福タユウはいつも仏壇に手を合わせることを日課にしていた。
が、
物価高にあって、
生活苦に呻いていた。
それで、
日頃から拝んでいる仏壇に、
「ちょっと先祖!ウチは凄く生活が苦しいんや!助けんね!」と愚痴った。
そしてそのまま仏壇の前に座っていたが、
「ハハァン!知らんふりするつもりやな⁉️人は生活苦しい中から線香と茶をあげとんのに、知らんふりとは面妖(めんようと読む。怪しいの意)な」と言った。
そしてしばらく仏壇と睨み合い、
「そっちがその気なら、線香も茶もDAISOから買って花は造花にするよ」と凄んだ!
当然、
仏壇が返答することはないんやけど、
福タユウは仏壇に、
「笑っとるんや😡⁉️子孫の不幸を笑っとるんや😡⁉️」と激怒して、
仏壇に掴みかかり、
「ペルケ(イタリア語でナンでの意味)‼️ペルケ‼️ペルケ‼️」と叫んで、
仏壇を持ち上げた。
そして、
「アデゥー(フランス語でさよならの意)❗️先祖❗️」と叫んで、
窓から仏壇を放り投げた(住んでるところがマンション四階なので、軽犯罪法11号違反🙅♂️)。
タユウは気持ちよかった。
今後、
浮いた、
仏壇への供え物代金が、
生活を楽にする。
タユウはうれしそうに、
「明日からいいことが起こりそうな気配や」と喜びながら言った。
その翌日から、
タユウは妻のツマブキともども、
原因不明の高熱に苦しめられ、
破戒尼の三世音𠮟咤(さんぜのんしった)の長い読経の中、
タユウは必死に先祖に詫びた。