今から10年くらい前のこと。
モーさんが二人の息子たちを連れて、
セカンドストリートまで、
服を見に来た。
が、
二人の息子は退屈したので、
外に出て行き、
路上をぶらついた。
すると、
酔っぱらいのオヤジが仰向けになって目を閉じてるところを見つけた二人は、
声を震わせながら、
「御臨終ですね」と言い合った。
オヤジの近くに、
飲みかけて捨てられたペットボトルの水があった。
二人は、
道に植栽された花🌸を一本むしり取って、
先のペットボトルに挿して、
オヤジの横に置いた。
そして、
兄の方が白いハンカチを出すと、
弟は、
「お兄さまは斎藤佑樹みたいですね」と感心した。
兄はそのまま、
白いハンカチでオヤジの顔を覆い、
弟と念仏を唱え出した。
そこにモーさんが来て、
二人を叱り付けたところに、
オヤジが顔のハンカチ取って起き上がって、
モーさんに、
「ナニすんや❗️」と怒鳴って、
供えられたペットボトルでモーさんの頭を強く叩いた！
モーさんは、
衝撃で仰向けに倒れ、
そのまま動かなくなった。
兄は、
オヤジから白いハンカチを取って、
モーさんの顔に被せた。
弟は、
ペットボトルに花を再び挿して、
モーさんの横に置いた。
オヤジは二人の息子に、
「この度はご愁傷様でした」と頭を下げて、
三人で、
モーさんに念仏した。
翌日の父の日に、
二人の息子が、
モーさんへのメッセージを、
葬儀用ハガキに書いたのは、
これが原因やった。