えつこのマンマダイアリー

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平和百人一首(66) ~継がれる平和への想い~

2016年01月13日 | 平和百人一首

 「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事2回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。

 なお、かなづかいや句読点、誤字や脱字等は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。

 

      平和百人一首        

いやつぎて湧きくる朝の雲白く 光らむとして秋の富士澄む

                         静岡県田方郡韮山村 窪井 朝陽

 古今、不二山は多くの人に歌はれてきた、名歌秀歌もまた多い、その中で山部赤人の歌に及ぶものはない。
 私は昭和20年8月15日以来思うことあつて不二山ばかり歌いつづけてきた。神の住む不二山か、平和の象徴としての不二山か、此の山を歌うにどんな歌い方をしたらいいかを考えて見た。吾もなく不二もなくただ見る対するだけでは心に銘じ難い。不二を歌うにも、歌に情とか力とか意志がほしい。不二山の形態だけに詠嘆していては美しくもない。
 このすばらしい山に向つて毀誉褒貶を意とせず、全力を叩きつけて来た。そこには大きな苦悩があつた。拙い自己の苦悩を表すに、不二山を借りものにすることは出来ない。
 たゆまざる熱情と叡智とによつて、神富士とか、白妙の富士という古い観念から脱皮することが出来よう。
 そこには、新しき日本の象徴としての富士山がそびえる。
                                         (朝陽)                  
                                                                  

                

 


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