
うまく説明できないけれど…
Yちゃんのどんなところに惚れて
彼女のダンナは結婚したんだろう?
まぁ
訊いたところでどうでもいいけど…
人それぞれか?
そうだよなぁ
じゃないとみんな結婚するわけないよなぁ
自分にとって良いパートナーなら
それだけで十分なんだから…
やっぱり
人それぞれさ…
朝
愛車のインパネが示す外気温は3℃
それでも屋根をオープンにして
初孫くんを小学校近くまで送り届ける
冷たい風が車内に吹き込んできても
初孫くんは文句は言わない
雨雪さえ降っていなければ
僕がオープンにして走るのは
初孫くんにも周知の事実?
だから
そんなもんだと承知してるのだろう
半ズボンの寒い格好でも…
オープンにして走らせてると
登校中の小中学生や行き交う車の視線が
痛く感じるのは自意識過剰だろうか?
それでも寒さに負けず
初孫くんを無事送り届けてから
やんわりとジョグの準備を…
寒いけどお陽さまも出てるから
今日も真っ赤なロンTをインナーに重ね…
この子をお供にして…
2〜3日続いた速めのペースのせいか
今日は足腰もやや疲れ気味で
昨日までとは違う重い感じ…
若い頃とは違って
すぐに疲れは溜まっちまうし
そしてなかなか取れない年齢
それでもこうやって
毎日走れるだけでも御の字だと…
ズキズキと痛む足指のシモヤケ
負担をなるべくかけないようにして
ステップを進めていく
いつもなら
6キロ過ぎの長い上り坂を上り切ると
フッと軽くなるのだが…
今日はやっぱり疲れが溜まってるのか
追い風に変わったはずなのに
重いままの状態から抜け出せず…
そして俄に暑く感じ始めたと同時に
いつにも増して汗が多く流れ始める
調子が出ずじまいの10キロジョグ
汗だくになりながら家の近くまで…
毎日走ってれば
思い通りにいかない日もあるさ
期せずして
すでに目安の月間200キロに到達済み
でももう若くはないんだから無理は禁物
頑張りすぎないようにしないと…
そう思いながらも
最後の交差点の青信号に間に合うように
ラストスパートをかけようとしたとき…
歩道の向こうから歩いてきた
お散歩らしきスラッとした女性
陽が眩しいのか両手をかざしながら
走ってる僕の姿を見つけると笑顔に変わった
ん?知ってる人か?
お姉さんなのか?オバちゃんなのか?
そう思って近づいていくと…
近所の同い年の女性知人のIちゃんだった
オバちゃんに間違いなく…
おお〜ッ!元気でいるのか?
元気です〜!
こうやってウォーキングしてるんだから…
そうか〜
オレに負けずに頑張れよ〜!
じゃあなぁ〜
本当は立ち止まって
少しは話をしたかったけど
ゴール手前だったから
止まるわけにもいかず…
青信号の交差点を渡ってすぐに
10キロに達しランニングアプリを止めた
アプリを止めて後ろを振り向くと
すでにIちゃんの姿は小さくなってて
声をかけても届かない距離にまで…
やっぱり思い切って立ち止まり
彼女と話をすれば良かったと…
年末に彼女の勤める某センターで会ったとき
普段は顔を見ても特に声をかけないのだが…
夏頃だったか某センターから帰る間際
不意に僕の方に駆け寄ってきて
毎朝走ってるのすごいわ〜と
わざわざ伝えてくれたことがあったので
年末なのに忙しいね〜と
遠くから声をかけると…
夏頃と同じく少女のように駆け寄ってきて
実は年内いっぱいでここを辞めるの
もういい歳だから…と打ち明けてくれて…
夏頃もそうだったけど
年末のときもちょっとした驚きがあって…
というのも
彼女とは小中学校の同級生でありながら
話を交わしたことすらないくらい
おとなしい子だったから…
10数年前に某センターで見かけたとき
ひょっとして同級生のIちゃんかも?と
思いつつ話すことは全くないままでいたのに
突如そんな風に話しかけられて…
もしかすると何十年ぶりにもかかわらず
彼女の方は僕だと気づいてたのかもしれない
でも
確かあの頃はいまと違って
まだ体重が100キロ近くあった
醜いデブの中年男だったはずだけど…
まぁそれはどうでもいいとして…
どうして彼女が僕に
訊いてもいないことを話しかける
ある意味積極的ともいえる
そんな態度に変わったのか…
1年前までは全く会話も交わさなかったのに
サッパリわからず…
ひょっとして
1〜2年前に年上のご主人が亡くなったことと
関係があるのか?
いや…
関係ないだろう
そんなことって関係あるのかなぁ?
でもおそらく
僕が彼女にある程度好かれていることだけは
間違いのないことだと…
じゃないと
絶対に話しかけてこないよなぁ
ひょっとしてこれが
新しい老いらくの恋の始まりになるかも?
う〜ん…
でもなぁ…
もうお互い古希だぜ
仲良くなっても
茶飲み友達がいいところか?
それでも構わないか?
最近段々と日の出の時間が早くなってきて
朝6時を回るとほんのりとした明るさが…
寒が明ける節分あたりになると
もっと明るくなってるだろうか?
明るくなるとともに
早く暖かくなってほしいと…
ただ
いまの寒さが老いぼれジジイにとっては
最も走りやすい時期なのだが…
ジョグの走りやすさよりも
日々の暮らしやすさの方を優先すべきか?
そうだよなぁ
ジョグはいつかは走れなくなっちまうけど
走れなくなっても日々の暮らしは
それからも続くからなぁ
だけど
走れなくなってしまえば
ポンコツジジイにとっては
生き長らえる意味などないと同じなのだが…
だから今日もまた走っておかないと…
久しぶりに小雨模様だけれど…
この子たち姉妹をお供にして…
小雨模様なのでウィンドブレーカーにするか
昨日までと同じ真っ赤なロンTにするか
スタートするまで迷いに迷ったけど…
結局は真っ赤なロンTにすることに…
6〜7℃くらいはあって寒くはなかったから…
6〜7℃で寒くないって
よく考えると異常なのかも?
常識的には
どう考えたって寒いだろう
寒暖の基準がジョグ中心になってるって
段々とヘンタイ体質に変わってきたか?
それもしょうがないさ
ジョグ中心のポンコツジジイの暮らし
いつか走れなくなるまでは…
今日も走り出しから身体は軽かったけど
4キロ過ぎでトイレを済ませたあと
年上知人がバイトをしてるGSまで来たとき…
年上知人に呼び止められて
彼が気にかけてたことを問われ
まぁ世間話のひとつなのだが…
その話がちょっと長引いて
好調だったペースが途切れてしまって…
しょうがあるまい
話しかけてくれる年上知人にも
大切に応対しとかないと…
気を取り直して走り続けたジョグ
小雨は降ったり止んだりを繰り返し…
少しだけ雨に濡れたものの
最後の方は雨よりも汗で
真っ赤なロンTが濡れてしまって…
もう少し暖かくなってくれば
ロンT1枚で充分かもと…
でも足指のシモヤケは治り切らないし
手のアカギレも痛いから
手袋はまだまだ手放せないだろうけど…
そのうち
否が応でも暖かくなってくるだろう
そしてすぐに暑くなっちまうんだろうなぁ
毎年訪れるお馴染みの季節の移り変わり
それぞれの季節に一長一短はあるものの
あと何回経験できるやら…
それぞれの季節の中で走ること
苦しみでもあり楽しみでもあり
まだしばらくは感じていたいけど…
かねてより心配していた
アラ古希某カオルさんからのメール
今日になってようやく…
どうして返信が来ないのか
不思議でしょうがなかったけど…
どうやら
僕のメールが迷惑メールとして
はじかれてたらしくて…
それも
僕がスマホの契約を度々変更してたせいで?
僕のメールがあまりにも届かないので
彼女の方から確認メールが送られてきて
それでなんとか元通りに…
決して彼女の心に変化があったわけじゃなく
僕としてはひと安心ってとこか…
だけど
元通りにやり取りが復活したところで
老いらくデートが復活することはなく…
そう思うと
どうしようもない哀しさもあって…
やっぱり
年老いるってことは
いろんな意味で哀しいことなのだと…
いつかは
メールのやり取りすら出来ない
そんなことになっちまうんだろうなぁ
それも
そんなに遠くないうちに…
しょうがないよなぁ
それがこの世に生まれてやがては死んでいく
僕たちの宿命なんだから…
そんな中で
少なくとも彼女と出逢えたこと
ありがたいと喜ぶべきことなんだろうなぁ
そう思わないと…
あとは走るだけさ
どんなにイヤになっても
辛くて苦しくても走れるうちは…
走ることだけは
年老いても…
朝起きて
まずは裏口の鍵を開けて外の様子を窺うと
ガレージの前で誰かが犬を連れて散歩?
まだ薄暗い中で姿もハッキリ見えず
手に持ったスマホの光だけが輝いていた
そんな誰かが僕に気づいて
おはようございます!と呼びかけられたけど
コッチは起き抜けでまだ寝ぼけマナコ
というより
メガネも掛けてないから
誰なのかサッパリわからず…
見知ったご近所さんだったかもしれないけど
声だけじゃ判断もつかず…
とりあえずは会釈だけしたものの
愛想のないジジイだと思われたかも…
まぁいいさ
とにかく寒くて早々に裏口を閉めて中へ…
大寒は過ぎたけど
まだまだ寒さは続きそうで
週末からまた寒波が押し寄せてくると…
そんな予報の中
今日もまぁまぁの雲行きだから
ジョグを走らない手はなく…
今日もまた昨日と同じ
白いウィンドブレーカーじゃなくて
派手な真っ赤なロンTを着用
この子をお供にして…
昨日までの
両太腿外側の筋肉痛はほぼ影を潜め
軽い違和感程度にまでおさまり…
ただ思った以上に寒くて
ウィンドブレーカーの方が良かったと
後悔しながら寒い中を…
寒いせいか
いつもより脚が小刻みなステップ
意識してそうしてるわけじゃなくて
老体が勝手にそう動いてしまって…
筋肉痛が消えたから尚更そうなのかも?
2キロ手前のちっちゃな美容室
営業時間前からお客さんが座ってて
キュートな彼女の全身が入口から見えた
ラッキー!と思いつつ
小刻みなステップを変えないまま
あっという間に通り過ぎたけど…
このままの調子で走って行くと
後半はかなり疲れそうだと心配しながら…
4キロ過ぎでいつも立ち寄る
某公共センターのトイレ
そのセンターの入り口で
最近毎日見かけるようになった女性
地味な顔立ちと細くて小柄なスタイル
下手をすると20代アラサーにも見えるし
はたまた50過ぎにも見えて…
いつもリュックを背負ったイデタチと
美人じゃないけど童顔っぽい目鼻立ち
そして短めの髪なのに
ポニーテールのように後ろに束ねてるのが…
いったい何歳くらいなのか
エロジジイには全く想像つかなくて…
アラサーと50代の中間を取れば
アラフォーってとこだろうか?
まぁそんなとこかもしれない
なら普通のお母さんだろうと思うけど
お母さんには全然見えないよなぁ
毎日のように会うからといって
別に挨拶を交わすわけじゃないんだけど
こう毎日目にするんじゃ
やっぱり気に掛かってしまうか?
おそらく彼女も似たような思い?というか
このジイさん毎日走ってるけど
普通の人じゃなさそうな?とか…
そうだよなぁ
茶髪ロン毛で白い髭に
パッツパツのロンタイを履いて走る姿は
まるでエガシラみたいだし
いつも必ずトイレの方へ向かってるから…
そんな彼女と目が合った今日
彼女の視線が僕の顔を見た後
股間か内腿あたりに移ったのを
僕は見逃さなかった
まぁ普通の人は絶対にそうなるよなぁ
別に見たくなくても
パッツパツのロンタイで走ってると
ヒトの目って…
だけど
ウィンドブレーカーにしてもロンTにしても
僕の股間はその裾の下にスッポリ隠れてて
見えそうで見えなくなってるのは確認済み
よっぽどバンザイでもすれば別だけど…
まぁ見られたって別に全然構わないし
むしろ見てほしいくらい?
それより触ってほしいくらい?
それはさすがにヘンタイでしかないか!
いずれにしても
最近ちょっと気になる年齢不詳の女子
挨拶を交わしてみたいような
どうでもいいような…
結局今日の10キロジョグは
小刻みなステップで走ったせいか
思いがけない好タイムと好ペースで…
半ば疲労抜きという感じじゃなくて
真剣に走ってれば
もっともっと良い結果になったかも?
まぁ
そんなタラレバをいうとキリがないけど…
とりあえずは
疲れが取れて通常のジョグに戻れたというか
それ以上の出来だったと…
ポンコツジジイのオンボロ老体
疲れが取れるのに3日はかかるのかぁ
それでも
3日で疲れが取れるだけでもまだマトモか?
午後になってから青空も広がったので
愛車をオープンにして
プチドライブがてら郵便局まで…
カミさんが長年愛用して定期購入してる
健康サプリがあって…
その企業から
優良カスタマー?への特典ということで
格安で1ヶ月分のサプリが手に入るらしく
その申し込みハガキを投函しに…
近くのコンビニで投函してもいいんだけど
せっかくの青空だったからオープンにして…
いまの季節
愛車をオープンにして走れる機会って
あんまりないからなぁ
そう思ってわざわざ離れた郵便局まで…
郵便局に到着すると中まで入らずに
駐車場に設置してあるポストに投函したあと
オープンにした愛車に戻ろうと歩いてると…
歩いてる僕の横に黒いSUVが擦り寄ってきて
運転席の窓が開いた
ん?なに?と思って運転席に目を遣ると
現役時代の同僚の1人だった
僕より2歳年上で技術畑だったので
同じセクションになることはなかったけど
役職からいえば部下に当たり
たしか僕より早く退職してすでに70代だと…
現役時代から風貌にかなりの特色があって
僕はすぐに彼だと気づいたけど…
現役時代からスッカリ変わって
茶髪ロン毛で白い髭の僕を見て
彼はすぐに僕だと気づいたのだろうか?
おお〜っ!久しぶり〜!
まだ走ってるらしいっすね?
この間社長に会ったらそう言ってましたよ〜
あぁ相変わらずね〜
ソッチはいま某NPOのお偉いさん?だとか?
いや〜頼まれて無理やりっすよ〜
頼まれるだけありがたいんじゃない?
オレと違って人望あるんだよ〜
僕がリタイア後7年経ってから初めて会って
もうすでに同僚というか上司部下でもなく
単なる一般市民同士のはずだけど…
というより
彼の方がよっぽど世の中のために働いて
役に立ってるに違いなく…
だけど
長い間培ってきた仕事での関係というのは
なかなかそう簡単には…
僕だっていま現在も社長や取締役達に会えば
昔と変わらず頭を下げて
挨拶を交わしてるんだから…
別に会社での上下関係が
そのまま人としてイコールの関係に
なるわけでもないのに…
イヤな社会だ
人間社会って…
いつまでも
元上司とか元部下とか…
僕本人がそう思ってるのか?
情けない…
でも人間ってそんなもんか?
別れた彼女だって
もうとっくに無関係なのに
僕の中ではいつまでも元の彼女だし…
イヤな人間だオレも…
ずっと過去を引きずって…