えつこのマンマダイアリー

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秋の調べ2018 ~大学のチャペルコンサート♪パイプオルガン~

2018年10月30日 | 音楽

 先日、多摩市にある恵泉女学園大学で「第49回チャペルコンサート」を聴いてきました。以前よりパイプオルガンの生演奏を聴いてみたいと願っていたところ、ミニコミ誌で情報を知り、1,000円という金額で聴けることもあって、早速申し込みました。
 演奏者はオルガニストの小島弥寧子(みねこ)氏、プログラムはこちら(↓)です(左のリンク画像を拡大してご覧ください):  

       

 私にとって未知の楽器ですし、ホールの造りとしてパイプオルガンは座席の後方かつ高部にあるので、振り向いて仰ぎ見ないと演奏者を見ることができないため、何もわからないまま、とにかく耳を傾けました。

 ピアノと同じ鍵盤楽器ではあっても、仕組みが全く違って操作も複雑なので、音域・音色の種類・音量に幅があり、荘厳で奥の深い楽器ですね。とても1台で演奏しているとは思えないほどのスケール感と複奏感?があります。
 また、右手と左手の奏でる音が半音違い、つまり不協和音の極みが度々登場する曲があったりするのも、手鍵盤が複数段式ならではと言えるのではないでしょうか。演奏者の小島さんによると、その曲が作られた当時は、あまり和音が意識されていなかったからのようです。

 素人の耳には、最後の楽曲、F・コレア・デ・アラウホの「モラレスのバッターリャによる第6旋法のティエント」がわかりやすくて華やかでした。ストーリーが感じられ、曲の構成と旋律にメリハリがあるので、素人にはわかりやすいのでしょうね。

 アンコール曲は、柿沼 唯氏作曲の「6つのプレリュード」より「ラ旋法による前奏曲『松風』」でした。8分の6拍子でリズミカルに奏でられる規則的な旋律を聴きながら、桜吹雪のような、何かが風に舞う景色を想像していましたが、曲名を聞いたときは「なるほど!」と思いました。
 余談ですが、柿沼氏のプロフィールを見ていてびっくり。武満 徹氏のアシスタントを務め、約8年間薫陶を受けていたとか。私は武満氏の曲が好きで、CDを持っておりますので…。因みに、柿沼氏は会場にもいらしていました。

 1,000円で正味1時間半の演奏をたっぷり聴くことができ、とても得した気分になりました(^^)v でも、大きなコンサート会場で、大きなオルガンの音色を、演奏者の演奏ぶりを見ながら聴きたくもなってしまったので、次なるコンサートをすでに申し込みましたよ(^^;

 あまりにパイプオルガンについて無知であることが残念だったので、今後のために豆知識をまとめておきたいと思います。興味のある方は、以下にもおつき合いくださいm(__)m

 (★これより下の画像をクリックすると、大きい画像や別の画像が見られます。★リンクに別画像がある場合は、マウスオンするとその旨が表示されますが、ブラウザによっては読み込めない場合がありますm(__)m ★撮影日は2018年10月27日です。)

 

調 

 

 パイプオルガンについての解説は、YAMAHA「楽器解体全書」パイプオルガンのページがわかりやすいです。また、「サントリーホール」パイプオルガンのページにも詳説があります。ご参照ください。
 以下、私自身のためにポイントを抜き出してみました(主に前者サイトよりの引用&編集です)。

<誕生ストーリー> ※詳しくはこちらのページをどうぞ。

 誕生はギリシャ時代で、北アフリカで発明された水圧オルガンが原型と考えられている。
 一説によると、水圧オルガンは楽器として作られたのではなく、一定の圧力がかかっている空気を送り出す
 ための装置として作られたとのこと。
 一定の圧力がかかっていることを示すために、パイプをつけて空気を送るデモンストレーションを行ったところ、
 楽器のように音を奏でたと言われている。

<仕組み> ※詳しくはこちらのページこちらをどうぞ。

 パイプオルガンは設置場所に合わせて作るので、大きさやパイプの数・鍵盤の数などはそれぞれ異なり、
 ホール用の大型から小さい携帯用もある。
 世界で最大のものは、アメリカの「アトランティックシティ・コンヴェンションホール」のオルガン(パイプ数33,112本・重さ150トン ギネス世界記録)。
 サントリーホールのオルガンは、パイプ数約6,000本。

 演奏台(コンソール)の構成は、
  手鍵盤(=マニュアル)
  譜面台
  ストップレバー:音色を切り替える装置@譜面台の左右の横
  コンビネーションボタン:ストップレバーを自動操作する装置@手鍵盤の上
  スエルペダル:音量を調節する装置@左右コンビネーションボタンの中央
  足鍵盤(=ペダル)

<音色・音階> ※詳しくはこちらのページこちらこちらをどうぞ。 

 ひとつの音色のことをストップと呼ぶ。
 音色が3つ(例えば、クラリネット・トランペット・フルート)あるオルガンを「3ストップのオルガン」という。

 基本的な音色の分類:プリンシパル系・ストリングス系・フルート系・リード管

 音色を混ぜて新しい音色を作ることができる。
 (例えば、フルートの音色のメロディと、オクターブ離れた音色の2本を同時に鳴らせば、
 軽やかながらしっかりとした音になる。)

 鍵盤とストップとの組み合わせで音を出す仕組み(鍵盤(縦列)が音階を、ストップ(横列)が音色を選ぶ仕組み)
 なので、複数の音色を同時に出すことができる。
 また、同じ鍵盤の位置で弾いても、ストップレバーによって音色や音の高さが変わる。

 ストップレバーには、「Bourdon 8'」のように、それぞれ名前がついている。
 「Bourdon」は音色名を、「8'」はピッチ(音の高さ)を表わす。

 ストップレバーは数個~数十個も配置されているので、奏者が演奏中や曲間に操作するのは
 大変であるため、以前は助手がついていた。
 現在では電子記憶装置が開発され、コンビネーションボタン一つで複数のストップを
 オンにできるようになっている。
 (※ブログ管理人注:この日の演奏には助手がついていました。)

 音階は、現在は1オクターブを12音とする12平均律が用いられている。
 かつては1オクターブを14音とする音律だった。

<弾き方・聞こえ方> ※詳しくはこちらのページこちらをどうぞ。

 パイプオルガンの鍵盤は、押し方の強弱で音量や音色が変わるわけではないため、
 複数のストップを組み合わせて音の厚みを増し、強弱の差を表現するという、
 “音を足していく”という考え方で演奏される。

 パイプが長い(楽器によっては10mを超えるものもある)と、鍵盤を押してから
 音が出るまでにズレがありそうに思われるが、実際はほとんどない。 

 

 以上、ざっとこんなところでしょうか…。知れば知るほど、奥深い楽器ですね。
 以前、この大学でパイプオルガン演奏のレッスンコースの参加者を募集していたので、願わくばチャレンジしたかったのですが、参加資格が足りませんで…(^^; エレクトーンなどのオルガン演奏の経験がないとダメだったんですよね。当たり前ですね、これほどの楽器ですもの。ちょっとピアノが弾けるからといって、おいそれと扱えるものではないことがよーくわかりました(^^ゞ でもでもでも、一度でいいから、自分で実際に弾いて音を出してみたい…ストップレバーを操作してみたい…。そんなワークショップ?があるといいなぁ。

 

                                         

     

 ここからはおまけ…キャンパス内のガーデンがとてもきれいだったので、紹介します。


学食前の幾何学ガーデン
 

 

 

 

 

   
他のボーダーガーデン        


 

 さすが、園芸が「教育の三つの礎」(聖書・国際・園芸)の一つとして謳われ、社会園芸学科という学科があるだけのことはありますね。よくデザインされていました。

 こちらは、外の歩道の縁石…

              
 

        

 

 最後までおつき合いくださり、誠にありがとうございましたm(__)m

 


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