ケイシロウとトークアバウト

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ねぎ嫌いの言葉

2019-10-15 22:07:00 | 日記



モミジちゃんの従兄弟がいつものように、
イケメンのダチを連れてくることになった。
そのことを知ったツバメちゃんは、激にうれしい😊
このタクミ君と言うイケメンを喜ばそうと、
二人は、
手作り料理でもてなしすることにした。

モールの食料品フロアに来た二人は、
鮮魚コーナーに行こうとしたが、
縁起かつぐごうと、
化粧直しに行き、
戻って来たら、
いいの買われていた。

やから、
精肉コーナーに移動しようとしたが、
縁起かつごうと、
化粧直しに行き、
戻って来たら、
又、いいの買われていた。

それで、
野菜コーナーに移動しようとしたが、
縁起かつごうと、
化粧直しに行き、
戻って来たら、
又々、いいの買われていた。

結局二人は何も買えずに帰って来た。
せめて、
手作りラーメンでもと、
台所で、
マルちゃん製麺(インスタント。大げさに手作り言うもんやないと思うよ)を調理してあげた。
そして、
刻みネギ乗っけて、
タクミ君に持って行った。
なのに、
タクミ君は、
ラーメン見るなり、
すぐに、どんぶりを突き返した!
食べない、言う。
ツバメちゃんはショックで声震わせて、
「ナニゆえ❓」と呟いた。
タクミ君は、
「ねぎ嫌い」と答えた。
モミジちゃんがキレて、
「わざわざ料理してやってんだよ!ねぎらいの言葉とかないの?」と言うと、
タクミ君は、
「だから、ねぎ嫌い」と答えた。
つまり、
タクミ君のねぎらいの言葉は「ねぎ嫌い」と言うことになる。

ツバメちゃんとモミジちゃんは台所に戻った。
二人とも悔しくて、たまらなかった。
やから、
ツバメちゃんは、
小鍋を持って、モミジちゃんの頭を叩いた!
モミジちゃんも、小鍋取って、叩き返した!
当然ながら、
大げんかになった。
そこに、
タクミ君が来て、
「取っ組み合っても、ねぎ嫌い」と、ねぎらった。



蛍光灯が揺れる時

2019-10-15 01:10:00 | 日記




あるジジイがいた。
ジジイの夢は、マイホーム持つことやった。
昔は、ささやかながらも持っていた。
が、
一人息子に先立たれて、
挙げ句に、
息子の嫁に家取られた。
でも、ジジイは前向きに生きた。
後ろを振り向いても、徳にならんことを、
長い人生経験で会得した。

ジジイは死にものぐるいで働いた。
マイホーム🏠の為に。
そして、
大格安の前から目を付けていた、
山の上の小さな一軒家を買った。
このマイホーム購入の資金やけど、
昔っから、
嫁を信用していなかったジジイの隠し貯金が主であったことは言うまでもない。
足らないところは、
老体酷使した過剰労働が助けた。

色々な物が運ばれた。
その中で真新しい蛍光灯の箱を開けた。
かつて、
電気屋さんしてたジジイは、
昔取った杵柄とばかりに、
蛍光灯だけ、
自分で取り付けた。

山の上とは言っても、
近頃の猛暑はひるまない。
熱中症にかからない為にも、エアコン着けんとイケんのに、
ジジイは大のエアコン嫌い。
やから、
大きく窓開けて、
気持ち良い山の風を入れた。
が、
風は段々強くなり、
室内の物が飛び回る程やった。
やけど、
ジジイは、上機嫌。
山の風も、室内に入れば俺の風。
ジジイは気持ち良く「よさこい音頭」を唄った🎤
その時、
物凄い風が吹き付けたので、
蛍光灯が大きく揺れて、
真下のジジイの頭に落下した。
ジジイは、死んだ。

人は、このジジイのことを、
蛍光灯直撃ジジイと言って、
憐憫の思いで、手を合わせるらしい。
そして、
ケイジロウ。
世の中、
ワイルドな話に満ち満ちている。
でも、
この、
蛍光灯直撃ジジイの話程、
ワイルドな話を俺は知らない。