えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第4章 手術 10.

2007年06月11日 | 乳がん闘病記
10.
 12:00 待望の術後初めての食事。「花見膳」! じゃなかった。がっかり。おもゆ・りんごジュース・牛乳。みんな液体。液体ばっかり、こんなに飲めるか~! 食事スタッフがKさんの「花見膳」を持って私の前を通り過ぎる。あぁぁ、あれが食べたかった…。

 14:30 夫が来てくれる。会社は半休をとったらしい。階下のコインランドリーで洗濯してくるように頼む。洗い30分&乾燥30分×2回で400円かかった。2日連続で会社を休ませてしまったので、退院の日まで来なくてOKと伝える。明日からは自分で洗濯できるだろう。

 15:00 看護師から、リハビリの実践指導がある。まだ左手のしびれが少し残っている。

 17時過ぎ、Kさんの義理の娘さんがお見舞いにいらした。やはり、あの肺機能検査で一緒にスーハーしてくれた、とても親切な技師さんだった。ご縁を感じる。
 じきに息子さんもやって来た。聞くとはなく会話を聞いていると、どうやらKさんが抗がん剤治療を嫌がって、愚痴やら弱音やらを息子夫婦にぶつけているようだ。検査技師であるがゆえ、直接主治医と頻繁に話しているらしい息子さんが、説得力のある説明で母親を納得させようとしているのが、顔を見なくてもよくわかる。どちらの立場も気持ちもわかるだけに、複雑な思いだった。

 18:20 夕食。今度こそ白いごはん! と思いきや…5分粥だった。煮魚・煮物・缶詰のりんご・ヨーグルト。薄味のものとやけにしょっぱいものと、なぜだか差がある。
 途中でY先生が術後初めてご登壇。私が食事中と見るや、カーテンの上部、メッシュ状になった隙間から、腕組みをしたまま背伸びをしてのぞき込み、「お? 元気そうですね」と一言。昨日看護師が貼っていった「壁這い運動」のためのスケールを見て、「余計なものを貼っていきましたね」と、いたずらっぽい笑みを浮かべて言う。Y先生独特の表現を私流に翻訳すれば、「あなたの手術は軽かったから、こんなもの要らないですよ」となるのだろう。手術の詳細はF先生から後で説明があるはずだと言い残して、やはりすぐに消えた。

 18:40 F先生来室。次のことが伝えられた。
  ・痛みを我慢することはないので、痛かったら遠慮せずに
   夜中でも知らせるように。
  ・手術の詳細はご主人に伝えた。形成に工夫した。
  ・4月9日退院が目標。今のドレーンの状態なら問題ないだろう。
  ・QOLは落とさず、感染症に注意していく。
  ・病理検査の結果を踏まえて、またベストの治療を考えましょう。
 「ベストの治療」を気合を込めて言うのが好きな先生だなぁと思う。F先生ならではの励まし方なのだろう。

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