私のブログカテゴリーには読書感想というカテゴリーがあり、
ブログを始めて1年ほどは月に1~2冊の本を読み、その感想をまとめてきました
しかし昨年はまったく読書ができなかったのです
視覚からの刺激に負けてしまい韓流ドラマを追う日々へ変わってしまったのでした
でもこの1Q84book3だけはbook1・book2を読破していただけにどうしても読み終えたかったんです
発売されてから間なしに入手できていたのですが・・・本を開くと睡魔に襲われる連続の中
約一年ぶりに一気に読み終えることができました
ここから先はまだ1Q84をお読みでない方・・・純粋な独自の感性のまま今後1Q84を読みたい方は読まないでください
川奈天悟
母親は彼が幼いころに若い男と蓄電したあげくに殺されている
父親(実は本当の父親ではないと告げられる)はNHKの集金人で幼いころからその集金に連れまわされていた
飾り気がなく素直な性格で身体が大きい分その特性としていく分気が利かないところがある
成績優秀(特に数学)柔道が得意で奨学金を受けて進学する
高校生の時ヤナーチェックのシンフォ二エッタをティンパニーで演奏したこともある
数学者にして小説家
青豆雅美
両親が熱心な宗教の幹部信者で幼いころからその布教に連れ歩かれていた
その時に同じくNHKの集金に連れ歩かれていた同級生の川奈天悟とすれ違っている
両親の宗教活動の熱心さゆえに激しいいじめに合い、一人で自活する決意をして市川から津田沼の親戚の家に世話になる
ソフトボールが得意で推薦入学で体育大学に進学しスポーツインストラクターになる
二人が1Q84すなわち猫の国に迷い混み(おそらく天悟の方が先に迷い混む?それを青豆が救いに行く?)
マザとドゥタの関係にある二つ月がある世界で不思議な体験をしていく
死のないところに再生はない
幸福とは抽象的なものであり不幸とはあらゆる種類の具体的なものである
健全な智恵を育むのに必要とされている・・・健全な疑念
牛河という探偵
浦和の裕福な医者の息子であるが一族の誰にも似てない特異な外観を持つ
頭はおそろしく切れ弁護士になり、絵に描いたような家族と血統書つきの犬と芝生のある家で暮らすが
その幸福も長くは続かず、孤独な感情のない一匹オオカミ的な探偵となり
雇われて「さきがけ」という宗教団体のボスを暗殺した青豆の行方を追うようになる
その牛河は悲惨な最期を迎えることになる
そこまでの展開が息をもつかせないほどに見事・・・
全然飽きさせない理論的で抽象的で情緒的満足のいく独特の力量はさすがとしか言いようがない・・・
天悟と青豆は1984の世界にかろうじてもどることができたかに見えたがその世界もエッソのタイガーの顔が右向きから左向きに変わっている・・・月は一つだが・・・
天悟と青豆が手を握り合って飛び込んだのはどこの世界?
book4が必ず書かれることを彷彿とさせるラストでした
村上さんはとても美しい日本語を使います・・・初めてみるような漢字・・・
韜晦(とうかい)という言葉→意味はよくわかりませんでした