えつこのマンマダイアリー

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第2章 怒涛の日々 14.

2007年04月23日 | 乳がん闘病記
14.
 セカンドオピニオンを求める医師については、Bさんのご主人の紹介を待っていたが、自分でも調べてみることにした。オピニオンを求めるだけではなく、そこに転院することも考慮に入れて情報を集めようと思った。

 求めること自体に迷いはなかった。調べていて治療に多くの選択肢があることがわかったし、別の選択肢を後から知って後悔するのは絶対に嫌だった。体験談を読んでいると、「医師に言われるままよく調べないで手術をしてしまってから、別の選択肢があったことを知って後悔したが、時すでに遅かった」という話が少なからずあったからだ。後顧の憂いのないようにしたい。
 診断した医師に失礼ではないかとか、気を悪くされて治療を継続しづらくなるのではないかとか、遠慮や気兼ねが全くないわけではなかったが、『乳がん全書』によるとそんな心配は要らないようだ。セカンドオピニオンに快く応じない医師に治療を受けることは、避けた方が無難かもしれないと書いてある。ごもっとも。自分の診断に自信のある医師ほど、きっと快く応じるはずだ。
 現在はマンモグラフィの画像などの資料を、基本的にコピーの形で貸し出してくれるはずだとも記されている。―同じ検査を繰り返す必要はないのね。よかった…―

 しかし、いざ自分がその立場になると、どこにどうやって求めたらよいのか、皆目見当がつかないものだ。
 先日来作っている病院リストの中から、セカンドオピニオンに対応している病院のHPを次々開き、「セカンドオピニオン」の文字列をむさぼった。
 乳腺外科自体が受けつけるところが多いようだが、三鷹にあるK大学医学部付属病院のように、「セカンドオピニオン外来」がすでに開設されている病院もある。そういうところは、あくまでもセカンドオピニオンとしての参考意見を提供するだけで、それに関わる診療行為は行わないと断り書きがあったりする。―やっぱり、診療とセカンドオピニオンを求める先は、別々に考えないとだめかな…―

 いくつかの病院に電話を入れてみた。K大学医学部付属病院は「申込書を郵送かFaxで受けつける。相談に応じるかどうかを判断する。実際に受診することになったら、平日の午後に紹介状と検査資料等を持参するように」と言う。なんだかまどろっこしいし、条件つきでちょっと嫌な感じがしたが、とりあえず申込書を送ってもらうよう依頼した。

 予約の必要がない病院が多いのは意外だった。病院によっては、「予約できない」という表現のところもある。J病院のように、通常は15分程度が目処だが、「外来が混んでいれば、仮に遠方から足を運んでいただいても、数分程度の診療となってしまうか、外来の最後まで待っていただくこともあります」という但し書きのあるところもある。セカンドオピニオンに対応するのに15分とか数分とかでは、あまりにお粗末ではないか?

 受診料は原則として保険が効かないので、どこも高い。新宿にあるT医科大学病院は保険が効くらしいので、少しそそられる。料金も設定の仕方も、機関によってばらつきがある。30分毎に料金を設定している病院もあった。30分につき1万5千円とある。―30分じゃ少ないから、1時間ほど相談すると…3万円! えらいこっちゃ! でも、命に関わるかもしれないと思えば、安いものか…?― ちなみに、セカンドオピニオン診療に対しては、被爆二世の補助は出ない。

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