ソースから
生稲晃子が抱える1千万円訴訟トラブル 請求額が4千万円ほどに増加する可能性も
大混戦の東京選挙区で、“台風の目”といわれる自民公認候補にして元おニャン子クラブの生稲晃子(54)。現職に追いつけ追い越せとばかりに連日街頭演説に勤しむが、そのウラで“もう一つの戦い”が勃発しているのだという。
6月11日、板橋区大山駅前の商店街。生稲が街頭演説に立つと、道行く人が、 「おニャン子!」 と声をかける。
本人も、 「おニャン子クラブというアイドルグループで、会員番号40番でした!」 と自己紹介をして、 「36年芸能界で活動して参りました。
皆様私のことテレビで見て下さったことありますでしょうか。
この商店街、以前番組でお世話になってるんです」 そう芸能人としての知名度やテレビ出演歴を最大限に利用するが、現在その芸能活動が原因で訴訟沙汰が起きているというから穏やかではない。
「表明を遅らせてもらえないか」と伝えたが…
生稲の訴訟トラブルが報じられたのは、今月7日のこと。
生稲は、2016年より、「痛快! 買い物ランド ショップ島」という通販番組に出演していた。
その番組の運営会社である「東京テレビランド」社が、参院選出馬により生稲の映像が利用できなくなったとして、所属事務所のプロダクション尾木に損害賠償を求める裁判を起こしたのだ。
「生稲さんに参院選出馬の意向があるという連絡を所属事務所の方からもらったのは、3月30日のことでした」 と、事情を説明するのは、同社の親会社ジェイ・エスコムホールディングスの担当者だ。
公職選挙法や民放連の放送基準により、放送局は立候補を表明したタレントの出演映像を放送しないのが一般的だ。
そのため同社は、 「出馬する場合は、損害賠償を請求せざるを得なくなる可能性や、せめて4月分や5月分は予定通り放送できるよう表明を遅らせてもらえないかといった要望も伝えました」
「損害が発生」
が、その要望にもかかわらず、生稲は4月6日に出馬会見を行った。
先の担当者が続ける。 「すでに収録済の19商品分の映像がそのままでは放送できなくなり、所属事務所の方にも同行頂いて各スポンサーへの説明や謝罪を行いました。再編集や撮り直しなどにかかる損害が発生したので、その実損分をプロダクション尾木に負担していただきたかったのですが、先方の弁護士から具体的な金額は提示されませんでした」 そこで、今月6日付で東京地裁に提訴。
再編集費用や放送できなくなった収録済映像の制作費用など同社が求める賠償額は計961万円にものぼる。
しかも、これはあくまで4月分までの損害で、今後請求額が2千万~4千万円まで増加する可能性があるという。
直撃に生稲は…
他方のプロダクション尾木側は、 「当社としては、事前に契約条件を提示されたことはなく、契約書も作成しておらず、契約違反に該当することはないと考えております」 と、徹底抗戦の構えだ。
賠償問題に詳しい甲本晃啓弁護士によれば、 「放送が困難になったといえるか疑問で、収録後の行動制限を契約書等で定めてなければ、東京テレビランド側の求める賠償は厳しいと思います」 とはいえ、芸能界に負けず劣らず選挙もイメージが肝要。当の生稲にとっては頭のイタイ話に違いない。
冒頭の街頭演説を終えた生稲本人にこの訴訟について見解を聞くと、それまで満面の笑みで握手や写真撮影に応じていた顔が瞬時に強ばり、演説での雄弁さがうそのように、 「すいません、次があるので……」 と逃げるように車に乗り込んでいった。