現在、大学生のカッちゃんの話。
カッちゃんは、
地域おこしでの人力車の車夫のアルバイトをしてた。
結構、
時給いいので喜んで仕事して、
学業を怠る程やった。
ある日、
深夜の三時間のみの車引きの話が出た。
やってくれたら、
十万円と相手方の謝礼金が与えられるという。
相手方は、
子爵(ししゃくと読む)様と言う結構な資産家で、
風情ある夜街を眺めてみたいとのことやった。
ただし、
条件付けられている。
絶対に後ろを振り向かないこと。
絶対に子爵様に話しかけないこと。
絶対に休まないこと。
この三つを守らなければ、
不敬罪として告訴もしくはヤクザのお叩きを受けることになる。
この強烈な条件にたじろぐが、
たったの三時間で十万円と謝礼金GET😁
カッちゃんは、
条件承認の同意書にサインした。
指定された深夜に、
子爵様乗せて、出発する。
ズルしないように、
監視カメラが数個取り付けられてるという。
でも、
気にすることなく車を引くが、
休憩出来ないので、
きつくなって、
車をのろのろと引いてしまう。
そしたら、
子爵様が、
杖で「働け!!働け!!」と叫んで、カッちゃんの背中を叩きまくった!
カッちゃんは絶叫した❗️
が、
同意書にサインしている為に、
涙こぼして、
耐えて車を引いた。
ひたすら車を引きまくるカッちゃんは、喉が乾いてたまらない。
苦しくて、
引くスピードが落ちると、
「働け!!働け!!」と子爵様に、杖で叩かれる!
あまりのきつさにめまい覚えて、倒れそうになった時、
タクシーがそばに止まり、
親切そうなおばさんが、洗面器持って来て、カッちゃんに、
「三分間だけ、止まりなさい。ただし、手を離してはいけない」と言ったので、
カッちゃんは、人力車を止めた。
おばさんは、
洗面器の中の水を、カッちゃんの顔に持っていったので、
そのままの格好で、カッちゃんは水を飲んだ。
三分経つと、
おばさんは洗面器持って、再びタクシーに乗って、走り去った。
カッちゃんは、
背中に杖打ち付けられて出発。
監視カメラが全てを認識してることに震えあがる🙀
とあるビルの前を通っていた時、
「いるか!こんなモン!」と言う怒号とともに、
デカい二段ケーキが飛んで来て、
子爵様の顔を直撃した。
本来ならば助けるところやけど、
同意書遵守の一念で、シカトした。
顔にケーキが深めり込みした子爵様の悶絶をよそに、
人力車は、
夜街めぐり歩いて、
定時になったので、
会社に帰った。
約束の十万円をもらった。
子爵様の謝礼金の封を開けると、
中から二千五百円が出てきた。
カッちゃんは唖然とした。
二千五百円😡
あれだけの苦痛と労苦を与えて、
二千五百円😡😡
でも、
カッちゃんは、学ばされた。
人は、
常に、
人生と言う名の車輪の前を歩いていることを。