
今から6年前のこと。
半グレのフジキが、
ダチのアズマとカワノともども、
初選挙に行く年齢となった。
そして、
参議院選挙が近付いてきた。
この時、
カワノは、
どこかで電話オペレーターしてる、
年上の美人なカノジョと付き合いはじめたばかりで、
ナニか人生が、
当選確定みたいな気分やった。
本来、
半グレという立場から、
選挙はスルーすると思われてた三人やったけど、
アズマの提案で、
「選挙行ってオトナ気分味わおうぜ」となったので、
行くことになった。
早速、
フジキとアズマのところに、
投票用紙が配達されたが、
カワノのところには来なかった。
ガチギレしたカワノは、
郵便局に問い合わせた。
電話応対の女性がキッパリと、
「配達されてるはずです!」と言ったので、
カワノは絶ギレして、
「そしたら俺が投票用紙をメルカリかヤフオクに出したと言いたいんか😡⁉️」と意味不明に叫びまくり、
決して女性には言ってはならない言葉をテンコして、
相手を侮辱した。
アズマが後で、
身分証があれば選挙に行けると言うと、
カワノは、
「身分証って、士農工商で分けられてるやつか?」と訳の分からんことを言うので、
アズマは呆れつつも、
「お前自身を証明するもの」と教えた。
こうして無事に選挙に行くことになるが、
カワノは、
選挙会場で、
フジキとアズマに大声で、
「お前ら誰に投票する?」と言ったので、
選挙管理人から厳しく注意された。
ここで、
はじめて、
カワノは、
選挙のルールを学んだ。
選挙が終わると、
カワノは二人と別れて、
カノジョとの待ち合わせ場所に行った。
が、
その日のカノジョは元気がなかった。
仕事上での悩みらしかった。
カワノは、
カノジョの仕事の大変さを労い、
自分が郵便局の電話応対のオンナに、
禁句に罵詈雑言したことを話した。
そしたらカノジョの顔色が変わり😡、
「その郵便局のオンナはあたしなんですけど😡😡😡❗️❗️」と超ギレした。
カワノは青ざめてしまい、
歯をカタカタ鳴らした😨
カノジョはカワノに、
「あなたに言いたいことがあるわ」と前置きして、
「お前はアホウよ❗️❗️」と強く言った!
カワノが押し黙っていると、
再びカノジョは、
「お前はアホウよ❗️❗️」と言って、
家に帰ってしまった。
翌日、
カワノのカノジョやったオンナが、
アズマのカノジョになってたことに、
カワノは心を傷めた。
そして、
心を入れ替えて、
中国の地を踏んでくると旅立った。
翌日、
フジキがスマホでカワノに、
「お前今中国のどこにいるんだ?上海か?」と尋ねると、
カワノは、
「いいや。岡山にいるぜ」と答えた。
フジキとアズマは、
カワノが中華人民共和国🇨🇳にいると思ってたので、
国内の中国地方は盲点やったと笑い合って、
二人して、
「アイツ、馬鹿だな」と頷き合った。