私が今まで引用してきた新聞記事というと、安倍政権がらみの腹の立つテーマばかりだったのですが、いつもそれではやりきれないので、今回は心がほっこりする記事を引用します。東京新聞朝刊の一面にときどき掲載される「心にふれる話」というコラムです。
心 に ふ れ る 話 (2014年7月21日 東京新聞朝刊より ※段落のブロック分けはブログ管理人によります)
優しさリレー傘の街
改札口のさびた傘立てには今日も数本、ビニール傘がささっている。
張り紙には「お客さまからのご好意により寄付されたものです」。
雨が降れば、必要とする誰かがさしていく。東京・練馬の地下鉄平和台駅で
続く善意の置き傘は、ある高齢の男性の思いから始まった。
男性は十数年前、駅からの帰り道に急な夕立でずぶぬれになった。
「同じように困った人は多いはず」と駅に傘を寄付することを思いついた。
近所で不要になった傘を集め、20本ほどたまるたびに届けた。壊れた
傘は曲がった骨を伸ばし修理した。はさみ研ぎ職人で「直せば使える。
もったいない」が口癖。足が弱っても「雨でぬれた人が風邪をひいたら
大変」と自転車の荷台に傘をくくり運び続けた。2010年、寄付した数は
二千本を超えた。89歳になっていた。
男性はその後亡くなったが、善意は思わぬ形で引き継がれた。
置き傘の由来を知った人たちが傘を届けるようになったのだ。
10本単位で持ってくる人もいる。「困っている人がいれば助け合おう」。
一人のお年寄りが広げた傘の輪が、この街の空の下でつながっている。
(横井武昭)
素敵な記事に水をさすようで恐縮ですが、「張り紙」は間違いで正しくは「貼り紙」だと、私はずっと思ってきました。でも、調べたところ、最近は「張り紙」でもOKなのですね(^_^; 誤用が慣用化した例の1つでしょうか?
最近は「初めて」を「始めて」でもOKとするなど、私にしてみれば心地悪い「誤用の慣用化→正式化」が増えてきました。でも、言葉なんてその蓄積の集合体だと考えると、あまりギスギス考えない方がいいのかな(^_^; でも、やっぱり気持ち悪いな...(^_^;
おまけです。
今年に入り、母が4ヶ月半も自宅を離れることになったり、片目を失明したりと、しんどいことの多い日々でしたが、今月はおめでたい出来事が2つ続きました。1つは夫に... ↑ は、あちこちからいただいた電報の一部です。押し花電報や刺繍電報をもらう機会はあまりないので、記念に撮っておきました。
もう一つは娘に...これは、故あって、もう少し先に発表しましょう(*^_^*)