朝の詩 3作目 「明かり」

「明かり」
　　　　　　　　　　　　　　　　福島県矢吹町　阿部　正栄　64
都会では
イルミネーションが
あふれているのに
被災地の家には
明りが灯らない

いっしょにいたはずの

家族がいない
離れ離れの
二回目の年の瀬
ろうそくでいい
豆電球でいい
家族が集う
明りがほしい
・被災地の人々の孤立感を共有するために・
***福島の方たちに「ふくじゅそう」を送ります***

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朝の詩 2作目です 「初暦」

「初暦」
　　　　 千葉県南房総市　　　　保田　洋子　　68

一日一日を大切にと
言うように
人生の脚本のように
ぎっしりと綴じられた
日めくりの暦
どこをめくっても
覗いても
何も見えない
何も分らない
昨日より今日
今日より明日へ
希望の花が飛び
散らないように
願いを込めて剥がす

***今年は遅い「クリスマスローズ」をお届けします***

ホーページの写真を多くして、更新しました
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朝の詩 「光の春」

*お早うございます　日の出は5時50分頃　明るくなりました**
「光の春」
　　　　　　　　　　　　　　　　埼玉県熊谷市　村山　皓介　78

爛漫な春にさきがけ
光の春がやって来た

鳥達の動きが早くなり
子供の声が弾む
この世界は
良いものなんだと
光の春は主張する

肌を刺す烈風も
意地悪な冷たさも
光の春にかなえわない
光の春の只中を
若い二人が手をつなぐ

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