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先週末のことですが、とある招待ミニコンサートで弦楽四重奏を聴いてきました。2年前にこちらの過去記事でクラシカルサックスのカルテットの演奏会を紹介しましたが、今年はその弦楽器版でした。
新春ロビーコンサート ~弦楽四重奏で世界一周~
演奏家たちは、今回も東京藝術大学のOBが中心です。詳細はこちらをどうぞ(拡大してご覧ください):
演目は、「1時間で世界一周」というテーマで選ばれていました。まずは、映画「80日間世界一周」より、ヴィクター・ヤング作曲のテーマ曲がイントロダクションとして演奏され、日本をスタートしてヨーロッパ各国→南米→北米と巡り、最後にまた日本へと戻りました。アンコールを含めて全12曲。
プログラムに曲目の記載がなかった&うっかりペンを持ち合わせていなかったので、MCさん(第一バイオリン奏者)の解説を一所懸命記憶してきました。
以下、2曲目以降の演目(作曲家・曲名・作曲家の出身国)です(たぶん、間違ってはいないと思います(#^.^#) )。
宮城道雄 「春の海」 (日本)
エルガー 「愛の挨拶」 (イギリス)
クライスラー 「愛の喜び」 (オーストリア)
ブラームス 「ハンガリー舞曲第5番」 (ドイツ)
ビバルディ 「四季」より「冬」第1楽章・第2楽章 (イタリア)
ボロディン 「弦楽四重奏第2番」第1楽章 (ロシア)
トーマス・ニューマン タンゴ from 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」 (Scent of a Woman)
(アルゼンチン*)
モンティ 「チャールダッシュ」 (アメリカ)
大野雄二 「ルパン三世のテーマ」 ジャズバージョン (日本)
アンコール:「ニュー・シネマ・パラダイス」より エンニオ・モリコーネ 「愛のテーマ」(イタリア)
*「セント・オブ・ウーマン」はアメリカ映画、トーマス・ニューマンは
アメリカ出身の作曲家ですが、タンゴがアルゼンチンの音楽なので、
それに基づく解説だったのだと思います。
大小さまざまなコンサートを聴きますが、よくよく考えて見ると、プロの弦楽四重奏を聴くのは初めてでした。自分でもちょっとびっくりw(☆o◎)w ボロディンの「弦楽四重奏第2番」以外は耳馴染みのある曲ばかりで聞きやすく、楽しみました。
オーケストラではあまり目立たないビオラの音色を聴き分けることができましたし、ボロディンのくだんの曲は元々弦楽四重奏用の曲なので、それぞれの楽器が主旋律を受け持つ部分があって引き立てられており、私の好きなチェロが特に活躍していてよかったです(#^.^#)
ピアノ以外の弦楽器には全く詳しくない私ですが、第一バイオリンの根来さんの音色に幅と奥行きが感じられ、素敵だと思いました。
また、フレーズの区切りで根来さんだけから聞こえる、歌うときのような呼吸も印象的でした。管楽器のように息を吸い込む必要はないですものね。呼吸でコンマスとしての指揮をなさっていたのだろうと思います。
第二バイオリンの奏者、民谷さんの言葉が印象的でした。「学生の頃は、演奏するのが精一杯で余裕がありませんでしたが、最近、ようやく客観的に音楽を聴くことができるようになって、改めて音楽はいいなぁと思います」と。かの藝大出身の演奏家からそんな言葉を聞くなんて、ちょっと意外でした。それほどまでに、音楽とは奥深いものなんですね。含蓄ある言葉として感じ入りました。
こぢんまりとしたコンサートでしたが、寒さ厳しい中、足を運んでよかったです。大きな窓から降り注ぐ明るい真冬の日差しを感じながら、弦楽器の温かな音色に身を委ねてリラックスしたひとときでした。
楽譜が載っているときには気づきにくい譜面台の個性?に気づき、アップで撮ってみました(#^.^#)
こちらはおまけ…
お土産にもらって帰った一輪のカーネーション。一見バラと見紛うような花びら…そう、カーネーション独特のギザギザがないのです。バラみたいできれいですが、ギザギザしていた方がカーネーションらしくていいかも?!