平和百人一首（５７） ～継がれる平和への想い～

　「平和百人一首」とこのシリーズについての解説は、初回記事と２回目の記事をご参照ください。前回記事はこちらで見られます。　

　なお、かなづかいや句読点は原文のままとするので、読みづらい点はご了承ください。

 

　　　　　 平和百人一首 　　　　　　

人の世のみな美しく思ほえて　降らむばかりの星仰ぎゐつ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栃木県上都賀郡足尾町　　新　　勝

　この世の中に疲れたとき、私は常に星の世界へ逃げて行く、
　星の流れ、星のまたたきに触れるとき、私の心は何時かその光の如くに澄んで来る。私の心に浮かぶ誰も彼も、みなその清浄鏡に遊んで居る様な幽玄にほほえみながら、
　この世の中に疲れたとき、私は常に星の世界へ逃げて行く。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（勝）