えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

第2章 怒涛の日々 12.

2007年04月21日 | 乳がん闘病記
12.   
 2005年3月14日。私の気持ちとは関係なく、検査は淡々と進む。
 この日は2つ目の検査である上腹部のCTスキャン検査が待っていた。上腹部、つまり胃と肝臓への転移の有無を確認するための検査だ。

 CT(Computed Tomography:コンピュータ断層)の説明をまた引用すると、「X線を体の周囲から照射し、透過してきたX線量を測り、コンピュータを使って断面(輪切り)を画像化する装置」とのこと。

 CTスキャンはこの前のMRIよりずっと楽な検査だった。衣類に金具がついていなければ、下着のみならず上着も着たまま検査できる。腕を上げて固定され、ドーナツのような機械の中に入る。光とともにクルクルと何かがせわしく回る。音はするがMRIのように騒々しくはない。何度か息を止めるように言われただけで、今回は造影剤も使わなかったし、5分ほどで終わり、あっけないくらいだった。

 気をよくして帰宅し、また本を読みあさる。こっちもスキャンだ。病院のことも調べなければいけない。通えそうな場所にある主だった病院のHPを次々とながめ、比較しやすいようにエクセルシートを使って項目別に記入していった。場所、スタッフ特に専門医の数、手術実績、受診方法、セカンドオピニオン受付けの有無、「センチネルリンパ節生検」実施の有無などなど…。

 東京には大規模病院があまたあり、かえってどこを選んでよいのかわからない。放射線治療のために長期間日参することを考えると、なるべく近い病院が望ましいと思う。くだんの『乳がん全書』にも、通いやすい病院が望ましいと記されている。
 さらに、Bさんが最初に診てもらったG病院のように、患者数が多くて手術が先延ばしになるのも嫌だし、スタッフにぞんざいに扱われるのもごめんだ。大きければいいっていうものでもないと思う。
 それらの理由から、通いやすく、大規模過ぎず、丁寧な診療をしてくれそうな病院をターゲットにしようと思った。

 Bさんが奨めるS医科大学付属病院は確かに良さそうだが、車を運転しない私にとっては通いにくい場所にあった。放射線治療のための通院期間は、本によると最低でも5週間のようなので、日参するのは難儀に思われた。人によっては副作用も起こるらしい。

 ―通えるところで、そんな病院あるのかな…第一、どうしたら優秀な放射線技師がいるかどうかとか、診療が丁寧かどうかとか、わかるだろう………???― またまた暗礁に乗り上げそうになった。

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