昨年公開されてから何かと物議を醸し出した特攻隊の映画です
わが市が遅れてベルフォニーホールで特別上映してくれました
私の周りの人もたくさんの方が昨年見に行っていて・・・ほとんどの人が「よかった」という感想を口にしていましたが
時々「大したことなかった」「思っていた映画ではなかった」という意外な感想も耳にし
自分の感覚でこの「永遠のゼロ」を見てみたくなったのです
私は特攻隊に対しては今までテレビでも特集が組まれたりしたのをごくごく自然に見聞きしてきた一般的な日本人です
きれいな毛筆でご両親様に残した遺書などを目にしたときには
優秀で親孝行な多くの日本の宝を無駄に死なせてしまったんだな・・・もったいない・・・とつくづく残念に思っていました
特攻隊が最後に滞在する寮のお世話をしていた女性が
特攻隊として散ってしまったら、蛍になってここに必ずみなさんもどってくるんですよ
って言われていたのにびっくりし感涙を禁じ得なかったことも覚えています
原作者百田尚樹氏のことも原作本のこともまったく知らずに先入観なしで映画を観ました
冒頭・・・・・ゼロ戦が上空を飛行する場面だけで涙がこぼれそうになりました
最初から最後まで泣きとおし・・・周りの方もみんな泣いておられました・・・
マインドコントロールされたテロ集団とさえ言われている特攻隊
そんなことはない・・・マインドなどコントロールされていない・・・無差別殺人ではない・・・
お一人お一人戦没された方々には映画にもできないような壮大で大切な人生を背負われており、それを捧げてくれたのだと・・・
素直に感じることができ、ただただ涙が流れて止まらなかったのです
主演の岡田准一くん・・・この方の存在感がすばらしいです
その他の登場人物もみんな大変素晴らしくてこの映画をものすごく奥深い作品にしています
観て良かった・・・こんなにも泣くことができてうれしい・・・
原作本も読んでみようと思っています
戦争を永遠に忘れないために
多くの犠牲者の上に私たちの安楽な暮らしが成立していることを忘れないために・・・
私は決して特攻隊を崇拝したりはしていません
ただただ戦争で命を落とされた方々の御霊に頭を垂れたいだけです
安らかにお眠りくださいと・・・