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えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
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第5章 放射線治療 10.

2007年07月04日 | 乳がん闘病記
10.
 Y先生はこれまでと同様、口頭で説明しながら、キーワードを用紙に書き出していった。最初に告げられた病理検査結果を、先生の説明に添ってまとめると次の通り。
  A 腫瘍について
   ・浸潤性乳管がん及び硬がん
   ・切除断端のがん細胞:陰性
   ・脂肪組織への浸潤:陽性
  B リンパ節等への転移について
   ・センチネルリンパ節への転移:陰性
   ・血管(脈)へのがん侵襲:陰性
   ・リンパ管へのがん侵襲:陰性
  A とBの事実から、病期はI
  C 女性ホルモン受容体について
   ・エストロゲン受容体:陽性
   ・プロゲステロン受容体:陽性

 術前と術中の病理検査では、腫瘍の細胞はクラスIVと診断されていたが、今回の診断でクラスV(がん)と決定されたことになる。やはりがっかりした。でも、とりあえずがん浸潤は乳房の脂肪組織内に留まっていたということと、女性ホルモン受容体を持つタイプのがんということでは、安心した。他への転移がないということだし、そのタイプならホルモン療法が行えるので、少なくとも抗がん剤を使わなくてすむ。

 自分では勉強していたつもりなのに、「硬がん」とは初めて聞く言葉だった。また、先生の口から「核異型度」のことが出なかったのが気になった。それぞれ質問しようと思いながらタイミングを計っていたところで、病理組織検査の報告書のコピーを手渡された。本来は患者向けのものではないので英語のオンパレード、しかも専門用語だらけだ。おまけに、字がミミズのよう…。帰宅してから調べようと思っていると、「比較的広範囲に浸潤しています」という日本語が目に飛び込んできて、一瞬ぎょっとしてしまった。術中の所見では腫瘍の大きさは2cmだったと聞いているが、もっと広がっていたということだろうか? そんなことを考えているうちに、「硬がん」と「核異型度」のことはどこかへ行ってしまっていた。

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