
地元に新しくできた市の施設、稲城市立iプラザで、千住真理子さんのリサイタルが今日開かれました。我が家から歩いて十数分の所で、しかも格安で聴けるとあって、時計とにらめっこしながら発売開始と同時にネットで申し込んだのですが、手続きする間にもどんどん席が埋まっていくほどの、チケットの売れ行きでした。
演目はプログラムのとおり...:
(クリックして拡大してください)
クリスマスにふさわしい選曲、また聞き馴染みのある曲ばかりでした。演奏者にとっては却って演奏しづらいと思うのですが、自信と経験に裏打ちされた選曲とも言えるのでしょうね。
鮮やかな緑色のドレスと赤の肩当兼チーフ?という、クリスマスカラーの出で立ちで颯爽とご登場...でも、物腰は柔らかく控えめでした。
「マイクを通さないクラシックの生の演奏は、耳では聞き取れない音を振動として体で感じることができるので、癒しの療法としても使われています。いいことも悪いことも、この1年にいろいろなことがあったかもしれませんが、そういうことを思い出しながら、リラックスして聴いてください」との案内で始まりました。
カノン、2曲のアヴェ・マリア、ラルゴと優しい曲が続き、この1年辛いことが多かった私にとっては、まさに癒しに満ちた時間になりました。(いや~、この年の瀬になっても、息子と娘それぞれに事件が起き、最後の最後まで疲れる年でした(^_^;)
一部の最後はヴィターリの「シャコンヌ」。この曲は、真理子さんが12歳のときに出会い、その切ない美しさに魅了されて何度も弾いた思い出の曲だとか。その思い入れが伝わるような熱い演奏でしたが、弱冠12歳でその曲の真髄に触れられる感性そのものが、やはり非凡ですよね。
2部はよりクリスマスを意識したプログラムでした。真理子さんが若い頃は家族が多く、また、大学の先生だったお父様の生徒さんが大勢集まり、千住家のクリスマスはとても賑やかだったとか。でも、家族が減り、離散した近年の千住家のクリスマスは、お母さまと真理子さんと二人きり、ちょっぴり淋しいクリスマスなんだそうです。そんな千住家のクリスマスを意識した選曲だとか。
実はヴァイオリンに関してはド素人の私ですが、彼女の演奏は、酸いも甘いも噛み分けた、円熟した女性の演奏という印象でした。気負いや力みはなく、でもメリハリがあり、ところどころ色気も感じられ......やはりすばらしい演奏者だと思いました。
クリスマスメドレーは、お馴染みのクリスマスソングや教会で歌われるキャロルのメドレーだったのですが、伴奏者の藤井一興さんとの呼吸がずれたり、伴奏のコードが何箇所か変だったので、「あれあれ? (藤井さんの)練習不足???」なんて思っていたところ...なんと、楽譜なしの即興演奏だったとか! だとすれば、不協和音もご愛嬌というもの、やはりプロだなーと感心しました。
お兄さんである千住明さんがデビューする前に作ったという、「ラストナイト」もよかったです。おじいさまが亡くなったときに作られた曲だとか。
また、NHKアニメ劇場「雪の女王」からの“スノーダイヤモンド”を目をつぶって聞いていたら、初夏に訪れた海外某所の雪景色が頭の中に広がり、胸が熱くなりました。
最後はお馴染みのツィゴイネルワイゼン、これは圧巻でした。
アンコールには、これまたお馴染みのエルガーの「愛の挨拶」とタイスの「瞑想曲」。2回のアンコールが終わっても、まだ拍手が鳴り止みませんでした。
この施設では、ヨハン・シュトラウスアンサンブル、横山幸雄、中村紘子など、名演の予定が目白押し。また、元オーボエ奏者の宮本文昭氏の講座あり......と、越してきたときには駅前に何もなかった東京のド田舎で、こんな文化活動が楽しめるようになるとは思ってもいませんでした。
嬉しくて嬉しくて、次から次から予約を入れている私です! さて、次は何かな? またご紹介します(#^.^#)



鮮やかな緑色のドレスと赤の肩当兼チーフ?という、クリスマスカラーの出で立ちで颯爽とご登場...でも、物腰は柔らかく控えめでした。

カノン、2曲のアヴェ・マリア、ラルゴと優しい曲が続き、この1年辛いことが多かった私にとっては、まさに癒しに満ちた時間になりました。(いや~、この年の瀬になっても、息子と娘それぞれに事件が起き、最後の最後まで疲れる年でした(^_^;)


実はヴァイオリンに関してはド素人の私ですが、彼女の演奏は、酸いも甘いも噛み分けた、円熟した女性の演奏という印象でした。気負いや力みはなく、でもメリハリがあり、ところどころ色気も感じられ......やはりすばらしい演奏者だと思いました。


また、NHKアニメ劇場「雪の女王」からの“スノーダイヤモンド”を目をつぶって聞いていたら、初夏に訪れた海外某所の雪景色が頭の中に広がり、胸が熱くなりました。

アンコールには、これまたお馴染みのエルガーの「愛の挨拶」とタイスの「瞑想曲」。2回のアンコールが終わっても、まだ拍手が鳴り止みませんでした。











この施設では、ヨハン・シュトラウスアンサンブル、横山幸雄、中村紘子など、名演の予定が目白押し。また、元オーボエ奏者の宮本文昭氏の講座あり......と、越してきたときには駅前に何もなかった東京のド田舎で、こんな文化活動が楽しめるようになるとは思ってもいませんでした。
嬉しくて嬉しくて、次から次から予約を入れている私です! さて、次は何かな? またご紹介します(#^.^#)
記事を載せてまもなくコメントを入れてくださるとは、びっくりするやら嬉しいやらです。
そうですか、同じ会場で同じ時間と空気を共有したのですね。それだけで親近感が湧きますね!
今日のコンサートにはとても癒され、幸せな気分で戻りました。
これからも楽しみですよね。知らず知らずのうちにお会いするかもしれませんね。
また記事を載せるつもりですので、ときどき覗きにいらしてくださいませ。
千住さんのコンサート行かれたのですね。
私も幾度かいっていますよ~。
彼女はTalkも楽しいですね。
2部の最後はチゴイネルワイゼンでしたね。
何度聴いても名曲ですね。
次回は是非、横山幸雄さんのピアノを聴いてください。
今は辻井さんのことで有名になってしまいましたが、私は前から彼のファンでした。
彼の弾く、ラフマニノフは最高ですよ。
音楽好きのにりんそうさんのこと、きっと生を聴かれているに違いないと思っておりましたが、何度か聴いていらっしゃるのですね。
横山幸雄さんのコンサートは、演目の中にラフマニノフが入っていないみたいだったので行こうかどうしようか迷っているうちに、完売になってしまいました。ラフマニノフ大好きですので、ぜひいつか彼のラフマニノフを聴いてみたいと思っています。