福島の原発事故以来、政府や関連機関、そしてメディアから発せられる専門用語やあやふやな言葉に振り回され、自らの勉強不足を嘆いたり反省したりした人が少なくないことでしょうね。私も例に洩れず、自分の情報リテラシーの低さを認識し、最初は呆然としてしまいました。
Wikipediaによると、情報リテラシーとは(『私たちの暮らしにとって情報リテラシーとは何か』より):、
(1)情報ニーズを認識する能力
(2)情報を発見・獲得する能力
(3)情報及び情報探索過程を評価する能力
(4)情報管理能力
(5)情報に基づいて新たな理解を生み出す能力
(6)情報の背後にある問題を認識する能力
とあります。
私の場合どれにも問題があるのですが、日頃の思考訓練の不足というか、どういう視点で社会に関心を向けながら暮らしているか、ということにかかっているのでしょうね。我ながら情けない限りです。
私は反原発の姿勢をとっています。再処理方法も未定のまま運用しているという、極めて無責任な原発を子孫に残したくないという思いからですが、感情論でやみくもに反対しても事態は変わらないと悟ったときから、代替エネルギー・環境問題・社会経済・外交問題など、多角的に俯瞰して見る必要性を感じ、慌てて勉強を始めました。「泥縄」もいいところですが、とりあえずは新聞をしっかり読んでスクラップ(それによってわかったことやメディアリテラシーについては、後日別途記事にするつもりです(#^.^#) )したり、ネット情報を見たり、他の印刷物を手にしたりしています。
そんな悪戦苦闘の中、本日4月17日付朝日新聞朝刊の「ニュースの本棚」で、東京大特任准教授の神里達博氏(科学史・科学論)が、一般市民が身につけるべきリテラシーを考える上でヒントになる著作をいくつか紹介しています。神里氏は、「我々は短期的なリスクについてのみならず、今後、社会全体として原子力という技術にどう向き合うべきか、議論を避けるわけにはいかないだろう。そこでは客観的で公平な知識、とりわけ歴史的視座が重要となる」といっていますが、まさに同感です。
参考になると思うのでここに引用します。
・『リスクセンス ―身の回りの危険にどう対処するか』 ジョン・F・ロス著
(人々が生活の中で出会う、さまざまなリスクとつきあっていう上での基本的な考え方を、豊富な事例で解説する。(略)複雑化した現代においては、リスクセンスを磨くことで「大局的に見る力を養うべき」という。)
・『人はなぜ逃げおくれるのか』 広瀬弘忠著
(災害時における人々の心理を扱う。現代人は災害時にパニックを起こさず、むしろ逃げるべき時に逃げない「正常性バイアス」こそが危ういという。)
・『「核」論』 (増補版『「核」論』) 武田徹著
(長い間、原子力発電を巡る議論は、推進と反対にほぼ完全に分極してきたこともあり、中立的で読みやすい本は少ない。そんな中、我が国の原子力の歴史を努めて公平な立場から描いた良書)
・『トランス・サイエンスの時代 ―科学技術と社会をつなぐ』 小林傳司著
(生命倫理や地球温暖化なども含め、(略)「科学によって問うことはできるが、科学だけでは答えの出せない問題」が目立っている状況に対し、専門家と市民をつなぎ、協働の場を確保する仕組みを説く。「科学技術の成果に大幅に依存した社会を選択」した我々は、誰もが参加の権利と義務を持つ。)
さらに、同朝刊の「読書」欄に載っていたもので、作家の逢坂剛氏が評している著作が情報リテラシーに役立ちそうです。
・『錯覚の科学』 C・チャブリス&D・シモンズ著
(人は何かに集中しているとき、予期せぬものに対する注意力が極端に低下する、といった注意力に対する錯覚から始まり、<記憶の錯覚><自信の錯覚><知識の錯覚>など、6つの錯覚が具体例とともに、詳しく解き明かされていく。専門用語を極力避け、平易な表現を心がけているので、非常に読みやすい。)
最後に、「情報リテラシー」を試す練習問題です。もちろん、私作成?の問題ですよ(#^.^#)
Q. 次に挙げるのは、(社)日本原子力産業協会(JAIF)のサイトの「原子力関連機関」欄よりコピーしたものです:
<国・公立研究機関>
(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
(独)理化学研究所
大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
(財)高輝度光科学研究センター (SPring-8)
<原子力全般>
(財)原子力安全技術センター(NUSTEC)
(独)原子力安全基盤機構(JNES)
(財)エネルギー総合工学研究所(IAE)
(社)火力原子力発電技術協会(TENPES)
(財)電力中央研究所(CRIEPI)
(社)日本電機工業会(JEMA)
(財)原子力安全研究協会(NSRA)
(財)発電設備技術検査協会(JAPEIC)
(社)日本電気協会
(社)日本原子力技術協会(JANTI)
(社)海外電力調査会(JEPIC)
(財)原子力国際協力センター(JICC)
国際原子力発電技術移転機構
<原子燃料・廃棄物関係>
原子力発電環境整備機構(NUMO)
(財)原子力環境整備促進・資金管理センター(原環センター; RWMC)
(財)原子力研究バックエンド推進センター(RANDEC)
(独)産業技術総合研究所(AIST)
(独)産業技術総合研究所(AIST)地質調査総合センター(GSJ)
(財)核物質管理センター(NMCC)
事故以来、すでに馴染み深くなった「原子力委員会(JAEC)(内閣府)」・「原子力安全委員会(NSC)(内閣府)」・「原子力安全 保安院(NISA)(経済産業省)」という政府管轄の機関以外に、これだけの関連機関があります。
皆様はこの事実をどう読み解きますか?
A. .........おほほ、答えはありません。この事実の背後にあるもの...それをどう読み解くかは、皆さんそれぞれだと思います。
「これだけ○○の△△△先があったのね...(^_^;」のtakuetsu@管理人でした。
Wikipediaによると、情報リテラシーとは(『私たちの暮らしにとって情報リテラシーとは何か』より):、
(1)情報ニーズを認識する能力
(2)情報を発見・獲得する能力
(3)情報及び情報探索過程を評価する能力
(4)情報管理能力
(5)情報に基づいて新たな理解を生み出す能力
(6)情報の背後にある問題を認識する能力
とあります。
私の場合どれにも問題があるのですが、日頃の思考訓練の不足というか、どういう視点で社会に関心を向けながら暮らしているか、ということにかかっているのでしょうね。我ながら情けない限りです。
私は反原発の姿勢をとっています。再処理方法も未定のまま運用しているという、極めて無責任な原発を子孫に残したくないという思いからですが、感情論でやみくもに反対しても事態は変わらないと悟ったときから、代替エネルギー・環境問題・社会経済・外交問題など、多角的に俯瞰して見る必要性を感じ、慌てて勉強を始めました。「泥縄」もいいところですが、とりあえずは新聞をしっかり読んでスクラップ(それによってわかったことやメディアリテラシーについては、後日別途記事にするつもりです(#^.^#) )したり、ネット情報を見たり、他の印刷物を手にしたりしています。
そんな悪戦苦闘の中、本日4月17日付朝日新聞朝刊の「ニュースの本棚」で、東京大特任准教授の神里達博氏(科学史・科学論)が、一般市民が身につけるべきリテラシーを考える上でヒントになる著作をいくつか紹介しています。神里氏は、「我々は短期的なリスクについてのみならず、今後、社会全体として原子力という技術にどう向き合うべきか、議論を避けるわけにはいかないだろう。そこでは客観的で公平な知識、とりわけ歴史的視座が重要となる」といっていますが、まさに同感です。
参考になると思うのでここに引用します。
・『リスクセンス ―身の回りの危険にどう対処するか』 ジョン・F・ロス著
(人々が生活の中で出会う、さまざまなリスクとつきあっていう上での基本的な考え方を、豊富な事例で解説する。(略)複雑化した現代においては、リスクセンスを磨くことで「大局的に見る力を養うべき」という。)
・『人はなぜ逃げおくれるのか』 広瀬弘忠著
(災害時における人々の心理を扱う。現代人は災害時にパニックを起こさず、むしろ逃げるべき時に逃げない「正常性バイアス」こそが危ういという。)
・『「核」論』 (増補版『「核」論』) 武田徹著
(長い間、原子力発電を巡る議論は、推進と反対にほぼ完全に分極してきたこともあり、中立的で読みやすい本は少ない。そんな中、我が国の原子力の歴史を努めて公平な立場から描いた良書)
・『トランス・サイエンスの時代 ―科学技術と社会をつなぐ』 小林傳司著
(生命倫理や地球温暖化なども含め、(略)「科学によって問うことはできるが、科学だけでは答えの出せない問題」が目立っている状況に対し、専門家と市民をつなぎ、協働の場を確保する仕組みを説く。「科学技術の成果に大幅に依存した社会を選択」した我々は、誰もが参加の権利と義務を持つ。)
さらに、同朝刊の「読書」欄に載っていたもので、作家の逢坂剛氏が評している著作が情報リテラシーに役立ちそうです。
・『錯覚の科学』 C・チャブリス&D・シモンズ著
(人は何かに集中しているとき、予期せぬものに対する注意力が極端に低下する、といった注意力に対する錯覚から始まり、<記憶の錯覚><自信の錯覚><知識の錯覚>など、6つの錯覚が具体例とともに、詳しく解き明かされていく。専門用語を極力避け、平易な表現を心がけているので、非常に読みやすい。)
最後に、「情報リテラシー」を試す練習問題です。もちろん、私作成?の問題ですよ(#^.^#)
Q. 次に挙げるのは、(社)日本原子力産業協会(JAIF)のサイトの「原子力関連機関」欄よりコピーしたものです:
<国・公立研究機関>
(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
(独)理化学研究所
大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
(財)高輝度光科学研究センター (SPring-8)
<原子力全般>
(財)原子力安全技術センター(NUSTEC)
(独)原子力安全基盤機構(JNES)
(財)エネルギー総合工学研究所(IAE)
(社)火力原子力発電技術協会(TENPES)
(財)電力中央研究所(CRIEPI)
(社)日本電機工業会(JEMA)
(財)原子力安全研究協会(NSRA)
(財)発電設備技術検査協会(JAPEIC)
(社)日本電気協会
(社)日本原子力技術協会(JANTI)
(社)海外電力調査会(JEPIC)
(財)原子力国際協力センター(JICC)
国際原子力発電技術移転機構
<原子燃料・廃棄物関係>
原子力発電環境整備機構(NUMO)
(財)原子力環境整備促進・資金管理センター(原環センター; RWMC)
(財)原子力研究バックエンド推進センター(RANDEC)
(独)産業技術総合研究所(AIST)
(独)産業技術総合研究所(AIST)地質調査総合センター(GSJ)
(財)核物質管理センター(NMCC)
事故以来、すでに馴染み深くなった「原子力委員会(JAEC)(内閣府)」・「原子力安全委員会(NSC)(内閣府)」・「原子力安全 保安院(NISA)(経済産業省)」という政府管轄の機関以外に、これだけの関連機関があります。
皆様はこの事実をどう読み解きますか?
A. .........おほほ、答えはありません。この事実の背後にあるもの...それをどう読み解くかは、皆さんそれぞれだと思います。
「これだけ○○の△△△先があったのね...(^_^;」のtakuetsu@管理人でした。