今から13年前、
亡くなった天文学教授に、
アカリという名の娘がいた。
母親が一人で育てていたが、
病気で長期入院の憂き目にあう。
それで、
アカリは、
弟ともども、
遠い親戚である、
カイ君としのぶの家に預けられることになった。
アカリはしのぶと同じ歳だったので、
すぐに、
仲良しになった。
アカリは、
大好きな宇宙や星々のことをしのぶに話したがった。
アカリは問うた。
「天体観測好き?」
しのぶは、
「いいえ。あたし、BUMP OF CHICKEN嫌いだから」と答えた。
アカリはちびっと驚いた。
そして心に、
「誰が歌の話をしたか❓ボケが😡」と呟いた。
アカリは気を取り直して、
「宇宙の果てしなさってすごいわよ。地球も宇宙の運命に100%左右されてるのよ」と言った。
しのぶは、
「あんたって、昔風な考えしてんのね。地球の運命は宇宙とは関係ないわ。仏様のお慈悲の中にあるのよ」と言い返した。
アカリは驚いて、
「昔風なのはあなたでしょ!NASAって知ってるの?」と言うと、
しのぶは、
「あそこはつぶれたわ。だってテーブルチャージ高いし、酒は薄めるし---」と話していたら、
アカリはキレて、
「誰が飲み屋の話ししてるのよ😡❗️アメリカ航空宇宙局のことよ!」と言い、
「これからは、宇宙を知らないと、時代遅れのオンナになるのよ」と強調した!
しのぶは、
「あたしはね、あなたが思ってるほど馬鹿じゃないのよ」と言い返した。
アカリは、
「じゃあ基本的なことを聞くけど、なんで土星のワッカは付いてんの?」と問うた。
しのぶは、
「馬鹿ねぇ!あんた。あれは土星人が輪投げしてああなったのよ」と言った。
アカリは、
「馬鹿はあんたよ!あれは小さな衛星の集まりで、それぞれの重力で輪になってるのよ」と言い返した。
アカリは更に、
「もっと基本的なことを聞くわ。土星の隣の星はなんなの?」と問うと、
しのぶは、
「土星の隣は日星(にっせい)よ。正式名称は、日本生命保険」
アカリはキレて、
「馬鹿にすんじゃないわよ❗️土星の隣は天王星(てんおうせい)なのよ‼️」とガナった!
しのぶは、
「あんた間違っているわ。てんおうせいじゃなくて天皇制って言うのよ。天皇を中心に政治することよ」と言い返した。
アカリは呆れ果てて、
「あんたってロマンの無いオンナなのね」と言い放った。
しのぶは、
「親が大学教授とかしてるから自惚れてるのね。あんたの親父、確か、土星人(どせいじん)だったわね」と冷やかした。
アカリは更にキレて、
「どせいじん(土星人)じゃないわ❗️つちほしひとし(土星人)って読むのよ!」と声を荒げた。
しのぶは、
「宇宙宇宙って言うけど、地球あっての宇宙でしょうが!あたしはね、えら呼吸出来るあんたと違って、酸素ボンベが無いと宇宙で生きられないのよ!」と言う。
アカリは悲しくなった。
こんな、
ブラックホールみたいな人間がいることが、
信じられなかった。
アカリはガックリと、
「あなたには高尚過ぎたのね」と皮肉を言った。
しのぶは、
「あんたの宇宙論の交渉術が下手なだけ。自分の知識ひけらかして、他人に盲従させてるチンケな隕石だわ」と、
せせら笑った。
アカリは、
「何よ!頭がビッグバンしてるくせに❗️」と言うと、
しのぶは、
「誰がビッグバンしてんだよ❗️星にするぞお前‼️」と凄んだので、
二人の友情は、
超新星爆発化した!!
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