「永遠の武士道」研究所所長 多久善郎ブログ

著書『先哲に学ぶ行動哲学』『永遠の武士道』『維新のこころ』並びに武士道、陽明学、明治維新史、人物論及び最近の論策を紹介。

三ヶ根の殉国七士墓参拝

2006-07-25 00:25:01 | 日々の出会い・感動
愛知県の南部幡豆郡幡豆町の三ヶ根山に建立されている「殉国七士墓」に参拝してきた。東京裁判でいわゆるA級戦犯の汚名を受けて戦勝国に処刑された日本国の指導者7名の遺骨の遺灰が奇跡的に回収されここにお祭りしてある。「殉国七士」の慰霊碑は、既に、伊豆の興亜観音、三ヶ根、諏訪に建立されており、来春私共が建立する予定の熊本の慰霊碑は全国で4番目に当るという。

日本会議愛知の服部氏と岡崎在住の杉田氏と共に三ヶ根の墓守伊藤氏を訪れる。伊藤氏のご案内で殉国七士のお墓に参拝する。その後、三ヶ根にお祭りしてある様々な大東亜戦争の慰霊碑を参拝し、伊藤氏からそれぞれについての説明を受ける。伊藤氏は極めて戦史に詳しくとても勉強になりお話に何度も目頭が熱くなった。更に伊藤氏は、これらの慰霊碑の慰霊祭斎行現状についてもコメントされる。戦友会が次々と解散している中で、少なくても戦友の方が参拝に来られている慰霊碑はまだ良いが中には誰も参拝に来ないものも生じている。中には次の世代に慰霊が受け継がれているものもあるが、それは稀だという。慰霊碑での慰霊祭の継続、終戦60年を経て大きな問題として考えなければならない。

三ヶ根には比島観音も建立されていた。フィリッピンでは50万人近い日本人が大東亜戦争で散華されている。ここにも様々な慰霊碑が建立されていた。三ヶ根にお参りしつつ、今年の正月に参拝したサイパンのマッピ岬やサイパン・テニアンのシューサイドクリフの慰霊碑群を思い出していた。三ヶ根は山全体が慰霊の地なのである。学生時代からの同志であった杉田氏が、ここ三ヶ根を全力で守らんとしているその志が納得できた訪問であった。

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